オセンタルカの太陽帝国

私的設定では遠州地方はだらハッパ文化圏
信州がドラゴンパスで
柏崎辺りが聖ファラオの国と思ってます

地獄の戦場アヴェルヌス。

2022年07月03日 21時33分15秒 | 地図マニア!


≪最強王国コアミアの周辺図≫ (※注;この地図には誤りがあります。下の方に直したものあります)

<拡大>

6月一杯で、ホビージャパンが『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の販売を終了してしまったので、「高すぎてあまりに売れないので、D&Dもとうとう終了か」と思っていたら、事実は逆で、D&Dはあまりに売れすぎるので販売店方式をやめ、米本部が直営で売り上げを独り占めにすることにしたのだと分かって話題になっています。むしろ数年前に一回メリケンは日本でのD&Dの販売を辞める計画だったんですよね。(ホビージャパンが頑張った)
まあめでたいのでInkarnateでフォーゴトン・レルムの地図を描いてみました。
ホビージャパンはこれを機に初心に戻って『新ルンクエ』の展開を再開してくださると嬉しいなあ。
Inkernate、かなり仕様と書き心地が変わってます。

もう一丁!

≪陰謀の地(オームー)周辺図≫

<拡大します>

上の地図とは、「コアミア周辺図」の左下と「オームー」の右上のイアリーエイボアで繋がっています。

 

最初にお謝りしておかないとなりませんが、私はフォーゴトン・レルムについて全然詳しくありません。

上の地図は、「第4版」と「第5版」を適当に混ぜて描いたものです。この大陸ではダイナミックな事件が次々と起こるそうで、勢力構造の変わることがはなはだしく、「第4版」と「第5版」は10年しか離れていないそうですが、「ここはどうなってるのや?」「もしかして大きく変わっているのか?」という箇所が、(地図の絵師が代わっていることも相まって)、多々あるのです。

例えば、上のコアミア周辺図で、「第4版」(DR1479年)で悪の帝国として存在していた「ネザリル帝国」(=シェイドが治める国)は、「第5版」の始まる年(DR1489年)の2年前に戦争で消滅して無くなってしまっているそうです。第4版では人口豊富な「センビア連盟合衆共和国」はほとんどネザリルの傀儡となっていて悪事の限りを尽くし、これに対抗できる勢力などないと思われていたのにな。何があったのかというと、これまで放棄されていた“エルフ京都”のミス・ドラナーに100年前にエルフ族が戻ってきて大繁栄をしていたのですが、1487年にネザリル帝国は隠してあった空中要塞スルタンサーをミス・ドラナーにぶつけようとして(?)大戦闘がおこり、両者相打ちしてしまったんだそうです。
この事件に対する疑問点。(私には手持ちの資料がないので)。ミス・ドラナーが破壊されたのは分かるとして、ネザリルの首都のシェイド居留地はどうやって「相打ち」されたんだ? 『ソード・コースト冒険者ガイド』の16pの記述にみるに、「シェイド居留地」と「浮遊要塞スルタンサー」は同一の物だったんでしょうか? ネザリル国は飛行要塞が全部でいくつあったんでしょうか。
一方で、上の地図中で「オーデューリン大渦」と書いてある場所は、かつてセンビアの首都だったのですが、ネザリルが何かの秘術を使って影界に町を引きづりこんでしまい、後には変な巨大な穴だけが残っているという(そして真上にはネザリルの旋回都市が浮かんでいる)という場所だったのですが、それもネザリルとミス・ドラナーの一連の戦いで、ティーフリングの超能力者マガドン・ケスト(だれ?)が天空基地サッカーズを乗っ取って大渦に落とし、穴を埋めてしまったそうです。シェイドって一掃されたわけじゃないですよね?
上の地図では廃墟として書いていますが、ネザリルがいなくなったことにより、新たな悪の拠点として「ゼンティル・キープ」(昔はズヘンティル砦と書かれていた。めんどくさい悪砦なので何度か滅亡させられている)が何度目かの復活を果たし、またネザリル民の天敵だった「フェアリム」(=いそぎんちゃくみたいな邪悪な古代の生き物)が戻ってきました。フェアリムは「地下の世界」(=アンダーダーク)にいるみたいですけど、私はこの周辺の本は全然買わなかったので詳細がわからない。
ネザリルのシェイドがいなくなったセンビアってどうなっているんでしょう? デイルランズ(谷間の国々)のうち、タッスルデイルとフェザーデイルはセンビアに征服されていたのですが、そのままなのでしょうか。

下のオームー周辺図について。
一番困ったのは、「4版」の地図にはたくさん描いてあった「地下世界(アンダーダーク)に繋がっている穴」が、「第5版」の私の持っている本では見えなくなっていることです。地図だと右上にある真っ黒な「地口」のことですね。これはたまたま持っている私の数少ない本で書かれてないというだけでしょうか。それともくだんの戦争でこれも無くなってしまったのかな。北や東にはこれまた巨大な「深淵」とか「アンダーカズム」とかあったはずですけど。
また、オームーの北側と北東にある「スネークウッド森」と「蛇森」はこれ、同じ物なんです。4版と5版で描いてある場所が違う。5版の「蛇森」の所には「巨人の平原」と書かれている。わたしはこういう差異較べが大好きなので、両方書いちゃいますけどね。でもこれが画家の解釈違いによる間違いならいいのですけど、何らかの理由で移動したのだったらややこしいですね。
また、エスメル湖のほとりにある「エスメルタラン」という小都市。これがオームーに属するのか、ただの独立小都市なのか、何の記述もないので、悩んだすえ、結局オームーに含めることにして地図を描いたのですが、忘れてたけど実はこのとき処理が固まって地図が消えてしまってかなりの部分を描き直したんですけど、オームーに入れる前の状態のまま保存されていることにさっき気づきました。「エスメル湖」は「西部は温泉が流れ込んでいる」と書いてあるので、そんな面白い土地にオームー人がわざわざ造った都市に違いないのにね。
バルダーズ・ゲートの右側にある「エルタレル」という町も、第5版の途中、『地獄の戦場アヴェルヌス』という事件で無くなってしまっています。「バルダーズケート」はとてもよくできた町で、影多いけど警察組織もそこそこ強力で、「初心者のまち」的な意味をもった拠点都市。その隣りにあるエルタレルは悪を許さない法と善の人ばかりが住む正義の国で、この町だけの「第2の太陽」を直上に持っていて、24時間明るく照らし続けているという鼻持ちならない変態都市でした。ただしこの第2の太陽が照らす範囲は、町を中点に80km四方。バルダーズ・ゲートからは「何か光ってるなー」というのが夜に見える程度だそうです。ところがこの輝く都市エルタレルが、文字通り「地獄落とし」されてしまったのです。

 

「フォーゴトン・レルム」に若い頃の私が親しめなかったのはどうしてでしょう。
おそらく「あまりに広く」て、「各地域に繋がりがない」ように見えたからだと思います。
昔から私は、「大きければ大きいほどいい」「詰め込んであれば詰め込んであるほどいい」派の人間でした。が、それにしてもフォーゴトン・レルムは大きすぎた。自分で思ってるよりも小さかった私のキャパシティを越えてしまったのだと思います。
私が学生だった頃、『ムーンシェイ・サーガ』『シャドウデイル・サーガ』『アイスウィンド・サーガ』というのを買って読みましたが、あんまり趣味に合わなかったおぼろげな記憶がある。フォーゴトン・レルムのことをほとんど知らなかったからですが、どれもとりとめなく感じ、地域に愛着を感じることが小さかった。敵もインフレ傾向が感じられて辟易しましたし、(まぁそれはD&Dの特徴なんでしょうけど)、世界を何度も破滅させるくらいの大魔神が各地にボコボコいる感じ。小説版『プール・オブ・レイディアンス』だけは(一巻しかなかったので)面白かったと思いましたけど、小説版『カース・オブ・アジュアボンド』はよく覚えていない。パソコン版『バルダーズ・ゲート』も買いましたけど序盤で放棄。今でも本棚のどこかに全部眠っているはずですが、今の私が読んだらおもしろいと思うかも知れませんなあ。学生時代だったら『地獄の戦場アヴェルヌス』だって、私は「超インフレだけの作品!」と断じていたと思います。この本はとんでもなさすぎる。

 

今回フォーゴトン・レルムの地図を描いてみた理由。
私の持っている『フォーゴトン・レルム・キャンペーン・ガイド』は第4版のガイドブックなんですが、付属している「フォーゴトン・レルムの全体図」はポスターサイズで、狭い部屋では広げづらいんですよね。本文中には地方図は載ってるんですけど、本の中に世界地図がないので、どこがどこに繋がっているのかを未だに私は理解できていませんでした。今回の2つの地図はそれを解消してみようとしたものです。
「コアミア周辺図」は、「コアミア」「デイルランズ」「センビア」「ドラゴンコースト」「ネザリル」「ミス・ドラナー」「月海」「ヴェスパリン」「エヴァレスカ」の地図を合わせてみたもの。
「陰謀の地」は、「オームー」「テシア」「ヴェレン半島」「バルダーズ・ゲート」「エルターガルド」「ネランサー諸島」「ムーンシェイ諸島」。
これだけで、フォーゴトン・レルム全図の15分の1ぐらい?
地図を描いたことで、愛着を凄く感じてます。若い頃の自分とは正反対。若い者は地図を書け。若い頃に読んだ小説のせいで「はじまりの町」は月海の大廃墟内包都市フランかヒルズファーかデイルの国々かと思っていましたが、圧倒的に使い勝手の良いのはバルダーズ・ゲートとウォーターディープのあるソードコーストだったんですね。(それすら知りませんでした)。ソード・コースト沿いに南下するだけでさまざまな国を歴訪できるので、楽しい構成になっている。「カリムシャン」ってどこにあるのかよくわからなかったんですが、こんなに近かったんですね。バルダーズ・ゲート内に「カリムシャン居留区」というのがあるんですが、そこは異様性を放つべき。カリムシャンは「アラビア風世界」を模した大国という設定ですが、国内が「イフリート派」と「ジン派」に分かれて内紛を繰り広げている。ジンとイフリートが普通に町中を歩いている国なのでしょうか。
「拡大のために陰謀を巡らす大商業国家オームー」も「王国乗っ取りの陰謀群をはねのけるために頑張っている女王国テシア」も魅力的ですが、おそらく「初心者のための国」として相ふさわしいのは、「独立を果たしたけど詰んでいる国ヴェレン」なのだと思いました。ヴェレン半島はどう描いても人の顔に見えるのがかわいい。静岡県みたい。
バルダーズ・ゲート以北の地図は、ほぼ同じ縮尺の範囲に「ウォーターディープ」と「ネヴァーウィンター」しかないので(海沿いにはね)、それはそれでカリムシャンからの南北縦断ヒッチハイクが楽しかろうと思いました。

 

と、ここまで書いたところで!
・・・本棚のくろ(遠州弁)から第3.5版の『フォーゴトン・レルム・ワールドガイド』(2004年)が出てきました! 買ってあったのかい。(すっかり覚えていないことに当時の私のフォーゴトン・レルムに対する興味のなさが分かる。7,980円もしたのに)。ちょっとパラパラめくってみましたところ、思ったよりも詳しく、知らなかったことがたくさん書いてある。ちょっとショック!! 地図の修正が必要だ。 ・・・こんな感じで『フォーゴトン・レルム年代記』もこっそり買ってないかな、過去の自分。 ←(買ってないことは断言できる)

修正しました!

(↓拡大します)

まず、盛大に勘違いしておったのですが、「蛇森」について。私が「巨人路山脈」と「トロル山脈」を混同してしまっていたための勘違いで、別に「第4版」と「第5版」で食い違ってたわけではなかった。
「3.5版」の方が書いてある地名が多いのですが、「第3版」と「第4版」の間には100年の歴史上の開きがあるそうです。「3.5版」に書いてあって「4版」に書いてある地名が、無くなっているのか5版現在もあるのかはさっぱりわかりません。また「地口」についてはこれがなんなのか皆目不明です。「3.5版」の地図にはこれがありません。
3.5版の時点で、「ムランディン」はオーガーどもに奪われてない。「ヴェレン半島」は独立してない。一番驚いたのは、100年前には「エルタレル」はまだ第二の太陽(友垣)を持ってないということです。そうか、『地獄の戦場アルヴェヌス』でそんなこと書いてあったな。(時期は書いてなかったはずでしたが)。『地獄の戦場』のあの壮大な話をやりたくて、「第4版」からアレを仕込んであったのか。スゴい。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 鶏小屋の狐(ラーマン・クロ... | トップ | セント・エルモの火。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

地図マニア!」カテゴリの最新記事