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短下肢装具完成

 ひろ君の短下肢装具が完成しました

短下肢装具、今回で3代目です。
1代目が2012年8月(記事はコチラ)。1年ぐらい使用したが内反が無くなり歩行が安定したので次第に使わなくなった。
2代目が2014年10月。内反尖足がとても強くなったが、持っている短下肢では小さくて入らなかった為、新規製作。しかし、なかなか思うように調整が出来ず回旋が抑えられないまま翌年3月に引き渡し。

そして今回の3代目。
2代目と異なる点は以下の通り(私の視点なのでもっと細かい違いはあるかも)。
1.ストレッチの後、声掛け等でひろ君をリラックスさせて、内反尖足が出ていない状態で型どり。
2.矯正力を強くする為に遊びを極力減らし足にぴったりFitするSizeで、長さも長めに。
3.靴底は外側寄りに(ひろ君の内反の力に負けないようにする為)。

で、出来あがったのがコレ(青い方)

これまでの短下肢と並べてみると立ち上がりの軸の違いがはっきり分かる


靴底の違いも大きい

これまでの短下肢では、ひろ君の内反の力に短下肢が負けていて、短下肢を履いても内側が浮いて側面だけで立っているような感じだった。歩行は前のめりでお尻を突き出すような歩き方だった。

新しい短下肢を履くと、立位が真っすぐになり靴底全体に体重が乗るようになった。
歩行状態も明らかに改善。お尻の突き出しも無く右足の回旋も目立たなくなりスムーズな歩行になった。
装具屋さんの説明では、「この短下肢は矯正が強いので、慣れるまで本人さんは歩きにくいと思います。また、内反が収まるまではこれまで同様内反の力が働いているので足の側面が装具に当たり皮膚が赤くなると思います。赤みを抑えようとクッションを入れたり幅を広げたりすると矯正の意味が無くなるので、赤みが出たら装具を外し皮膚を休ませてあげる等、本人さんの様子を見ながら使用して下さい」とのことだった。

ひろ君も気に入ってくれたみたい。

一人で真っすぐ立てました

新しい短下肢、かなり良さげだが実際どう違うのだろう?と思い、新旧の履き比べをしてみた。私の足でも何とか入りました!

これまでの短下肢を履いてみると…、
土ふまずの部分が大きく盛り上がっているので普通に歩いても外側に多く体重が掛かった(しかも足裏に当たって痛い。ひろ君の土ふまずの位置と私の位置が異なるからだとは思うが)。意識して内反足で歩いてみると、側面だけが床に着いて内側が浮いている状態で歩けた。

一方、新しい短下肢では…、
土ふまずは通常の盛り上がりなので痛くないし靴底全体に体重が乗った。強制的に内反足にしようとしたが出来なかった。靴底の構造の違いでこんなに変わるのね。ちょっとビックリ

今度のことで、前回の短下肢製作、疑問点が少しでもあればその根本原因を突き詰めて考えていく必要があったことを反省させられた。色々、指摘やご指導下さった装具屋さんに感謝感謝だ。
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