IHIが低価格小型衛星 10億円以下、民間利用に弾み
IHIは2015年度をめどに人工衛星事業に参入する。農作物の生育管理や資源探査に使う高性能の超小型衛星を開発し、国産小型ロケット「イプシロン」で打ち上げる。打ち上げ費用込みの衛星の価格を従来の5分の1程度の10億円以下に抑え、国が中心だった衛星利用を国内外の企業に広げる。
IHIは昨年、人工衛星向けのカメラ等に強い明星電気を買収。開発する衛星では高度500kmから空間分解能1mで観測できる世界最高水準の光学センサーを搭載する。
IHIは自らも人工衛星を打ち上げ、気象や交通状況などの観測情報を集め、ビッグデータとしてソフト会社に販売する。同社の宇宙事業の売上高は500億円で、今回の事業を通して800億円に引き上げる。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD130F9_T11C13A1MM8000/?dg=1