Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

下北沢はお好み焼きの街でもある

2018-03-10 | Weblog
下北沢は演劇の街と思われているが、広島風お好み焼きの街でもある。

私は岡山なので、隣県の広島風お好み焼きで育った。
ただ、岡山では作り方はほぼ広島風だが、麺は入っていない。
麺を入れると「モダン焼き」と呼ばれた。
それが「広島風」だなどとは知らなかった。
ただお好み焼きとはそのようなものだと思っていた。

東京に出てきて、明大前の「せとうち」と下北沢の「門前」の常連になった。
「せとうち」はなくなり、「門前」は「廣木」に変わった。
「門前」は、約束通り、広島カープが優勝した翌日は、無料になった。
下北沢は、私にとって、お好み焼きを食べる街でもあるのだ。

ともあれ、禁断症状が出るので、たまには食べに行かなければならない。
一ヶ月に一度は行きたいが、そうもいかない。
今年初めて、今週、稽古を早めに終えられた日に、下北沢に行った。
牡蠣の鉄板焼きも食べてしまい、満足した。
ありがたい。

ただ、稽古が早く終わったといっても、芝居を見に行けるような時間ではない。
で、食べた後、いろいろな人にばったり出くわし、常連の居酒屋に入ろうと思ったが、もう、表から、芝居を観た後に飲みに行く人たちで、ごった返していた。
スズナリで小泉今日子さん出演で完売という椿組がやっているし、本多劇場では加藤健一事務所『ドレッサー』をやっているのだ。
残念ながらどちらも見られないままに終わるだろう。こちらも稽古づくしの日々なのだ。
椿組は彼らが劇場入りする前、稽古場の隣どうしで稽古していたのであるが、出演しているキョンキョンには擦れ違うこともなく会えなかった。まあそういうものだ。
居酒屋にはたぶんいずれかの観劇後だろう渡辺えりさんもいたが、彼女とは前夜に電話で話しているし、私は芝居を観ていないので、観劇グループの皆さんに混ざって一緒に呑むことは遠慮して、すっと立ち去り、その晩は演劇人のいない居酒屋で芋焼酎をひっかけ、帰宅した。

多くの演劇人が街頭にたむろし、店内を覗けば知った顔を見つけることができるというのは、幸せなことだ。

下北沢は小田急線も複々線化が果たされたようだし、これからも賑やかな街でいてほしいと思う。

で、やっぱりお好み焼きは広島風がいいし、とにかく私は箸を使わず、鉄板でヘラだけで食べるのだ。
「熱いは、うまい」なのだ。

と、久しぶりに暢気な投稿なのだ。


追伸。

広島といえば、十一日には,私の書いたモノローグ戯曲『じらいくじら』が合唱曲になり、広島で発表されるのだ。
四十五分くらいの作品になったという。

https://blog.goo.ne.jp/sakate2008/e/4cc86ffe56238b6c380b3a38190d99f9
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