我輩は凛太郎である/そしてその母紗夢猫(しゃむねこ)である+ワン!

凛太郎♂(18歳)ミニチュアダックスとハク♂(13歳)和犬雑種+その飼い主ニンゲンの皮を被ったネコ婆♀が繰り広げる日常

うわっ

2005-04-14 21:34:41 | 里山暮らし
 それは、いつものように愛犬凛太郎と散歩をしている時のことだった。
 ふと見ると、石垣に黒いヘビ。その口が咥えているのはカエルの左足。カエルは咥えられた足を伸ばし、カラダはできるだけヘビから遠ざかろうとしているようだが、ピクリとも動いていない。うわっ、すごいモノを見てしまった。心臓がドキドキ、ちょっと恐怖感が出てくる。でも見ていた。
 カエルはトノサマガエル風。ヘビは黒く長かったけど、アタマは小さい。私は瞬間、ヘビが卵を飲み込むというのを思い出し、このヘビはこのカエルを飲み込むのだろうか?飲み込めるのだろうか?と考えていた。ヘビの頭とカエルの顔の大きさは大差ない。カエルの足は血の色がすけて見えるように赤い。ヘビは今血を吸っているのだろうか?
 こんなことを考えている間、凛太郎は無反応だ。犬は動いているものは見えるが、動いていないものは見えない(感知できない)という話を聞いたことがある。
 そこで凛太郎に「凛、ヘビさんがカエルさん咥えてるで」と言った。次の瞬間、凛がワンと一声するどく吠えた。その声に驚いてヘビが口を緩めたのか、カエルは機を逃さず逃げた。そして、道をはさんだ向かいにあった防火水槽にドボン。カエルを目で追っている間にヘビはいなくなった。
 
 私は心臓がバクバクしていた。生き物の世界は厳しい。そういう現実を目の当たりにできる里山というのもすごいなぁと思いながら、九死に一生を得たカエルは凛に恩返しをするだろうかなどと御伽噺のようなことがアタマを掠めた。