名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS1-5 四間飛車に45歩急戦(3)

2023-04-23 | 基本定跡の研究

居飛車としては残念ながら、玉頭銀は避けねばなりません。

68金上と待って、64歩46歩54銀、この局面でも評価値は+28ほどですし、

64歩ではなくて12香の形でも評価値は+98ほど。12香の価値は低いのですね。

ところで12香の待ち方ならば37桂が候補に入っています。

54銀には46銀65銀35歩もあるようですが、55歩65銀77金

74銀56銀64歩66歩43金79角

12香型は引き角にされたときにマイナスなので、評価値は+124、先手の作戦勝ちになるかもしれません。

ちょっと脱線しましたが、対四間飛車の45歩急戦は68金上に54歩を突かれた時だけに選択できる作戦なのです。後手から見ると、左46銀急戦には対応しやすいので54歩に価値はあります。(これまでの検討で64歩を突いても対応できました。)

46歩64歩45歩

74歩37桂63金24歩

24同角も主要な変化ですが、24同歩と取るほうを先に検討します。44歩同銀45歩

45同銀は後回し。53銀33角成同桂24飛45桂同桂同飛21飛成

69金52金の形でも見ましたが、評価値は+274、先手有利に近いです。先手の86桂の厳しさが減り、後手から65歩~64桂が厳しくなるので、後手から見て少し評価値が改善しています。しかしながらこの図で後手からは65桂、46桂、46歩、65歩などありますが、先手が十分に対応できます。

戻って

45歩には同銀が最善です。前にやったように手順の組み合わせがあり、45同桂同飛24飛

24飛では23角も有力です。65桂47歩25飛同飛同桂

が後手にとって最善と見ていて、評価値は+40ほど。先手の得が残っているかどうかの終盤戦です。

先手から見ると、45同桂に88角成同玉45飛

という図も気になるところで、評価値は+57、78玉65桂24飛を最善として読んでいます。昔の棋譜には23角84桂77金というのもありましたが、あれは難しかったはず。

ということで、この場合の先手の最善は、45同銀に33角成同桂88角です。(45同銀に同桂の評価値はマイナスです。)

69金52金の形では、47歩で後手有利になっていましたが、ここでは42飛にひもがないので、33角成48歩成同銀41飛45桂同飛

馬ができているのが得で、評価値は+423で先手有利。34馬41飛44歩という指し方です。ゆえに後手としては桂取りを受けるのですが

55歩や25桂もあります。43飛には45桂よりも23飛のほうが良くて

評価値は+100です。47歩59銀15角とか、55歩とか、それぞれの実戦例もあるし、変化も多いです。先手もちとも言い切れないくらい。

69金52金の形と比べると、後手にとって少しプラスのようで、攻める振り飛車党ならば喜んで指す戦型なのでしょう。

 

 

コメント
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