修理作業が始まったスペースシャトルの第39A 発射台画像は米フロリダ州ケネディ宇宙センタ(KSC)にあるスペースシャトル(S/S)用第39A 発射台の修理作業。第39A 発射台は5 月31 日、S/S「ディスカバリ(STS-124)」打上げ実施時、S/S ロケット噴射圧により、発射台の北側に伸びるフレーム・トレンチ(ロケット噴射を逃がすための噴射口の構造壁用耐熱タイル)が崩壊を起こす事故を起こしてた。
この発射台は元々は、1960 年代にアポロ計画のため隣接する39B 発射台といっしょに建造された。S/S はアポロ宇宙船用のサターンロケットの組立て作業にも使われた巨大なアセンブリ・ビル([ 編注] VAB,Vertical Assembly Building)で宙吊りにされ、外部燃料タンクや固体ロケットブースタ取付け作業が実施され発射に向けた準備が行われる。VAB で発射形態に組立てられたS/S は次に、巨大なトレーラ([編注]スクローラと呼びましたね)に乗せられVAB から39A か39B 発射台のどちらかに運ばれる。このようにS/S の打上げを行うためには必ず、VABを使わなければならないことが、未だ持ってこの2 つの発射台が使われ続けている原因となっている。
KSC は、ほぼ東京23 区と同じ広大な敷地面積をもつが、大部分は湿地帯であり、発射台として使える部分はわずか。そのこともあり、この2 つの発射台はS/S の退役が予定されている2010 年以降も、次期主力ロケット用に上部構造物部分が改装され継続使われることとなっている。NASA によると現在、修理作業が行われている第39A 発射台のフレーム・トレンチ部分は1960 年代に陸軍工兵隊(陸軍がこのような公共建築物を建設するというのは奇異に思えるかもしれないが、陸軍工兵隊は現在でもハリケーン「カトリーナ」被災地で擁壁の建設作業に従事するなど、日本人にとっては意外な活動にも従事)によって建設が行われたもので、以降、半世紀近くに渡ってそのまま使われ続けたというから驚き。
http://www.space-library.com/080713MS.pdf
この発射台は元々は、1960 年代にアポロ計画のため隣接する39B 発射台といっしょに建造された。S/S はアポロ宇宙船用のサターンロケットの組立て作業にも使われた巨大なアセンブリ・ビル([ 編注] VAB,Vertical Assembly Building)で宙吊りにされ、外部燃料タンクや固体ロケットブースタ取付け作業が実施され発射に向けた準備が行われる。VAB で発射形態に組立てられたS/S は次に、巨大なトレーラ([編注]スクローラと呼びましたね)に乗せられVAB から39A か39B 発射台のどちらかに運ばれる。このようにS/S の打上げを行うためには必ず、VABを使わなければならないことが、未だ持ってこの2 つの発射台が使われ続けている原因となっている。
KSC は、ほぼ東京23 区と同じ広大な敷地面積をもつが、大部分は湿地帯であり、発射台として使える部分はわずか。そのこともあり、この2 つの発射台はS/S の退役が予定されている2010 年以降も、次期主力ロケット用に上部構造物部分が改装され継続使われることとなっている。NASA によると現在、修理作業が行われている第39A 発射台のフレーム・トレンチ部分は1960 年代に陸軍工兵隊(陸軍がこのような公共建築物を建設するというのは奇異に思えるかもしれないが、陸軍工兵隊は現在でもハリケーン「カトリーナ」被災地で擁壁の建設作業に従事するなど、日本人にとっては意外な活動にも従事)によって建設が行われたもので、以降、半世紀近くに渡ってそのまま使われ続けたというから驚き。
http://www.space-library.com/080713MS.pdf