オセンタルカの太陽帝国

私的設定では遠州地方はだらハッパ文化圏
信州がドラゴンパスで
柏崎辺りが聖ファラオの国と思ってます

魂雨に煙るビルカバンバ。

2010年09月13日 08時14分16秒 | ラーメン


佐久間町にあった天龍川の龍の像。

 

10月1 蔵前家(細江町中川)

45回目。
ラーメン(650円)を味濃い目にしてのり(100円)と白ネギ(100円)菠薐草(100円)を増量。
今日のラーメンも店主が作ってくださいました。
前回、店主が作るととてもまろやかだみたいなことを書きましたが、濃い目ではさらにその傾向が鮮やかになります。ちっさいにーちゃんが作ると舌触りがよりザラザラし、力強さが増すのですが、店主だと味が濃いはずなのに非常にまろやかで濃さを全然感じない。レンゲにすくってスープを眺めてみますと、とても綺麗なコーヒー色なのです。見事です。
昨日食べた海老蔵のと較べてこちらの方は、最後の一口が心から惜しいラーメンでした。もっと食べ続けていたい。

9月30 麺屋 海老蔵(半田町)

このお店に来るのも幾程ぶりだろう。4度目ぐらいの来店かしら。
いつも店員にかわいらしいお嬢さんがいるイメージがあったから、私がこれまでこのお店に来たのはいつも昼だったんでしょうね。今日は夜でしたから店長1人でずっとやっておりました。夜の方が時間が長くて大変そうなのに、ラーメン屋さんて大概昼の方が人が厚いんですね。おもしろいです。

前回(…っていつだっけ?)食べた塩ラーメンが美味しかったので、今日も塩ラーメン(通常700円)に増量して「味玉塩チャーシューメン」(1000円)を注文。
初回に来た時かなり打ちのめされたのに、私は過去に学ばない男なので、またまたチャーシュー増量で頼んじゃいました。前回からかなり経っていたからな。

店主はかなり丁寧に一杯を作ってる。出てきたラーメンを一口すすって、ウマい! なんだこのウマさ! 見た目は塩ラーメンとは到底思えぬのですが、海老のお塩みたいなものがあるんでしょうか。調味料の事はさっぱり分からないんですが、言葉で言うんだったら「エビの味」みたいなものがしました。これがとても強く香り、まず一口目が抜群にウマイ。むさぼるように食べてしまいました。

だがしかし、半分くらいからやっぱり苦しくなってきてしまいました。
元凶は思った通り、巨大チャーシューで、このチャーシュー極めて私好みの逸品で、「これでお酒を飲んだら美味しいだろーなー」と思うのですが、お腹には非常に重く、2枚食べたらもうツラい。ここここんなに美味しいのに。で、チャーシューメンにはこのチャーシューが4枚入っているのですが、最後の4枚目なんかは(サービスなんかどうか)通常の2倍の厚さに切ってある。うへえ。

というわけでこのラーメン、「一口目(だけ)が抜群に美味いラーメン」だったのでした。
私には重すぎてこの半分で十分ですよ。メニューに半ラーメンがあったらいいのに… と思ったら、ちゃんと券売機の所に、「麺を少なめにできます。代わりにお好きなトッピングをひとつサービスいたします」という説明書きがありました。

9月28 金の豚(浜北内野店)

一ヶ月半ぐらい前に秋葉街道を走っていたら、とんやん浜北店が改修していたので「おぉ、これは金の豚になるのだな」と思って楽しみにしていました。かつて浜松市内に10店ほどあったとんやんは、現在半分ぐらいが新しく「金の豚」に変わっております。
「外見はかなり変わっても、中身(メニュ)はほとんど変わってない」と聞いてたから、安心なものだ。

どうですかこの趣味の悪い店構え。でもとんやんだからこれで良いんだな。私は好きじゃないけど。
ひとつだけ新メニューがあったので、それを注文してみました。
特級熟成醤油豚そば(通常650円)を、肉2倍・白髪ネギ味玉増量の“スペシャル”で850円。
少し前に食べた坊屋の「豚ラーメン」を彷彿とさせるじゃありませんか。

出てきて、あれ? 肉の量が少ない。(200円も足したのに)
スペシャルでこれだったらノーマルではどんな感じなんだろう?
さらに食べてみてびっくり。
ななな、なんと古風な(あまりひねりのない)醤油味だーー。
あっさりぺろりと食べ切っちゃいました。

メニュー表には「数種類の特級醤油を秘伝の方法でブレンドすることにより、深い美味しさを」とか書いてあるんですが、私の舌は自分が思うよりもチープなので、さっぱりなにがなんやら分かりませんでした。ちょっとだけ豚の味もしますけどね。
でもうーん、あの魚介豚骨の高みはどこにいってしまったんでしょう。
実は今日の静岡新聞にこのメニューが500円になるクーポン券があったんです。切り抜いてくればよかった(職場のだけど)、と思うくらい残念なラーメンでした。

9月26 山岡家(浜松有玉店)

久しぶりに行った山岡家に期間限定のメニューがあったので注文してみた。
濃厚プレミアム塩豚骨。価格780円のところを特製玉子かけご飯を付けてみたので980円。
山岡家の限定メニューは時折食べますが、「プレミアム」という名前が付いた物で私の気に入った例しは無いのです。
やはり山岡家はオーソドックスな醤油豚骨こそが至高。
それを「プレミアム」などと名付けて最も高みである“ワイルドさ”と“誇り高い香り”を消し去って一般受けを狙おうなどと企んでいるのですから、到底私の気に入る筈が無いのです。
などと、「どうせ“損した”と思っちゃうんだろうな」と思いながら食べ始めたのですが、、、
あれ?
おいしい!

塩豚骨っていうか単に「醤油を抜いたもの」なのですが、なんとも口当たり優しく美味しい豚骨。ライトでありながら山岡家らしい重みも確かにある。まさに真雪のような白さのある強いサラサラ! …ってなんで私は山岡家に対してこんな言葉を吐かねばならないのだろう。まー、たまにはこういうこともある。

かつて間違えて山岡家の塩ラーメンを注文してしまったとき、常に温厚な私が珍しく激昂したことを懐かしく思い出してしまいました。
浜松に蔵前が到来して以来、私の身体に山岡家のエキスは必須の物ではなくなってしまいました。だからこそ、こんな異端のメニューでも楽しめる枯淡の境地になってしまったんだな。さみしくも思う。

だがしかし、玉子かけご飯は好みの物ではなかったので、こんなので200円も取られるのなら注文しない方が良かった。

9月25 しぇいしぇいラーメン(葵東町)

明け方までやっているお店。3度目の訪問。
私はトンコツが大好きなので、このお店では当たり前のように「豚骨醤油」のしぇいしぇいラーメンを注文してしまいそうになるんです。ですから今日はあえて別の物をって。
味噌ラーメン(700円)を焼豚ラーメン(900円)にしてみた。(写真では焼豚全然見えませんが、見えない所にいっぱい入ってます)。「やきぶたラーメンください」と言ったら「チャーシューラーメンですね」って言い直された。そうなのか。「焼豚」って書かれたら「やきぶた」としか読めんよ私は。ちなみに、しぇいしぇいラーメン(豚骨醤油)はデフォルトが800円なんですが、チャーシューメンにすると味噌ラーメンと同じ900円です。肉増量でたった+100円だから「とてもお得」と以前書いた。味噌ラーメンだと+200円になるから「ちょっと損じゃん」と思う私がいる。
だがしかし、しぇいしぇいラーメンのチャーシューメンに入っている焼豚と味噌ラーメンに入っている焼豚はちょっと異なってる? 前のよりちょっと大きい気がしました。日による誤差かもしれん。

味噌ラーメン。なかなか濃厚に味噌です。基本的には白味噌主体だが… って何か語ろうとしたけど、私の舌は味噌の味をいろいろ見分ける精度を持っていません。みそはいろいろこだわれる素材なんでしょうけど、私の舌では全部同じ味噌味に感じられてしまう。(食べ慣れてないから)。簡潔に言うと、しぇいしぇいラーメンの味噌は最初は甘みを感じられるものだったんです。「甘いけど咽が渇いてくる感じの濃厚さがあるな」「ささやかに辛いな」と思って食べていたら仕舞いにはひどいしょっぱさに幻惑されてきた。「酒飲みてー」と強く思った。時間は深夜0時。折しもお店はごしゅをきこしめしたお客さんでいっぱいでした。「そういうカラクリか!」と思いました。もちろん私はこんな所でお酒を飲んだら家に帰れませんですから、肩を落として家路につきましたとさ。

9月24 らぁめん しょうじん(旧浜北市オロ)

前に笑喜家のあった場所に新しいお店がオープンしたと聞いて、行ってみた。
この場所はお店が長続きしないんですよね。笑喜家のあとに開いた朝ラーメンのお店には結局1回しか行けなかった。(だって行くたびに閉まってたんだもん)。今度こそ長続きして欲しい。
建物の外見も中も変わりませんが、入口だけ前と違う場所になっている。

入ってメニューを見てみると、あっさり醤油の「しょうじんラーメン」とコクのある「鶏白油」、同じくコクのある「コク味噌ラーメン」と、海の恵を凝縮した「旨塩ラーメン」の4種類がある。しょうじんらーめんって何なんでしょうか。お坊さん向けなのかな。私はお坊さんではないので生臭そうな「鶏白湯ラーメン」(680円)をチャーシューメン(+200円)にしてみました。

とりぱいたんと言うからおとなしめの物を想像していたのですが、出てきた物は私の思いこみとは違った。なんか魚の香りがする。味わいは図太い。チャーシューは力強い。なかなかいいんじゃない?
ややありきたり感はありますが、自分的には舌触りがなかなか好みであります。これをもっともっと舌に熱く先鋭的に力健やかに底強い方向に進化してくださる事を心から望みます。

ここは僻地でありながら二俣街道という幹道。交通量はそこそこ多く、立地が悪い訳じゃ無いと思う。どうしてお店が続かないのか。今度こそがんばって欲しい。食べに行くからさ!

9月23 蔵前家(細江町中川)

44回目の奇襲。
のりが食べたくって、2日連続で行っちゃった。
チャーシューメン(850円)にのり(100円)と白ネギ(100円)と、それからアオサのり(100円)を投入。
写真じゃのりに隠されてアオサ見えませんけどね。のりづくし。味ふつう。

実は、昨日の力強いラーメンを作ってくれたのはいつものちっこいにーちゃんだったのですが、今日は彼はおらず(彼のいない場面に遭遇したのは初めてだ)、恐い顔の店主が作ってくださった。
ちっこいにーちゃんが作っても恐い店主が作ってもどちらも美味しいのですが、風味はいささか異なります。店主が作ると力強い部分が連邦軍寄りに攪拌され、マイルドで混じり合った優しい味になる。面白いな。
海苔をかぶせてくれたのは昨日も今日も同じ新しいひょろながいにーちゃん。前のひょろ長いにーちゃんはやめてしまったみたいです。店長怖すぎなんです。

アオサは最初強烈に香り海を感じさせましたが、その後はただ箸に絡み付くだけでした。

9月22 蔵前家(細江町中川)

43回目の襲撃。
チャーシューメン(850円)にのり(100円)と味玉(100円)追加。味ふつう。

今日のラーメンは「まさに豚!」とも言えるような力強いスープのものだった。
濃い目よりもパワフルでしたよ。今まで食べた中でも最上の蔵前家!
(たまにこの味に出会えます)
最高! 最高!

9月20 七星(富塚町)

なんだか最近すごく変わったと聞いて行ってきました。5度目ぐらいかしら。
私が行った時は「豚骨醤油」と「豚骨魚介」の2択になっていました。事前に観た情報と若干違う。少しずつバージョンアップさせてるのでしょうか。
「おすすめです」とプッシュされた「味玉チャーシューメン」を魚介で注文。945円。
細かい所を注文できるのですが、もちろん麺は太麺で、チャーシューは炙り煮豚で。店員さんはデジタル方式(笑)で復唱してました(^-^)

豚骨魚介というからどんなものかとドキドキ。出てきたラーメンはブシが浮いていたり魚粉がかけてあるものではなく、見た目がほとんど変わりない。香りをかいでみると確かにお魚ですが、そんなに強くもない。口に含んでみるとヌルリとしている感じの表面。上品なおさかなさん。料理の素養のない私ですのでこれが何の魚なのか言えないんですけど、とんやんのお魚と同じヤツです。なかなかウマい。

このチャーシュー食べるの久しぶりですけど、とても独特ですね。厚く切ってあって箸で摘むとブロック状にちぎれるので、そのまま食べると噛みごたえも独特。

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おとら狐の話。

2010年09月01日 20時00分45秒 | ラーメン


桜台の白山神社にあったおじぞうさま。やたら身体が長くてかわいかった。
写真とは全然関係ありませんが、おとらぎつねは浜松までよく遊びに来ていたんですよ。
現在遠州のいろいろなおきつね様について調査中。舘山寺でも狸はよく見るけど野生の狐って見た事無い。

9月19 来々軒(伊左地町)

新店主になってから9回目。
この店の豚骨醤油系メニュでは基本中の基本の「伊賀忍たまラーメン」(750円)。

「ネギ忍者」や「すりゴマ」が新店主になって異質になってしまったので、この基本の忍玉はどうなのかと思って食べ始めたのですが、手のくわえられてないっぽい、おいしいラーメン。・・・と思ったけど、じわじわスパイシーの味がしてきたぞ。だがしかし、もともとこのお店のラーメンはこんな感じだった気がするし、そもそもこの「じわじわちょっぴりスパイシー」がほんと丁度良い塩梅で、食べ終えた後にもずっとあとひく。何よりも素晴らしいのが麺の食感で、改めて思うけど独特な食べ触りの麺だよね。この麺とこのスープの交わり合いが私の理想なのだと、これまた改めて思った。それよりなにより、今日の忍者玉子はいつにも増して鋭かった。大好きだこのお店。

今日は客の数は少なかったがコンスタントに入ってきていて、店主が私に語りかけてくるヒマはなかった。唯一、長い間煮ていたらしいチャーシュウが丁度私の目の前に引き揚げられたとき、思わず感嘆の声を上げたら、「あげませんよ」といたずらっぽく言われた。やっぱりここのチャーシューは用途ごとに形を使い分けられているんだなあ。

9月14 次男坊(旧浜北市本沢合)

3度目。
くまごろうグループの一店。このお店は地元でも評判があんまりなのですが、わたくしは初めて来た時の感想がそれほど悪い物ではなかったので、たまには通ってみようかな ・・・と思って早1年3ヶ月。

前に来た時、壁に「当店オリジナルメニュー」という掲示があって、そのオリジナルというのが「醤油ラーメン」と「味噌ラーメン」と「塩ラーメン」だったので興味を持った。醤油ラーメンがどれほどオリジナルなんだろうって。醤油ラーメン(通常500円)のチャーシューメン(800円)。

おおう、なんとも想像したとおりの味だ。
良いようにいえば「柔らかい味」なんすけど、醤油とコショウの味しかしない。
ま、わかってて注文したんですけどね。こういうのを食べたい人もいるさ。チャーシュウは良い。

9月13 大喜(南区の和田町)

「そういえば夏限定のレタス入りラーメンがあったよね」と思って行ってみた。二度目の訪問。
聞いてみると、レタスラーメンはもう終了しているんですって。残念。まだ全然夏なのに。
なので浜塩ラーメン(750円)を注文。夏はコレにレタスを入れられるのだ。なんで夏限定なんだろう? このお店は「関東風とんこつ」を謳っているお店ですが、それはいわゆる家系ではない、でも重くもライトとも言えぬ豚骨醤油でして、これは非常に好み。前回もそうだったのですが、焦がしたネギと強烈なニンニクの香りが強く立ち上り、それが丼全体を支配しているのに、なんか重厚なようななんか軽めのような異なった感想を同時にいだけるのが特徴です。
っていうか、今回頼んだラーメンは塩ラーメンだったのですが、最終的に貰った感想が前回とほとんど同じなのがおかしなところです。(いえ、前回の感想ほとんど覚えてませんけど)。これって本当に塩ラーメン? でもうまい!

9月12 天日地鶏(有玉西町)

5度目かしら。
数量限定の鶏そばを食べたくて行った17時半。なんとそれは昼の部で売り切れていたんですって。いやんばかん。
なので、前回と同じ赤みそバターラーメン(880円)を頼んじゃいました。
うーーん、全然みそラーメンって感じがしない。すごいです。
感想は前回と全く同じだったです。表面のテラテラの正体を知りたい。
バターはまあ、あってもなくてもどっちでもいいです。
この巨大チャーシュウには目を回しますが、なんだかシーチキンのような味がする。不思議。

9月11 蔵前家(細江町中川)

42回目。非常に疲れているのにまた過酷勤務の日。
疲れていたのでチャーシューメンで味濃い目にして海苔とホウレン草を増量。
うわー、身体にしみるわー。
前回「油が独特だった」と書きましたが今回は全くその正反対で、サラサラとノドを流れ落ちていく絶妙なスープを楽しむ事が出来ました。うまいなあ。
ホウレンソウをたっぷり濃いスープと麺にからめて啜り、海苔はレンゲの上に丸めて、とっぷりとスープにひたして一枚ずつ食べる。

9月10 しつらえ家(神楽坂)

東京にアレクサンドロス大王を拝みに行った。
早く着いたのでたくさん歩いて開演1時間前、ラーメンでも食べてみようかという気になった。家系か豚骨のラーメンを食べたかったのですが、近所にピンとくる店が見つからず、結局入ったのが札幌味噌ラーメン専門店と書いてあるお店でした。

とても狭めの店内。かっこいいおっさんがいます。
メニューは白みそと赤みそがあったので「???(札幌ラーメンなのに?)」と思いながら「田舎味噌を焙煎。焦がし風味の濃厚な味噌」と書いてある赤みそラーメンを注文。750円でした。

「名古屋ラーメンかい」と言いたくなるくらい突きの鋭い赤味噌だったのですが、それとは別にとても甘い味の塊根底にある。私の口の中で鋭さと甘さが二方向に分かれて交わって、とんでもなくうまかった。東京様はすげーや。てきとーに入った店でもこんなにウマイんだもんな。
そのあと見た歌劇アレッサンドロで、ヒロインのファウスティーナ・ボルドーニ嬢が赤い衣装をまとって朗々と甲高く力強く歌っておられたので、「じゅるり」と思ったのでした。ヘンデル万歳。

9月10 博多志どう(べんがら横丁)

半年前に食べた遠州ラーメン(850円)がとてもおいしかった印象があって、再訪。
店の前に立ったら店員の人に「遠州はあっさり味で~」とか説明されたから、このお店のデフォルトはこの遠州ラーメンよりはもっとこってりで、こってり豚骨大好きな私は是非ともそれを食してみたいところですが、この日は遠州ラーメンが食べてみたかった。

目の前に出てきて、あれ?
なんか前に食べたのと見た目が違う。
(正確に言うと、前に食べたのは遠州味玉ラーメン(950円)というのでしたけどね。)
前に感激した魚粉や水菜がなーい。こうなると一体何が遠州風なのだか。
…食べたら美味しかったけどね。

私の記憶の中にある博多ラーメンってのがずんぴしゃこんな感じだ。
あっさり味って言えばそうなんでしょうけど。
博多志どうというお店は熊本県の荒尾市にあるのだそうです。
なんやかやで「好きだ」という私の印象は変わらなかった。

9月3日 ニューラーメンショップおおもり(根洗町)

5回目。チャーシューメン(800円)に味玉(100円)を追加。
実はこのお店は太麺か細麺かを選べるのですが、すっかりそんなこと失念をしていて、太麺にしてもらうのを忘れていました。「まぁいいや、細麺で食べてみたことないし」と思った。

このスープは豚骨醤油を歌っているのですが、醤油の味は弱く、とても柔らかい味。それなりにおいしい。だがしかし、やっぱり太麺の方が良かったな。細麺だと口応えがぜんぜん物足りない。

9月2日 蔵前家(細江町中川)

41回目。ラーメン(650円)にキャベチャー(100円)と味玉(100円)。味ふつう。
味ふつうのはずですが、今日はスープの具合が若干違っていた感じがしました。油が多いって程じゃないのですが、いつもよりもぬらぬらとスープに混じり込んでいて、これが抜群にうまい。スープの味、今日のも最高でしたよ!

9月1日 どさんこ(笠井町)

このお店に来るのは寒い時にカニを食べに来たとき以来ですよね。4回目の訪問かしら。
今日はスタンダートの味噌チャーシューメン(750円)を注文。
すごくシンプルな味噌ラーメンで、味噌以外の味が(ちょっとしか)しない。あまりにも味が古風で、「これこれ、これこそどさんこ♡」と思いました。
…しかし念のために以前同じメニューを食べたときの感想を読み直してみたら、「調味料が突出してる」と書いています。あれ?

ともかく(ご飯とギョウザ1個が付く事もあり)、見た目以上のボリュームで、空腹状態ではなかった私は、後半大変になりました。

8月31日 来々軒(伊左地町)

新しい店主になって8回目。甲賀流すりごまラーメン(750円)を注文。
前店主では「一番美味しいラーメン」とわたくし認定していましたが、新店主となって、ラー油をふんだんに効かせるようになった。これはこれで美味しいが、同じように辛い「ネギ忍者」との差異が小さくなってしまってちょっと惜しい。ラー油は少なめの方がいいと思うな。
で、客が少なかったこともあってひとなつっこい店主は今日もしゃべるしゃべる。なんでも店員がひとり急にやめてしまってとても困ってるんですって。夜は店主一人でもなんとかなるが、金土日の昼間はひとりだけだと死にそうになるんですって。だれか呼んだときに来てくれる便利な人いませんか? って聞かれたんですけど、その調子がまるで「あなたヒマでしょ? 来てくれない?」と言われているようで、まー確かに私の仕事はヒマで、一瞬「私もラーメン屋に転身するチャーンス」と思ったんだけど、さすが9月がいくらヒマだからといっても土日は絶対休めない仕事だから、いくら役立たずの私だって今の仕事は抜け出せないんだ残念。ほんとに残念、このお店は大好きなのに。
というわけでだれか浜松のヒマな人、このお店のバイトに応募してあげてください(笑)
忍者グループは面白いグループだから、きっと仕事は面白いと思うヨ。

…冷静に考えて、私も今の仕事で時折料理班補助の当番になることがあるのですが、ホントに料理的な思考と処理が苦手で、料理係(=盛りつけぐらいしかしませんが)の日が超絶恐怖なくらいですから、超人的に忙しいラーメン屋の手さばきは逆立ちしたって無理でした。やっぱりこんなに好きでもラーメンは食べるしかできないなぁ、私って。

8月30日 坊屋(馬郡町)

新メニューがあったので注文してみました。
「黒坊の肉そば」、シングル(880円)とダブル(980円)が選べるのですが、この日も非常に疲れていたので(笑)ダブルで。すげー見た目。しかし一番すげーのは山盛りになったシャキシャキ生キャベツ。きゃべつラーメン好きのわたくしには堪りません。
食べてみますと、まずお肉がまるで吉野家の牛丼のような味わい。といっても私は吉野家には何年も前の狂牛病騒動より一度も行って無く、牛丼屋はすき家一択なのですが、しかしこの吉野屋風がここではとても美味しいな。(※坊屋のお肉が吉野屋製だと言っているわけではありません。) そしてぽりぽりしているキャベツ。このメニュー、非常に気に入りました! そういえば初めて佐鳴台のはやたろう本店に行った時注文したのが「太肉麺」で、それにもこのキャベツが入っていたんでしたな。懐かしい。(黒旨太肉麺はふつーに坊屋のメニューの中にもあります)

しかし良く見てみると、タイトルで「黒坊肉そば」と言っているのに、スープが黒坊ではありませんでした。わけわからん。この(通常の坊屋ラーメンの)スープは、例えば私の好みな蔵前家や来々軒の純粋な感じのスープと比べ、豚骨から取りだしたエキスになんだか余分な変なモノをたっぷり混ぜ込んだような力強い味がして、これはこれで美味しいんです。

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山の老人(その2)。

2010年09月01日 02時33分40秒 | 遠州の歴史


秋葉山本宮の本殿前の黄金の鳥居。
「悪趣味だ」という声が高いけど、この鳥居は『遠江古蹟圖繪』に「三尺坊の宮の正面鳥居有り唐金にて金紋付き額は正一位秋葉大権現と書す京都法鏡院寺の筆なり」、とあるものが、昭和18年の大火で消失した際に「金紋付き」という箇所だけを誇張して再建したものなのでしょうか。まぁ、金色は青天に映えるのでこれもまた良し!
で、法鏡院尼寺ってなに? 秋葉山とどういう関係? 人形寺? 光厳院様(のむすめご)のこと? でももしかして京都の宝筐院殿(=足利義詮)様のことじゃ?

8/25の山行きのおはなしのつづき。
山婆の井戸を無事見つけ、次は秋葉寺の(新)奥の院、“琢堂坊権現”を探しに行きました。新奥院は明確な位置情報が本にもネットにもほとんどなく、でも8/1に捜したときに「おそらくここだ!」という場所を確定ししばらく歩き回ったんですが、結局見つけられなかったんです。
“琢堂坊”というのは幕末に名古屋にいた不思議な少年・沢井才一郎君のことです。この人は常から愛読している学研の『神仙道の本』(2007年刊)に紹介されていて、とても興味を持っていたのでした。(※学研の本では才一郎少年の尸解後の名は“琢堂坊”ですが、秋葉寺監修の『秋葉山三尺坊大権現~火防天狗のふるさと~』という本では“啄道坊”となっています。藍谷俊雄著『三尺坊』では“琢道坊”。この話の大本である『仙界真語』という本を目にした事がないからどれが正しいのか分からないけど、仙界真語のダイジェストを紹介してくださっているのがこちらのサイトさん

天竜川沿いの走りやすい道路を水窪・佐久間方面に走っているとなかなか気づかないのですが、ふと上を見上げると「なんであんなところに」と思う急斜面に何軒かの家がへばりついていて、びっくりします。実はこの小村がさまざまな伝説の宝庫でございまして、秋葉山参詣が盛んだった時代には、谷底の川沿いの道よりも中腹の山村道の方が“秋葉道”として盛んに利用されていたのでした。そうした諸村のうちに下平山・上平山という集落があり、その上平山の背後に控える天神山の奥の奥に秋葉山の奥の院があったのでした。(上平山(かみひらやま)は村の名前、天神山(てんじんやま)は山の名前で恐らく竜頭山(りゅうとうさん)の小峰のひとつです。ああややこしい。そのややこしい地名以上にその場所が非常にわかりづらいです)。
大きなお寺にはたいてい、“奥の院”というものがあります。主に神仏に対する秘儀をおこなう場所。大抵のお寺では手狭な日本の住宅事情を反映して、奥の院は本殿の裏手にひっそりと小さく建てられている場合が多いのですが、秋葉寺の場合は古式ゆかしく、何kmも離れた山の奥深いところに建てられています。実はもともとの秋葉山の奥の院の守護神は江戸時代初期に活躍した“八尺坊”というお坊さんで(=その正体は徳川家康の長男の松平信康だと言われております、現地では)、その祠は秋葉山の隣の竜頭山の頂にあったのですが、いろいろあったらしくて秋葉山の奥の院の守護神は2回代わります。明治初年にいざこざがあって当時の奥の院(=勝坂不動尊)が秋葉山から独立し山頂から麓へ移転して別のお寺となってしまい(春野町豊岡-遠州氣田勝坂不動龍頭山戒光院)、それに代わって(三尺坊権現の強大な84人の眷族の中からどういう経緯で彼が選定されるようになったのか、現秋葉寺住職・藍谷師の御本『三尺坊』に軽く解説があります)、新しい秋葉山の奥の院の守護神となったのが名古屋の沢井才一郎少年。

明治6年に悪意ある浜松県庁のしわざで廃寺となった秋葉寺は、関係者の尽力で明治13年に復興しました。明治18年頃になって、「かつての奥の院も復興させよう」という声が高まりました。残念ながら華麗で知られた竜頭山山頂の勝坂不動明王堂の建物は、すでに可睡斎に移築され、可睡斎の奥の院とされておりました。これを取り返すのは不可能だと思われました。(※この可睡斎奥の院は2006年に放火により焼失)
当時の秋葉寺住職の慧超泰禅は、たまたま大阪から修行にやってきていた奥田義耕という人の熱意に目をつけ、奥の院の手入れと留守番を頼みました。
この義耕道者の修行ぶりはすさまじく、その過酷ぶりがそれが評判となって奥の院に続々と信者が集う状態になりました。その教団があまりにも大きくなってしまい秋葉寺を圧倒してしまうほどなってしまったため、いくつもの軋轢の末、勝坂不動尊は秋葉寺から分離することになりました。
「どうしよう」と悩んでいた泰禅禅師のもとに、ある人物が訪れました。それは地元上平山村の名士で、増田某という人でした。彼は秋葉山を離れた奥田義耕をかつて熱心に援助していた人でした。彼は一人の人物を伴っていました。名古屋の篤神家で著名な医師でもある柳田泰治というひと。彼が自分の子供の如く可愛がっていた沢井才一郎という少年が先年「秋葉山の眷族になる」と言って突然死んでしまったのだが、その少年がときおり夢に出てきて、夢の中で言うその彼の託宣が非常に的確でその結果家が非常に潤ったので、記念に秋葉山の奥の院を再興したい。これまでの場所とは違う良い場所は無いか? とのこと。
「これさいわい」とばかりに住職が増田某が一押しした天神山中腹のみっつの滝がある場所を了承し、そこに新しい奥の院を作る事が決まり、柳田医師が「傍らに才一郎もこじんまりと祀ってもらえれば」と言っていたのがいつのまにか千手観音・荒沢不動尊に並び、琢道坊を奥の院の守神とすることに決まりました。
明治32年前後のことです。

この奥の院の行き方ですが、秋葉神社から行く場合は秋葉山から山住までの山頂を結ぶスーパー林道を行けば「下平山はこちら」という看板があるのでそこを下るのが手っ取り早くて良い。下から行く場合は瀬尻橋か大輪橋の付近に上に登っていく道があるので、そこを捜して。何度も失礼な事を言うのですが「なんでこんなところに」という集落を結ぶ道路があって(これでも昔はとても栄え、旅籠が何軒もあったそうです)、目印は「名古尾(なごお)」という集落。 南側にある上平山小学校という廃校と竜泉寺というお寺のところに上に登っていく道がありまして、良く見ると「奥の院」という小さな看板があります。
どんどん登っていく。突然未舗装になったり綺麗な道になったり、なかなかエキサイティング。10分ぐらいで突如「竜頭山山頂・奥の院」という看板がありますので、そこで車を停める。駐車場はありませんが十分車を停められるくらいの余地はある。ここから沢に降りていく道があり近くに奥の院があるようです。入口に変な建物が立っているのですが、奥の院に関係のある方の建物のようです。でも無人です。

谷底の沢はとても気持ちがよい雰囲気。そしてよく整備されている。
8/1に一度来た時ここをだいぶ歩き回っていたのです。怪しいところは全部覗いて登り回り、結局琢道坊の祠は見つからなかった。この沢はなにしろいずこも空気が素晴らしくパワースポット然としていて、霊祠がどこに建っていてもおかしくない。途方に暮れてしまいます。一番怪しいのが入口付近にあったあのいくつかの建物で、物置小屋のような物のどれかが琢道坊なんじゃないか。しかしそこは封鎖され入って行けるようではない。一方、沢をどんどん奥にいきますと、「竜頭山山頂」を示す登り口があるのですが、その前に「奥の院・竜頭山入り口」を示していた看板がここで「竜頭山山頂」とだけになっているのですから、このふたつの間に琢道坊があると考えるのが普通じゃないか。結局の所、疲れただけで8/1には奥の院を見つける事はできませんでした。
それを踏まえた上で、8/25の再挑戦。

前回来た時に見落としたところはないか。
丹念に谷底を捜しまくり、結論として、「竜頭山山頂」と書いたあの山道を登るしか無いということになりました。そこまでに私は川の中の石でツルリと滑って腰をしたたかに打ち、その激しい痛みはその後1週間続いたんですよ。天狗様の何かの警告だったのか。で、前回来た時にその可能性をわざと選択肢から外したのは、「竜頭山山頂にあるのは八尺坊の奥の院だ」という思いこみと、8/1は谷底や山道を歩き回っていて疲れ切っていたからでした。意を決して今日は登ってみるしかありません。

その登り口から琢道坊権現までおよそ10分ほど、なかなかの道を登り続けなければならないのですが、元気が良ければ山道にも沢の雰囲気が続いていてそれなりに涼しく、とても気持ちの良い道です。この道も目立たぬようにこまめに手入れされていて頭が下がります。ところどころ作業している途中の痕跡があったけど、この日は無人だった。

右側の高いところにあるのが琢道坊権現で、左側は「琢心館」という山小屋(入れません)。

 

左の外側壁に、変な絵が掛かっております。おそらく才一郎少年の物語を描いたものでしょうが、一体何のシーンなのかさっぱりわかりません。


琢道坊御霊木。

そこから上を見ると、さらにのぼったところに雰囲気のよさそうな小祠が見えた。守護神琢道坊よりもさらに上に何が祀られているのか? 登ってみる事にした。

そこに至る道。まるで巨大城塞。
登ってみたら石垣でがっちりと固められたスペースに、こぢんまりとした小祠。ところがそこからさらに上を見ると、もっと上にみうひとつ祠があり、そこに行くとさらに上に祠があるのです。一番手前にあったのは「江口家霊祠」と書いてあって、この江口さんというのは明治初年から今に至るまでこの付近を整備しているらしい名古屋のおうちだそうですけど、この江口さんってどんなかた? 沢井家や柳田医師とゆかりのある家なのかしら。でもこの手前の江口さんの以外のふたつは無銘で何の祠なのか分かりませんでした。

で、この最後の祠からさらに上を見上げると、とても見事な滝が!
お、そういえば本にこの滝の事が書いてあったわい。せっかくなのでそこまで登ってみることにします。

滝まで辿り着いて清浄な水しぶきを浴びながら上を見上げてみると、何かキラリと光るものが。
なんと、滝の上に黄金の剣をもった小さな不動明王が。
せっかくなのであそこまでのぼってみる、、、、 の!?
なんでこの山は次から次へと登らせたがるのだ。
あそこまで行ったらさらに上にまた何かあるんじゃなかろうな。

滝の上のお不動様。
登っといて言うのは何ですけど、この不動へ至る崖はとても危険なので、登らないほうがいいです。本当に危険でした。

で、そこからさらに登る目標が無いことをしっかり確認してから、下に降りました。ああ疲れた。しかし、天狗様が本当にいてもおかしくない山だと思いました。(※本によればこの滝は三段の滝ですからまだこの先はあるのですけどね)


「江口橋」と書かれていた。流されてる。形状から見るに昭和初期ぐらいのつくり?

琢道坊を無事見つけて次に目指したのが、天竜川を挟んで反対側の「西渡」の明光寺にあるという“子生みタワ”。

コメント (2)
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