Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

「国旗・国歌の時間」がある開演前。

2018-01-28 | Weblog
フィリピンでは開演前、「国旗・国歌の時間」がある。
舞台上に国旗が置かれ、全員起立で、国歌を聞く。
ほとんどの者が、胸に手を当てる。

われらが『リタイアメン』でも、「国旗・国歌の時間」は、劇場主導で、しっかりとある。

多様な民族によって構成される国。
国家というものがフィクションであると知っている、理知ある国民。
マルコス独裁を倒して民主化を勝ち取ったという自負があるので、旗は以前と同じでもその意味づけが変わってきているのだ。
「自分たちの国」であることに胸を張れるというのには、相応の理由がある。

酷い独裁国家で「国旗・国歌の時間」を要求されたら、いやだと思うはずだが、ここでは、いやな気持ちにはならない。
全国民に国歌斉唱を義務付ける法律もあり、違反した者には罰金や禁錮刑を科すことが定められているのは、必要ないのではないかと思うが。
そのくらい自然に愛国心のある人々なのだ。

『リタイアメン』、マニラでのラストステージ。
http://culturalcenter.gov.ph/single-tickets/view-event/?id=50504573

御陰様で大絶賛の中、上演中。
なにしろ「リタイアメン・トリオ」が歌い踊りながら出てくるだけで、大受けなのである。
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「女が美しい国は戦争をしない」

2018-01-28 | Weblog
題名に惹かれて書評を書きました。

「女が美しい国は戦争をしない 美容家メイ牛山の生涯」

小川智子 著 講談社

シナリオライターである著者による、ノンフィクション。
選ばれた一つ一つの言葉に力がある。

本日付の山陽新聞に載ります。


メイ牛山さんは、中山マリの母君・中山あい子さんとテレビの「ごちそうさま」に出ていた人だというが、マリさんはあまり憶えていないという。


題名に惹かれて、といいましたが、
ただ、考えてみると、

「女が美しい国は戦争をしない」のだとすると、
「男が美しい国は戦争をしたがる」のだろうか。
「女が美しくない(!)国は戦争をしてしまう」のだろうか。

じっさいには、いろいろと議論を呼びかねない言葉かもしれないのだ!
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