名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

SS1-2 四間飛車に左46銀急戦(2)

2023-04-07 | 基本定跡の研究

昨日の手順で居飛車のねらい筋がわかりました。では後手はどうするか。復習しながら見ていくと、

仕掛けの図で評価値97です。54歩34歩同銀24歩同歩38飛45歩

評価値11.33角成歩同飛22角46歩33角成(22角のところで57銀引33飛成同桂などは互角)

評価値120、この図は33同桂の一手ではありません。37歩同飛36歩同飛45銀35飛33桂

という手順が発見されていて、33同飛成56銀の図は

評価値-664、かなりの後手有利です。角銀と飛桂の交換で竜を作っているから駒の損得は同等として、玉の堅さは後手のほうかかなり上です。攻め駒の数は3対4、やはり後手有利です。29桂が持ち駒になっているくらいでないと釣り合いません。後手からは55角を打つ味が良すぎます。

今度は先手が変化する番で、

37歩同飛36歩の時に34馬。銀を取ります。37歩成同桂47歩成同銀

この図からが詰みまで研究されていました。評価値-121で後手もちなのですが、46歩同銀41飛49飛14角

21飛成58角成同金69銀88玉78金97玉58銀成

52馬89飛成71銀(AIによると89飛成ではなくて46飛成のほうが粘れるけれど先手優勢)

ここから即詰みです。71同玉61馬同銀53角

82玉には72金、62桂などには同角成同玉53金同玉51竜の筋。この部分はAIで確認しました。

ということで後手の工夫が必要で、

46歩同銀49飛としていたのを、単に39飛に変えます。(他に51金引もあり得ます。)

41飛に51金引も指されたけど、88銀で後手有望という評価だったでしょうか。渡辺明先生の本によると、49歩51金引61馬89銀不成同玉61金

62銀同金71銀92玉62銀成33角

寄せ合いは後手の勝ちだと書いています。でもAIに聞くと、78金打(78金の実戦があって、26角が好手で後手の勝ちだったとか)が最善で、評価値は278、先手良しです。

他に従来から指されていたのは

88銀ではなくて51金引です。21飛成88銀でどうか。

88同玉69飛成79銀

46歩に68金があって難しそうなのですが(先手良しとされていた)、79竜同玉47歩成の局面で

評価値は-355、後手有利です。金銀と飛桂歩2の交換は同等と見て、後手玉が堅く、攻め駒は5対5.玉の堅さが優るので後手有利なのでしょう。想定手順としては、44馬58金51竜68金同玉57角77玉51金

直線的に進むと後手の勝ちなので、前の図は後手有利だというのもうなずけます。

他の有力手順としては、88銀に59桂と受けるのですが

89銀不成88玉37飛成44馬52桂

52桂では35角や26角も示しますが、評価値-423、後手有利です。ということでAIによる結論は後手有利の終盤戦です。

 

ところで途中を見ていくと

AIは22角に46歩ではなくて32飛を最善としています。

11角成46歩33歩の時に37歩

この方が後手にとって得なようで。37同飛36歩同飛45銀

評価値-97は後手ペースです。35飛33桂は後手有利、46歩36銀32歩成とか、32歩成36銀とか、46飛33桂16飛25桂を読んでいます。いずれにせよ後手にとってうれしい変化が出てきました。

なので居飛車としては22角ではなくて66角などと

上から角を打つ方が正しいようです。32飛とされても角当たりではないですから、本手順と合流することになるかもしれません。

 

明日はまた別の変化を見ていきます。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする