名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS1-6 四間飛車に中央位取り(4)

2023-04-28 | 基本定跡の研究

<記事が増えてきたので、タイトルに章番号を振りました。>

四間飛車に対して、中央位取りの急戦は優秀なのだとわかりました。後手番だとどう変わるかを調べてみます。

先手四間飛車ならば、46歩の代わりに56歩とすれば中央位取りは拒否できます。代わりに65歩急戦を受けねばならないので、そっちを避ける方が普通だと思いますが、どうでしょうか。この図からは65歩を突くのが先手の得を生かしているのでしょう。54銀66銀73桂47金

居飛車側としては、先手で94歩を突いている形ならば、75歩同歩84飛でしたね。その余裕がないのでAIは81飛が最善だといいます。56歩に86歩と開戦して

86同歩は75歩同歩65桂

65同銀同飛76銀

69飛77銀成同桂に86飛。

評価値は-397。二枚替えで駒損になるけれど、飛がさばける(攻め駒になる)ので後手有利なのでしょう。

なので86歩には同角です。

ここで65銀の強攻、65同銀に86同飛79角

という過激な順もあるようです。58飛65桂47金57銀は後手良し、なので58金引68角成同金65桂か、69飛57角成54銀か。

65銀同銀には同桂同飛56歩

と進める方が自然に見えます。58金引99角成77角

77同馬同桂87飛成

85飛77竜は57歩成が残るので後手良しです。66角44角同角同歩67飛

57銀同金同歩成同飛53歩

というのが進行例です。この図で評価値は-151の後手もち。十分に戦えています。

 

戻って、

36歩54銀98香73桂69飛64歩47金65歩

定跡書に書いてある振り飛車の陣形では、65同歩86歩同歩31角

とするよりも、65桂49角を入れて31角

とする方が(先手の)評価値が低くて-225で後手良しです。先手が高美濃になっているかどうかで、後手にとっての最善は少し変わるようです。

いずれにせよ対四間飛車では中央位取りが優秀です。

 

コメント
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