飛び出せ! 北の宇宙基地

北の地である北海道で、人工衛星の開発などを行っている 北海道工業大学 佐鳥研究室の活動日記です。

宇宙関連情報: 有人宇宙船「神舟7号」、発射段階に入る

2008-07-17 16:41:38 | 北海道衛星
有人宇宙船「神舟7号」、発射段階に入る
7月11日15時52分配信 サーチナ・中国情報局

 10日午前、中国の有人宇宙船「神舟7号」は北京から、内モンゴル自治区内の酒泉衛星発射センターに運ばれ、発射の最終段階に入った。中国国際放送局が伝えた。

 これについて、酒泉衛星発射センターの責任者は、「センターは、有人宇宙船の発射場にある5000あまりの施設に対し、二回にわたる検査・審査を終えた。地面にある施設の安全性には問題がない」と述べている。神舟7号は2008年10月の発射を予定している。

※この記事は、中国で唯一対外放送を行う国家放送局の「中国国際放送局(CRI)」
による提供です。現在、38の外国語、中国国内の4つの方言と43の言語で、世界200以上の国と地域に向けて放送しています。
URL : http://jp1.chinabroadcast.cn/

宇宙関連情報: 学生の小型衛星、金星目指す=2010年、H2A相乗りで

2008-07-17 16:40:16 | 北海道衛星
学生の小型衛星、金星目指す=2010年、H2A相乗りで
7月10日8時43分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080710-00000028-jij-soci

 学生が開発する小型衛星が、世界で初めて金星を目指すことになった。宇宙航空研究開発機構が2010年に金星探査機「プラネットC」をH2Aロケットで打ち上げる際に相乗りする。同機構は10日までに、この衛星「UNITEC-1」のほか、早稲田大、鹿児島大、創価大の小型衛星計4基を相乗りさせることを決めた。

 UNITEC―1は、03年に世界で初めて超小型衛星の打ち上げに成功した東京大や東京
工業大など32大学の43研究室で構成する「大学宇宙工学コンソーシアム」が開発す
る。大きさは35センチ角で、重さは約15キロ以下。各大学が開発するコンピューター5、6台のほか、科学センサーの搭載を検討している。 

読書メモ(相対性理論(パウリ))

2008-07-17 06:56:16 | 佐鳥新の教授&社長日記
有名な天才パウリの相対性理論の教科書。
盛りだくさんの内容ではあるが、これと同じぐらいのボリュームのあるメラーの教科書よりは若干読みやすいかもしれない。
本書の訳者は相対性理論の大家として有名な内山龍雄先生(故人)。

第V編の荷電素粒子の理論の部分は、現在では殆んど議論に上がらない内容ではあるが、当時(1920年~1930年頃)の素粒子論の歴史を垣間見ることができる。ワイルのゲージ理論のアイディアなどは興味深い。(実はこの当時からゲージ理論のアイディアはあったのだ。)

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書 名: 相対性理論
執筆者: W・パウリ
出版社: 講談社


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第I編 特殊相対性理論の基礎
 ・歴史的背景(ローレンツ、ポアンカレ、アインシュタイン)
 ・相対性の要請
 ・光速度不変の要請、リッツの理論
 ・同時刻の相対性、ローレンツ変換の導出、ローレンツ変換の公理的性質
 ・ローレンツ収縮と時間の遅れ
 ・速度の加法定理、光行差とエーテルの随伴係数、ドップラー効果

第II編 数学的準備
 ・4次元世界
 ・ローレンツ群の拡張
 ・アフィン変換に対するテンソル解析
 ・ベクトルの反変ならびに共変成分の幾何学的意味
 ・面テンソルと立体テンソル。4次元体積
 ・デュアル・テンソル
 ・リーマン幾何学への移行
 ・ベクトルの平行移動の概念
 ・測地線
 ・空間の曲率
 ・リーマンの標準座標系とその応用
 ・ユークリッド幾何学および曲率が一定の空間
 ・4次元リーマン空間におけるガウスおよびストークスの定理
 ・測地成分を用いた共変微分
 ・アフィン・テンソルおよび自由ベクトル
 ・現実の世界に対する条件
 ・無限小座標変換と変分原理

第III編 特殊相対性理論
A)運動学
 ・ローレンツ変換の4次元表現
 ・速度の合成則
 ・加速度の変換則、双曲線運動
B) 電気力学
 ・電荷の不変性、4元電流密度
 ・電子論の基礎方程式の共変性
 ・電磁的力、電子の力学
 ・電磁場の運動量とエネルギー、微分型ならびに積分型保存則
 ・電気力学における不変変分原理
 ・応用例
 ・運動している物体に対するミンコフスキーの現象論的電気力学
 ・現象論的電気力学の電子論的基礎付け
 ・現象論的電気力学におけるエネルギー・運動量テンソルならびに電磁的力、ジュール熱
 ・理論の応用
C) 力学および一般力学
 ・運動方程式、運動量と運動のエネルギー
 ・相対論的力学
 ・相対論的力学におけるハミルトンの原理
 ・一般座標、運動方程式の正準形
 ・エネルギーの慣性
 ・一般力学
 ・外力が作用している物理系のエネルギー、運動量の変換性
 ・応用例:TroutonおよびNobelの実験
 ・流体力学と弾性論
D) 熱力学および統計力学
 ・ローレンツ変換に対する熱力学的量のふるまい
 ・最小作用の原理
 ・相対論的力学の統計力学への応用
 ・特別な例:運動している空洞内の黒体輻射、理想気体
 

第IV編 一般相対性理論
 ・アインシュタインの論文が出るまでの歴史的概観
 ・等価原理、重力と計量の関係
 ・物理法則の一般共変性の要請
 ・等価原理からの簡単な結論
 ・物理現象に対する重力場の影響
 ・重力場が存在する場合の物質系に対する作用原理
 ・重力場の方程式
 ・変分原理からの重力場の方程式の導出
 ・実験との比較
 ・静的重力場の厳密解
 ・アインシュタインの近似解とその応用
 ・重力場のエネルギー
 ・重力場方程式の修正、慣性の相対性と空間的に閉じた宇宙

第V編 荷電素粒子の理論
 ・電子と特殊相対性理論
 ・ミーの理論
 ・ワイルの理論
 ・アインシュタインの理論
 ・素粒子の問題の現状に関する一般的注意
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