2024年6月議会速報④
不登校児童・生徒への対応について
菊池議員の質問
不登校生徒に対する対応は、不登校生徒出現の初期と現現在では全く違っています。 教員の経験で学んだことを、羅列的にのべてみます。
・一番大事なことは、「不登校を子どもの心の傷として直視する。そうすると様々なことが見えてくる」ということです。不登校だからと、すぐ種々の「学びの機会」を示し、選択を促す国の対応は、「ボタンのかけちがい」ではないでしょうか。「学校に行きたくないという声を真摯に受け止め、心の傷をケアし、十分な休養を保障すること」が重要ではないでしょうか。
・心の傷は、「幼児期からの受験競争の激化などで生じているのではないか」との見方もあります。毎年、年度初めにおこなっている学力テストなど、意味があるのでしょうか。不登校を生まない教育を模索することも重要ではないでしょうか。子どもの意見表明権を尊重する学校、テスト中心を改め個人尊重のクラスづくりが必要ではないでしょうか。
・子どもの休養の場としていろいろな場所があります。国も認めている『校内別室』をつくるのは有効と言われています。調子が悪いと感じる子どもたちがいつでも学校内で安心して休め、親の負担も少ない」と聞いています。
さらに、親の支援にとって、「私だけじゃないんだ」と安心できる「親の会」の活動も重要だと考えています。
これという解決策がすぐには見つからない難しい問題ですが、市の考え方を伺います。
教育長の答弁
茨城県(令和4年度)は、過去最高でワースト(8577人)でした。桜川市は、県西地区の中で一番低い結果でした。
しかし、本市も微増の傾向にあり、不登校解消への対応と不登校の未然防止、早期対応が課題になっています。