名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

SS1-5 四間飛車に45歩急戦(2)

2023-04-22 | 基本定跡の研究

昨日見たように、45歩の急戦は優秀だと思うのですが、

46歩を突いた時に54銀というのが嫌な手です。後手番先手が56歩を突いたら採用しようかと思うくらい。37桂65銀45歩

予定通り仕掛けると、76銀と進まれます。これは「玉頭銀」と呼ばれる振り飛車の手法なのです。44歩と取り込んで

35歩26飛44飛

この局面で評価値は-305ほど。後手有利です。77歩を打つのが最善だというのですが、後手のねらいを見ると、44同角同角77歩36歩同飛87銀成。

取れば王手飛車ですね。取らなくても評価値は-1175、後手優勢です。

AIの指摘は35歩には77歩だと。

後手は44角か36歩で評価値は0近辺です。先手にとって面白い流れではありません。

いやいや35歩ではなくて44飛

のほうがはっきりしていて、評価値は-21だとも。どこかで24歩同歩の突き捨てを入れたほうがましなのですが、それでも評価値は0~50くらいのプラスでしかありません。なので37桂と跳ねるのは却下します。

38飛と寄る手は(違う形ですが)昔からあって、45歩ならば33角成同桂88角

43金28飛に64角が後手にとって良さそうな手なのですが、

47銀から受けるのもあるし、24歩46歩37桂45桂

23歩成37桂成同銀45桂46銀右57桂成同金

評価値は+584ではっきり先手有利です。2筋はそっぽのようで、33と と使えるのが大きいのです。戻って

AIによると、45歩ではなくて43金がわずかな差で最善、評価値は+20くらいです。急な変化ではなくて、後手の65銀や45歩の筋に備えながらの駒組になるようです。(備えないと3筋で1歩交換して銀ばさみをねらうような展開になる。)

38飛の他には66銀64歩55歩

中央位取りに移行するのもあるのですが、66銀を立て直すと、63銀引37桂41飛57銀引74銀

玉頭銀の含みが消えていなくて、45歩から攻められるかどうか。いずれも評価値は+50くらいの推移を示します。

 

変化をもっと調べても、先手にとって面白いことはなく、「45歩急戦には玉頭銀が有効」と覚えておきましょう。振り飛車に54歩を突かれたときにできる戦型だというのが結論です。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする