オセンタルカの太陽帝国

私的設定では遠州地方はだらハッパ文化圏
信州がドラゴンパスで
柏崎辺りが聖ファラオの国と思ってます

モルダー、あなた疲れているのよ。

2008年11月04日 08時44分53秒 |   南北朝

以前観そびれた和歌劇『宗良親王』ですが、なんと再演するんですって。私のお店にチラシが置かれていました。そんなに評判が良かったのか、もともとからそういう予定だったのか。電話したらまだチケットには余裕はあるみたいです。やった! 問題は上演する日は日曜日だということで、確認したら私のお店はすでに予約が溢れている状態なのですが、「休みにしてください、ムリなら早番で」とお願いしました。夜の部なら6時開演なので、5時に上がれば十分間に合う。(私は人がいいので時間通りに切り上げることが不得手なのですが) もうチケット買っちゃったもんね~。

問題となるのは物語の内容ですけど。

肝心の宗良親王が「第二部」の末尾4行にしか触れられていないということにガックリしてしまうのですが、まあ、こんなところなのかもね。世の中には「宗良親王のファン」よりも「歌枕直美のファン」の方が圧倒的に多いはずでして、そういう人たちに「宗良親王とは何者なのか」を説明しないといけないのはウンザリとする作業だと思う。やはりこのように「後醍醐天皇」を中心に持ってきて教科書のようにするのが賢明だと思う。主催者の龍譚寺にとっては本意ではなかったでしょうけど。せっかく親王の拠った井伊谷にある古跡で上演するのにね。
個人的熱狂ファンとしてのわたくしがもっともこの人に惹かれる点は「流浪の将軍だった」という点だったのですが、この劇ではその前段階に焦点が当てられているようです。まあ、その後の物語を語るのはわたくしたちの仕事だ。井伊谷に流れてくる遥か以前の「鎌倉幕府の打倒計画」においても、親王は兄たちと並んで首謀者のひとりだったのですが、そのときの情け無い様子はちゃんと描かれるのか。

最終行にある通り、実際宗良親王の歌を読んでいると、望郷の歌はやたらと多いのですが、一方でそんな中にも田舎流離いの楽しさも存分に込められていると感じられるのです。「つらいです、ほんとに辛いです」と言いながらもその状況を実は楽しんでいる感じ。楽観的自虐なタイプの人間だったんじゃないかと夢想します。すごく親近感が持てるんです。

(※例)
身をいかにするがの海のおきつ浪よるべなしとて立ちはなれなば
(どうすりゃいいんだよ、行くアテもなくみんな離れ離れになっちまって! と駿河の海にぷかぷか浮きながらオヤジギャグを思いつきました)
みちしらぬは山しげ山さはるとも猶あらましのすゑはとほさむ
(道すら無い奥深い繁山の中に我はあって起死回生を狙っているが、ここにいれば私はともかく敵だって今後どうなるかの予測も付けられないはずさ (※「あらまし」は「全貌」と「荒猿=野蛮な敵軍」と「荒麻志=生い茂った藪」と「あらま!(驚き+修辞詞)」と「アラマシグリィウス=軍人皇帝時代ローマの高名な千人隊長の名前。日本名は軍陀利明王」を掛けています))
われを世にくだしはてずばいな舟の又のぼるせなどもなからむ
(舟が勝手に私を激流の中に流したというのなら、またその舟が勝手にどこかの瀬(≒背の君)に付けてくれることもなくはないかもしれないかもしれないだろう)
今更になきてもつぐな時鳥われ世をそむく身なれば
(いまさら俺に鳴いて何かを告げようとしても仕方が無いぞほととぎす)

実際の宗良親王は緊密に各地と連携をとりつつ精力的に動きながら戦って負けて逃げて隠れて、不意にひょいと大阪や吉野に現れて歌を詠んだり弟たちと文通をしていたりしていたわけでして。

歌枕直美さんがどんな歌を歌ってくれるか楽しみ。
あと一ヶ月、『李花集』と『新葉和歌集』をちょっと勉強しておきましょう。

 

明日の午後から一日半の休みをもらえることになりました。
なので伊豆へ行ってきま~~す。うきうき。
で、2日程前に冷川の浪人さんにメールを送ったのですが、連絡とれず。しまった、お忙しかったか。タイミングが悪かったか。もしかして無意識に失礼な感じで書いてしまったのかな。そもそも一ヶ月前にすかさず返信しなかった時点で既に失礼だった気もしないわけではないのですが、すみません、余裕のない時期だったのです。念のため携帯メールも送っていつでも冷川に向かえるようにしておきましょう。
伊豆はどうせまた何度も行きますし。

静岡県の宝探しのうち、期限が迫っているのがあるので(※伊豆ではない)、それに寄り道しつつ伊豆に行きたいと思います。行きたいところがいっぱいあるんですよねえ。まず一匹の鯨で限定ラーメンやってるっていうし、吉田家にも毎度!にも行きたいし、最近一週間で、前から見たかった『絶対少年』という、函南町丹那盆地を舞台にしたNHKアニメを一気に観てしまったんです。楽しかった。だから丹那にも行きたい。函南町と言えば、比企尼の墓(?)のある高源寺の記事をちゃんと書き終えていませんね。比企尼についての考察もちゃんとしたい。鎌倉にも行きたい。、、、とっとっとっ。
ま、今回は函南は後回しにするでしょうけど。

というわけで。行ってきまーーす。


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