名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

SS1-4 四間飛車に鷺宮定跡(7)

2023-04-20 | 基本定跡の研究

あとは蛇足のようなものですが、昔の定跡を検証してみます。

12香に68金上とする形(単に38飛のほうが有効でした)です。54歩38飛43銀に、35歩ではなくて46歩を突きます。

64歩ならば45歩同歩33角成同桂28飛。

ここでAIの指摘は44角77角22飛

先手からの11角を防いでいます。44角同銀31角21飛64角成63銀

86馬24歩同歩25歩

こういう戦いをほぼ互角評価値+50近辺としています。

戻って従来だと

32銀31角46歩

42角成同銀46銀

64角47金45歩

57銀引35歩同歩44角

77桂35角34歩46歩

36銀に45桂が強い手で

45同金36歩

35金37歩成同銀47歩成

AI指摘は46角同と同銀右で先手有利です。46歩37と29飛47と45金

難しい図ですが先手良しとされていました。長い手順はどこかで間違いというか、良い手が抜け落ちているようです。

他に指されたのは66歩と止める形で

64歩に35歩同歩46銀

後手の角をさばかせないという意味ですが、45歩35銀34歩

34同銀同銀同飛46歩57銀打

ここで45銀もあるでしょうし、55歩46銀56歩37桂43金

こんな戦いで評価値-16、後手ペースなのでしょう。居飛車の角が使えていないのでは、有利になる理屈がありません。

35歩よりは97角と使いたくて

53金65歩85歩64歩96歩

86角62飛95歩86金96香

こんな実戦例があったのだと思います。77桂67金右42角

この図は評価値+268、一回94歩と伸ばしておくか、66歩と合わせて先手ペースの戦いです。途中を見てみると

62飛ではなくて45歩が正しいと。77桂には97歩成、39飛には52飛(すぐに99角成は77桂98馬65桂がある)、という感じで評価値は0近辺です。

 

鷺宮定跡は難しいので、変化を覚えようとすると大変です。でも68金上としない形だけ使いこなせれば、居飛車が十分に戦えるとわかりました。先日中学生の有段者に聞いたら、鷺宮定跡?なにそれ?という反応でした。居飛車党ならば知らなくても問題ないけれど、振り飛車党、ノーマル四間飛車を使う人ならば、対応策は知っていないと悪くなります。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする