Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

東京以外でも、若いお客様への割引が充実しています。『藤原さんのドライブ』。

2022-11-14 | Weblog

東京以外でも、若いお客様への割引が充実しています。『藤原さんのドライブ』。

 

伊丹・名古屋は、U-25/学生 2,000円   高校生以下 1,000円

という設定です。要証明書提示、燐光群でのみ取り扱い。

 

岡山になると、U25/学生1,000円  高校生以下500円

(大学生以下は要証明書提示。おかやま燐光群を観る会と燐光群でのみ取り扱い)

 

「U-25」は二十五歳以下という枠です。

 

写真は、出演者の中の、U-25メンバー。

坂下可甫子、遠藤いち花、宅間脩起。そして、U-25でない(若くない)三浦知之。

撮影・姫田蘭。。

 

 

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まもなく創設四十周年を迎える燐光群は、主宰・坂手洋二の待望の新作『藤原さんのドライブ』を、11月4日より座・高円寺にて上演、その後国内4都市ツアーを行います。

 

コロナ禍下の現在、日本のみならず世界各地で、感染症に罹患したため隔離され、外の世界と音信不通にさせられる人たち、いわれのない偏見に晒される事例、大切な人の死や葬儀に立ち会えない場面等が、散見されています。イギリスの劇作家デビッド・ヘアはコロナ禍下の状況を描いた新作『悪魔をやっつけろ』でこう言っています。「まるで中世だ」。その通りです。

 

閉ざされた島という閉塞状態に置かれた人々を起点に描く本作ですが、過去に燐光群では、『お召し列車』『カウラの班長会議』という、ハンセン氏病の患者となった方々を描くオリジナル作品を作りました。本作もそのような感染症の患者の皆さんが入所する島の存在を背景にしている部分はありますが、舞台は架空であり、物語の構成や登場人物は、純然たるフィクションです。

そこに生きる人たち。歴史の「被害者」として、突きつけられる現実の残酷さ。それでも、時に明るい昂揚を勝ち取り、逞しく生きていく姿を、描きます。

 そんな状況で明るい事例があるのか、という声があるかもしれませんが、例えば、坂手が幾度か取材し交流を持った実在のTさん(インスピレーションは得ましたが、本作のモデルというわけではありません)はじめ、ハンセン氏病患者の収容施設のある島で、治癒しても出て行かず、そこで暮らし続けた人たちには、それぞれの生き生きとした姿が、あります。

本作では、そんな「元患者」の一人「藤原さん」が、園内の女性と結婚し暮らしています。結婚と同時に、法で定められた去勢手術を施され、子どもはできません。多くの人が親族との縁を絶ちました。機会があって自動車の運転を覚えた「藤原さん」は、施設で暮らす人々を島外の故郷やこだわりの場所へ、自動車に乗せて連れて行くことを思いつき、居住者たちの「再会」をお膳立てし、そこに立ち会うことになります。これが劇中で描かれる象徴的なエピソードとなります。

 

 今年7月、『ブレスレス ゴミ袋を呼吸する夜の物語』下北沢ザ・スズナリ公演では公演初日に関係者にコロナ陽性者が発出、全20ステージのうち12ステージを中止せざるを得ませんでした。8月、坂手洋二もコロナに罹患し一次的に入院、このコロナ禍下の状況で、執筆中だった本作の構想を、大幅に変化させることになりました。

 

『ブレスレス ゴミ袋を呼吸する夜の物語』で劇団の底力を見せた劇団俳優陣に加え、カンヌ映画祭で話題となった話題作『PLAN75』に出演した中山マリも復帰。劇団外では、最近ではNHK朝ドラ『ちむどんどん』波子役で話題の円城寺あや、『僕らの城』で今年前半期小劇場の注目を集め『ブレスレス』に続いて出演する三浦知之も加わります。芳醇なアンサンブルにご期待ください。

 

来年で四十周年を迎える劇団の、新たなる一歩となる作品となるよう、準備中です。

皆様お誘い合わせの上、ぜひご観劇くださいますようお願い申し上げます。

 

 

 

<ツアー 予定>

 

伊丹公演

【伊  丹】 11月18日(金)〜20日(日) AI・HALL

http://rinkogun.com/Fjiwara_itami_nagoya.html

 

長門公演

【長  門】 11月23日(水・祝) ルネッサながと

https://www.renaissa-nagato.jp/events/rinkougun

 

名古屋公演

【名  古  屋】   11月26日(土)・27日(日)愛知県芸術劇場

http://rinkogun.com/Fjiwara_itami_nagoya.html

 

岡山公演

【岡  山】   11月29日(火)岡山市市民文化ホール

http://rinkogun.com/Fjiwara_Okayama.html

 

 

<CAST>

鴨川てんし 川中健次郎 猪熊恒和 大西孝洋

円城寺あや 中山マリ 樋尾麻衣子 尾形可耶子

三浦知之 武山尚史 山村秀勝 西村順子

坂下可甫子 遠藤いち花 宅間脩起

 

<STAFF>

照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所) 音響○島猛(ステージオフィス) 音響操作○中川綾乃

舞台監督◯大山慎一  三津久  舞台協力○森下紀彦  美術◯じょん万次郎  演出助手○山田真実

衣裳○ぴんくぱんだー  燐光群衣裳部

擬闘◯山村秀勝  進行助手○中山美里  文芸助手○清水弥生  久保志乃ぶ

撮影○姫田蘭  宣伝意匠○高崎勝也

協力○浅井企画  オフィスにしむら

制作○Caco  尾形可耶子  島藤昌代

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