最適化問題に対する超高速&安定計算

大規模最適化問題、グラフ探索、機械学習やデジタルツインなどの研究のお話が中心

New technologies in SDPA project 2

2009年07月27日 01時31分22秒 | Weblog
今回の新技術は安定して高精度で計算するために必要となる。SDPA などの数値計算の世界では倍精度では仮数部の bit 数が足りないのだが、CG やゲームの世界では単精度でも十分であり、最適化でも組合せ最適化の世界では一般には単精度で十分であろう。というわけでさらに高精度(4倍精度)計算がハードウェアでサポートされることは需要や市場の大きさを考慮すると当分無いと思われる。
SDPA では最適解に接近するに連れて変数行列の条件数が発散して数値的にも不安定になる傾向がある。そこで全部あるいは一部の計算を多倍長で行う必要がある。SDPA ではおそらく多くの問題で 4 倍精度計算で十分であると予想される。そこで一部の計算を 4 倍精度で行い、しかもこの 4 倍精度の計算部分をマルチスレッド化して高速化する予定もある。
コメント (2)
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