名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS1-2 四間飛車に左46銀急戦(1)

2023-04-06 | 基本定跡の研究

今日からは左46銀の急戦を検討します。そのつなぎの話として、これまで触れてこなかったのですが、

55銀あるいは57銀と逃げるのではなくて、22角(あるいは66角、77角など)と打つ変化があります。46歩33角成同桂34飛43金と進んで

この図のAI評価値は-47。47歩成と見だされるので、居飛車が選びたい変化ではないです。

工夫としては、24歩同歩が入っていれば、

45歩33角成同桂22角46歩34飛

43金に24飛とできるのですが、47歩成同金25角の反撃筋ができるのです。評価値-978は後手有利というよりも優勢です。

 

左46銀の急戦の場合はこれがメインの変化なので、定跡の内容がかなり変わってくるのです。逆に、左46銀急戦で、右46銀急戦の手順をなぞってみましょうか。

   1 7六歩(77)  
   2 3四歩(33)  
   3 2六歩(27)  
   4 4四歩(43)  
   5 2五歩(26)  
   6 3三角(22)  
   7 4八銀(39)  
   8 4二飛(82)  
   9 6八玉(59)  
  10 7二銀(71)  
  11 7八玉(68)  
  12 9四歩(93)  
  13 5六歩(57)  
  14 3二銀(31)  
  15 9六歩(97)  
  16 6二玉(51)  
  17 5八金(49)  
  18 7一玉(62)  
  19 6八銀(79)  
  20 4三銀(32)  
  21 5七銀(68)  
  22 8二玉(71)  
  23 3六歩(37)  
  24 5二金(41)  
  25 4六銀(57)  
  26 3二飛(42)  
  27 3五歩(36)  

左銀を繰り出しているので、仕掛けは1手遅れています。その分はここで後手が54歩を突いて

  28 5四歩(53)  
  29 3四歩(35)  
  30 同 銀(43)  
  31 3八飛(28)   
  32 4五歩(44)  
  33 3三角成(88)
  34 同 飛(32)  

右46銀急戦のように55銀と逃げる変化が消えています。

  35 5七銀(46)   
  36 4三銀(34)   

評価値は-1くらい、互角で先手の得もなし。AIは33飛成同桂66角や34歩32飛66角などを読んでいるようです。

戻って57銀引ではなくて66角を選ぶと

角はどこから打ってもほぼ同じです(とは言えないのですが、後で似た形に触れます)。46歩33角成同桂34飛と進んで

評価値は-114、後手もちです。43金36飛44角77銀35銀(従来は45銀)を読んでいるようです。

ということで、居飛車側の工夫は38飛の前に24歩を突いて

24同歩38飛45歩33角成同桂66角46歩33角成同桂34飛

この図を目指します。右46銀急戦の急戦とは残った銀の位置が違うので、47歩成同銀は問題なし。43金には24飛とできます。評価値は+155で先手よし。AIは25桂46歩28角を最善と読んでいます。

振り飛車としてはこの図をどうやって避けようかというのが工夫のしどころです。

 

 

 

 

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