昨年の10月7日、筆者はジェットフォイルから降り立つと、昼食を食べるべく、彩花亭へと向かった。ところが生憎とこの日は臨時休業だったため、止む無く、カフェロータリーへ行き、自慢の辛口カレー(700円)を注文した。店内にはいずれも地元の人たちとおぼしき方々が8名ほどいらしたが、男性は一人だけで、残りは全員女性であった。お手伝いのウエイトレスのおねーさんに、一人客である旨を告げると、「女流将棋教室」なるコインゲーム機兼用のテーブル席に座るように促された。店内にはクラシック音楽が流れ続けており、後から来店したカップルと地元の二人のおじさんとで、お店はほぼ7割ほどの入りとなった。厨房内には、眼鏡をかけたサスペンダー姿のマスターと、ママさんがいた。カレーはマスターが作ってくれたように記憶しているが、注文後8分で出来上がった。いつものように、カレールーの量が多く、そして激辛なカレーである。だが、味はいつもと変わらず美味しい!ビーフのコマ切れが3個入っていたが、いずれも柔らかくて分量もほどよい。渋谷のエスタシオンカフェで食べたビーフカレーには、ビーフのコマ切れ肉がこれでもかと言うくらい入っていたが、カフェロータリーのカレーは、それに比し、価格は半額ながらもお味は二倍くらい美味い!かつてJALが機内食としてカレーの提供を試みた事があったが、その強烈にして独特な匂いが機内に充満するため、提供を断念した経緯があった。その後、調理法を変えて提供にこぎつけたようであるが、筆者はかつて、フイジーからの帰途、ニュージーランド航空が機材の故障で欠航となったため、JAL便に振り替えられて帰国した事があった。搭乗時は、御巣鷹山でのジャンボ機墜落事故直後の9月であり、JAL側の乗客に対する気の使いようは尋常では無かった。この便でカレーが出されたのだが、それに良く似た味である。横須賀海軍カレーと言ってもいいかもしれない。今回は、激辛を中和するための茹で卵は無かったが、野菜サラダである程度、口の中を静めた後に、ほぼ全量を食べ終えた。「翼君の美味しいお店リスト入り」を不動のものとした、カフェロータリーさんだった。
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