goo

合同カンファレンス

 今日は、病院側、学校側、保護者による合同カンファレンスが行われた。

カンファレンスの目的は、ひろ君が退院後、学校生活がスムーズに行えるように3者で共通認識を持ち、今後のことを考えていこうというものだった。

出席者は主治医、理学療法士、作業療法士、言語療法士、看護師3名(婦長さん含む)、地域連携室の担当者、元の在籍校の先生2名(元の担任と養護教諭)、現在籍校の先生2名(担任と教頭先生)それにママの総勢13名。

 主治医からは主に以下のお話しがあった。
・ひろ君が生まれてからこれまでの経過について
・今回、視床出血した海綿状血管腫は手術出来ない場所にある為そのまま残っていて、いつでも急変する可能性があること。
・V-Pシャントのシャント詰まりで急変する可能性もあること。
・急変した時の状態の変化としては、嘔吐、意識がなくなる、麻痺が強くなる等の症状が出る。その時は救急搬送。
・元々てんかんを持っているので、てんかん発作による嘔吐の場合も有り得るが、原因をはっきりさせる為には嘔吐だけでも救急搬送がよい。
・時々ぼ~とすることがあるとのことだが、すぐに戻って意識がはっきりしているのであれば大丈夫。
・右手右足の麻痺は今後も続くと思われる。
・日常生活での制限事項は何も無い。静かにしていても活発に動いていても出血する時はする。
・皮膚表面に出来る血管腫については経過観察でよい。
・ひろ君の状態が良くなれば、後々は残っている動静脈瘻の塞栓術をした方がいいでしょう。

 リハビリの先生方からは以下のお話しがあった。
・右足が内反しやすいが、今では自分で意識して足の裏全体を床に付けて歩くことが出来るようになった。が、その為に右膝が伸びてしまう歩き方になっている。右膝についての矯正は今後の課題。
・学校では転倒防止の為にも車椅子使用が良い。
・トイレ、着替え、立ったり座ったりは介助が必要。
・右手の麻痺は強い。少しは動くようになってきたが使えるまでには至っていない。
・右手を触られるのを嫌がるので、触られると痛い、痺れる等の感覚障害があるかもしれない。
・食事は普通食を食べている。固形物は全く問題なし、水分は少し咳込む時がある為、牛乳はストローで飲むと上手に飲める。

 学校側からは、救急搬送時に救急隊員に提示出来るようにと病院側へ診療情報提供書の提供依頼と、搬送病院の確認(大学病院または当病院へ)があった。

 色々な話しが出たので、元の在籍校の先生方が心配し過ぎないか気になるところだが、今日の話しを元に学校でのひろ君の受け入れをどうあるべきか、学校としても親の立場からもそしてひろ君にとっても良い方向に進めたらいいな。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )