最適化問題に対する超高速&安定計算

大規模最適化問題、グラフ探索、機械学習やデジタルツインなどの研究のお話が中心

某 LAPACK と 某 BLAS

2008年11月27日 04時24分23秒 | Weblog
インターネット上での検索では見付からないので、一応 "某" にしておくが、現在開発中の某 LAPACK, 某 BLAS がある。開発者本人が直接 mixi に書き込んでいるところ見たので、mixi にはこの情報が出ているのだろう。何しろ LAPACK は関数の数が多いので大変根気が必要な作業になる(途中で止めたら価値が激減するので)。こういった仕事が学術的な業績をして評価されないのが、日本のソフトウェアのレベルが上がらない大きな理由の一つになっている。
でも大事なことは、とにかく発言を続けることなので、継続して論文を出す、学会発表する、ホームページを作る、会合等での宣伝などを続けていけば、ソフトウェアの性能が良ければ、いずれ評価も変わるようになる。私の博士論文の公聴会のときに、某先生(公聴会は公な場なので名前を出してもいいのだが)から”こんな研究(多分ソフトウェア開発のこと)であと何年食っていけると思っているのか?”と聞かれたが、幸い10年経って仕事は増えることはあっても、減ることはない。
注意深くいろいろな研究室を観ていると、最適化ソフトウェアの開発に適性を持った学生も少なからず存在するのだが、才能を伸ばして育成できる研究室が無く、業績を評価できる体制も無いので、それまま埋もれてしまうことが多いようだ。
コメント (4)
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