脱サラして一人親方になりました

脱サラして独立。我が道を行く男の独り言

貼替で食べていく 4

2017年06月15日 | 経営
利益を増やすためには
(1)数(顧客数、販売数)を増やす
(2)原価を下げる
(3)販売価格を上げる
というのが容易に思いつく手段です。

では(1)
前の記事を元に考えると、非現実的だと言えます。

つぎに(2)
これもキビシイです。そもそも、貼替に使う資材(襖紙、障子紙など)は、それほど高価なものではありません。
条件の良い仕入先を探したり、大量購入を条件に差値をしても、百円未満の切り詰めが精一杯。もちろん僅かであっても努力すべきですが、大量購入などはリスクも伴いますので、あまり肯定できません。

最後に(3)
これも価格競争がありますから容易ではありません。
ただ、「同じ条件なら安いほうが良い」というだけで、条件が違えば差額があって然るべきです。

条件が違うという点で考えると、例えばラーメンを食べるとして
(ア)大盛りにする
(イ)トッピングを選ぶ
(ウ)セットメニューにする(餃子など)
と、けっこうな選択肢があります。

例えば(ア)で、プラス100円で大盛りにできたとした場合、材料原価は¥100-よりは安いハズですね。
大盛りにする為の手間はどうでしょう? レギュラーサイズと同じではないでしょうか。

(イ)も同じように、それほど手間は増えません(下拵えは必要だと思いますが)が、価格が上がります。
味玉(味付き卵)を1個(正確には半個)で¥100- 原価からすれば、利益は大きいでしょう。
(もちろん美味しい事が条件ですよね。その技術に対価は発生します)

(ウ)は、比較的手間が増えます。餃子を焼く時間、チャーハンを炒める時間などですね。
もし、ラーメンを作るだけで精いっぱいであれば、(ウ)のメニューは考える必要がありそうです。





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貼替で食べていく 3

2017年06月15日 | 経営
さらに現代の住宅事情を考えます。

建売物件を見ると、和室1室が多いですね。
貼替箇所は8~10面といったところです。

先の計算では、1日15面でしたので、1件の請負では足りない事になります。
そうなると、移動時間、取り外し、納品の時間も増やす必要があります。

・・・・だんだん厳しくなってきた事がお分かりいただけると思います。

低価格で打ち出している業者は、作業を分担している場合が多いです。
運搬・搬入のスタッフ、貼替のスタッフ(これも作業工程で分業しているかもしれません)と分ける事で、作業時間を切り詰めています。
さらに、作業スタッフの賃金は、決して高いとは言えません。

そういう業者と戦うワケですので、容易な事では無いのがお分かりいただけると思います。

簡単な答えでいえば、数(量)をこなすしかないという事。
数を確保するには、相応の競争があるという事。
競争に勝つためには、相応の価格にする必要があるという事。

これが貼替の市場という事です。
ただ、これはあくまで一般論。普通にやったら厳しいよという事です。
これを工夫すれば「もう少しだけ」容易に稼ぐことが可能です。

「もう少し」について考えていきます。
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