パン祖のパン祭。4回目ですってよ。そんなになりますか。去年と今年のテーマはプチトマトだそう。
◎2月6日 一匹の鯨(伊豆の国市南條)
もうちょっと温かかったら車で寝るところだったけど、ちょっと寒い夜だったし、車に布団は積んでるけど歳を追って喘息症は激しくなってて布団恐怖症だったし、今回の所はネットカフェで寝る事にした。7時間(22時~5時)、1700円。これでだって予定外の出費だ。読みたいマンガ(へうげもの、吉田家の嫁)もあったんですけど、無かった。
リアルゴールドが美味しくてがばがば飲んだ。俺、そろそろ身体壊すよ。隣の席の男がうるさい男で、全然寝られんかった。夜が明けて、牧之郷の景廉公の墓を経由して(写真を撮り直しにね)再び「田沢」のあたりをうろうろしたあと、修禅寺に向かって、そこを8時頃から11時まで歩き回った。
それから伊豆長岡の葛城山に登ったあと、ふと小惑星基地アクシズを通りかかると、「パン祖のパン祭」をやっていた。おお、懐かしい! で、同時に思い出しました。確か初めて4年前にパン祭を見に来た日、甘さの正反対を求めて一匹の鯨に辛いラーメン(いや、すっぱいラーメンでしたっけ?)を食べに行ったなー。そこでいてもたってもいられなくなって、鯨やさんに辛い(酸っぱい)ラーメンを食べに行ってみました。もしかしたらあの時以来じゃなかろうか?
R50ラーメン(酸っぱいラーメン、800円)と東京タコライス(280円)を注文。
酸っぱいラーメンってすごいね。要するにトムヤムクンの味なんですけど、辛いラーメンが一般に舌に来るのに対し、口の両脇の壁に心地よい刺激が来る。調味料のこととかよく知らないけど、勉強したいと思いました。
◎2月5日 藤堂(三島市安久)
大好きな伊豆にいるといったって、日が落ちてしまったらすることがないので、懐かしい本屋や古本屋や道の駅で時間をつぶし、腹がこなれてきたので三島の「田ぶし」を目指してみたのですが、直前で気が変わって藤堂に入っちゃいました。
藤堂の澄んだスープの澄み具合は正直言って個人的には興味外なのですが、一匹の鯨との連繋技で食べたくなってみるときもある。
3年前とメニュ表がだいぶ変わってる。
燻丸(780円)にチャーシューを1枚追加して(+100円)注文。
好みの店ではないとはいえ、このお店の店員たちのスマートさには見ていて惚れます。
あまりにオシャレすぎて、全然膨満感も感じずにスルスルとあまりにもあっさりとツルツル食べ切ってしまったぜ。(←褒めてる)。全然負けた気がしない。さすがは藤堂虎、すごい。卒が無い。
◎2月5日 一匹の鯨(伊豆の国市南條)
研修はこの日で終わり。明日と明後日はお休みだというので、折角なのでここで皆さんとお別れしてしばらく伊豆で過ごす事にしました。で、せっかく伊東にいるのでまた吉田家か松福伊東店かじゃんがらラーメンに行こうと思ったのですが、道に不案内な皆さんが亀石峠を先導しろというので、図らずも雪の峠道を越えてしまう事になりました。いいや、一匹の鯨にいけばと思ってオーケー。一匹の鯨。大好きすぎてこの1軒だけにしか行けないとしても全然悔いは無し。
「大人の時間・薬味たっぷりR30らーめん」(750円)を太麺で注文。
5年前に初めてこのラーメンを食べた時はあまりの独創ぶりに目をまわしたものですが、今ではこのラーメンのスープが私の中の基本になりすぎてしまって、心底ホッとする。力強い滋味が溢れていて、とてもおいしいです。だが、私がかつて知っていたものと比べて、ショウガの味がより強くなり尖った感じがかなり鮮やかになった気もするな。
茗荷うまい。
ショウガの舌触りがザラザラ。スープの誇り高い良い香りと実際の舌触りに、活劇のような差異があるのもこのラーメンの見事なところです。
相変わらずチャーシューはコラーゲンがたっぷりなタイプな美味しいもの。でもあんなに大好きで必ず2枚ずつ追加していたこのチャーシュー、いまでは苦手なものになってしまいました。トホホ、悲ちい。
でもでもしかし、このラーメンはほんと凄いな。すごくあったかくなるし、元気になる。R30でなくて最も基本な(薬味を抜いた)鶏のスープも再び味わい直してみたいと来るたびに思っているのですが、でも今日もやっぱりR30にしてしまった。
◎2月4日 吉田家(伊東市吉田)
どうですこのキャベツの盛り。
前日の夜はみんなで伊東の魚を食べに行ったんです。
ところがこの日はグループ毎の終了時間がばらばらで、私たちが終わったとき別働隊がまだ帰ってきていなかった。だからお先して英キ家に行ってきたのですが、英キ家から宿に帰ってきたところで別働隊の人たちと行き会った。時間から見て「あら、この人たちも食べてきたんだな」と思ったんですが、そのあと酒を呑んでの反省会があると思われたのでしばらく部屋で待機。ところが疲れでウトウトしてしまって、ハッと目覚めて携帯を見るも、着信何も無し。「なんだね、今日は反省はしないのかね」と思った時点でうずうずしてきてしまったので、宿を抜け出して車で伊豆高原に向かいました。まぁ、そのために自分の車で来たようなものですからな。(決してワザとじゃなかったんですけどね)
久しぶりの吉田家。
うちの近所に蔵前家ができてからは初めての訪問です。
私が本物の六角家に行った事はないのですが、吉田家は六角家(と近藤家)の姉妹店を名乗り、蔵前家は六角家の後流(姉妹店)を謳っている。でも、私の認識では吉田家と蔵前家って全然違うんですよね。違う店なんだから違ってて当然なんですけども、どちらも同じ六角家をキーワードにしているものだから、気になって。
ところで、ネットで検索してみると、「吉田家のオヤジは吉村家で修行した」というのと「六角家の初期のメンバーだった」という2つの情報が混在してるんですけど、どっちが本当なんですか? もしかしたら両方とも本当なのかな。まあ、私は六角家と同様、吉村家にも行ったことが無いのでどうでもいいことでもありますけど。
前回来たとき(=1年前)は店員におばちゃんが2人いて、みなが談笑していたのを見て目を丸くしたのですが、今日はいつものいかついおっさんばかり。5人ほど。必要外のことはまったく喋らず凛と張りつめた空気。良し良し。ところが(客はそれほど少ないわけではなかったのですが)いつもそんなもんかどうか知らないけど店員数が過剰で、麺を作っている人の後ろで2人ほどのおっさんが腕組みをして見つめてる。まるで見張っているかのような雰囲気。なんかおもしろいな。
チャーシューメン(950円)を注文。
吉田家の厨房はとても見晴らしが良く、座った目の前で恐そうなおっさんが麺をふるっていたのですが、私の麺を作るところで若いにーちゃんに交代をしました。それはそうと、来るのが久しぶり過ぎて、どの人が一番偉い人なのかも、わたし、分からなくなってる。
うまいなあ。
完全にうまいなあ。
あたりまえですが、蔵前家とは全然違いました。
しょっぱさもほとんど感じませんでした。
キャベツはゴリゴリでした。
チャーシューも別格。
また来よう。
で、部屋に帰ってからしばらく読書をして、それからおとなしく寝たのでしたが、翌日聞いたところによると、昨晩は皆で一旦出掛けたあと一室に集まってかなり遅くまで男女入り交じって盛大に反省会をしてたとのことでした。ガーーン。「どうせあいつはラーメン食べに行ってんだろ」って言われてたんだって。仲間はぶせですかいな。いいもん、読書楽しかったもん。「かなり大騒ぎしてたけど気づかなかったの?」と言われた。ちーとも気づかんかったわい。
◎2月4日 英キ家(※「キ」は「七」が3つ)(伊東駅の近く)
2日目は、研修が終わったあと「ちょっと散歩してきますー」といってラーメンを探しに出掛けた。夜の6時ぐらい。
適当に歩いていたら適当に見つかったのですが、中に入ってメニュー表を眺めて困惑。もりそば(=つけ麺)が異様にプッシュされてまして、メニュー表がまるでそば屋。私は付け麺には全く興味がないんです。ラーメンしか食べたくないんです。私は何を注文したらいいのよ? (※次のページをめくるとラーメンはあります)
だがしかし!
私がこのお店に興味を持ったきっかけは、かなり次郎長さんの御本に「家系ラーメンの店である」然のことが書かれていたからですが、この日行ってメニュー表を必死に眺めてみても、家系っぽいメニュは無い。
かなり困惑して仕方なく、とんこつベースの「白溶岩ラーメン」(700円)というのを注文しました。
おお! これはなかなか面白い見た目!
パっと見で茶色いスープの上に白い雪状のものがまぶされているかのように見えますが、よくよく見ると事態は逆で、白い豚骨スープの上に茶色い何かの物がまだらに浮いているのです。説明下手な私にはこの茶色がなんなのかは全く説明ができませんが、香りから判断して魚介類の何か。白溶岩とは良く名乗ったものだ。
スープは豚骨のまろやかさと魚の香りがきれいに分かれていて、一体感は無い。重みもなくいささかライト。その分、おしゃれな気分でいただくことができました。ごっそうさま。
しかし、次郎長さんの本で見た生キャベツの浮いている家系のものも食べたかったなー。
生キャベツ生キャベツって、わたくしやたらキャベツのトリコとなっておりますが。
◎2月3日 空海(伊東市キネマ通り)
伊豆へ研修出張に行った。
会社のバスで行く事になったんですけど、集合時間は朝の3時50分(-_-)
ちゃんと備えて早く寝たんですけど、部長閣下から電話が掛かってきまして、「いまどこにいる?」と。慌てて時計を見ると3時50分。出発時間じゃん。「すみません先に行っててください。追いかけますので」と言って二度寝した。ま、我が家から会社まで反対方向に車で45分なので、家から自分の車で行く事にすれば、1時間も余裕が出来る。結局5時過ぎに家を出て、東名高速道路を飛ばして富士のあたりで会社のバスに追いつきました(-_-)
すんません。
で、その日の昼食は伊東の町で。
会社のみなさんと歩いて食事場所を探したのですが、みんな私が無類のラーメン好きと知っているので、誰も何も言わないのに近くにあったラーメン屋に入ってくれました。私、何も言ってないよ!
キネマ通りにある空海という店。店の中に屋台のある変な店でした。
チャーシューメン、700円。
お店の雰囲気から判断して、きっとお手軽な中華屋スープっぽいのが出てくるんだろうかと思い、実際その通りだったのですが、意外や意外、見た目とは反して結構濃いスープでこってりねっとり、スープの甘みがなかなか印象的な良いラーメンでした。私的にはとてもよかったよ。良く見たら潤沢な水菜といい、わたくし好みじゃん。浜松ラーメンでもないのにもやしが入ってる。
ただし、店主と中国人っぽい若いねーちゃんの2人で作っているにもかかわらず、提供時間がかなり遅くて(7人で行ったんですけど私のチャーシューメンが1番でした)、昼休みの時間をオーバーしてしまい(研修で行ってるのに皆で遅刻するってのはどうよ)、一緒に行った会社の他のみなさんにはとても不評でした。
私は時間にはとてもルーズな人間なので、良いお店だったと思った、と記しておきますよ。
◎2月1日 支那そば屋 日歩未(旧浜北市中瀬)
おそらく4回目の訪問。
「日歩未でも藤田屋でも味噌ラーメンを食べた事なかったなー」と思い立って注文してみました。ねぎ味噌デラックスラーメン、1050円。写真じゃよく見えないですが、チャーシューと玉子とワンタンが追加されています。そうだ! 思い出した、玉葱が入っていて意外に思ったのは大喜じゃなくて日歩未でした。
これはうまかった。
日歩未のラーメンって美味しいんでしょうけど、私の理想とするラーメンからは正反対なんです。私の基準からすると薄すぎます。だから貶したい気分も多々有りながら、「でもやっぱりこういうのも美味しいんだろうな」と思い直して、毎回若干複雑な気持ちで褒める文章を書いてしまう。
(※個人的には藤田屋よりは日歩未の方が好き。藤田屋と日歩未の食べくらべの日記もいずれ書いてみたいですね。まあ、似たようなものですけど)
それがこの味噌ラーメン。味噌があるおかげで何の反対意見も感じず今回ばかりは美味しくいただくことができた。優しい味なんですけど。上に乗った白髪ネギから辛味がチワチワと混じり込んでくる。そして、写真で分かりますか? いつにも増して麺がハリガネ状態でゴワゴワしてたんです。ここの細麺はいつも過剰に柔らかいのに。
ま、日歩未に対して私の今回の感想はいけないと思います。こういうのは本来個人的に嫌いなんですから。また頑張ります!