オセンタルカの太陽帝国

私的設定では遠州地方はだらハッパ文化圏
信州がドラゴンパスで
柏崎辺りが聖ファラオの国と思ってます

鬼哭き穴に潜む最終戦争の影、邪悪寺院再び。

2023年04月22日 04時32分02秒 | 映画

ダンジョンズ&ドラゴンズの映画、3回観たんですが、4回目を見に行こうとしたら浜北では早くも終了してました。
全国的にじわじわ話題が高まっている気がしたので、「もう少し保つかも」と思ったのにな。浜松にはD&Dの文化は全く無かったのでした。私はこの映画を観に行くのは「サンストリート浜北のサイゼリヤでラムのランプ肉のステーキを食べる」と同義だったので、とても残念です。ラムのランプ肉、もっと食いたかったです。

3回目に観たとき、魔法使いのジャスティスが一行に合流した場所がトライボアではなくて「ラウドウォーター」って言ってた気がしたんですよね。それを確かめたかったのに。(※ラウドウォーターは、第4版『フォーゴトン・レルム・キャンペーン・ガイド』の冒頭に、「初心者の町はこう作れ」という然に適当に掲げられている捻りのないサンプル都市。ネヴァーウィンターからはやや遠い)

 

映画の私的感想ですが、こんな映画がやってくるとはいざ知らない半年前、フォーゴトンレルムの地図を描くという戯言の作業をやっておいて本当に良かったと思いました。フォーゴトン・レルムのことが頭に少しも入っていなかったら、私はこんなに楽しめたとは思えない。

映画を3回も観た理由として、もちろんティーフリングの娘が可愛いとかサーイの女が美しいとかがありましたが、一番は赤竜のテンバーシャウドがめちゃくちゃ好みだったからでした。あんなに面白いドラゴン他に誰がいるだろう。アンダーダークとかそういうの(世界外の要素)はわたしあんまり好きで無く、それで4版の『アンダーダーク』も買わなかったんですが、今とても後悔している。反省したので今販売している『ウィッチライトの彼方へ』(妖精界を扱った話)と『蛇祖神イグ』(蛇精界を扱った話)は買いましたよ。高かった。

話のためなら設定はどういじくっても良い、これが極めてTRPG的だと思いました。
舞台となるネヴァーウィンターはソードコースト地方ではウォーターディープ、バルダーズゲートと並ぶ超強大国家のひとつです。ところがそのネヴァーウィンターの領主にいきなり主人公の仲間のヒュー・グラントがなってしまっている。あんなに個性的人物として有名だったネヴァーウィンターの領主のネヴァレンバー卿はどうなってしまったのか。裏の話がありそうですが、ウォーターディープとかバルダーズゲートの権力を巡る闘争のめんどくささが『地獄の戦場アヴェルヌス』と『ドラゴン金貨を追え』で描かれていたので(ネヴァーウィンターも同等だったハズ)、逆にネヴァーウィンターにハラハラしてしまいましたよ。劇中の描写はないけどヒュー・グラントはネヴァーウィンターの領主としてしっかりやっているのが垣間見えるのがすごい。でもネヴァーウィンターに闘技場はないはずです。でも、あってもいいじゃないかという話です。ネヴァーウィンターの伝統的な競技であるという「ハイサイ・ゲーム」とは何なのでしょうか。沖縄的な響きですが、TRPG的ではない競技ですよね。

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le concert!

2013年12月13日 02時24分33秒 | 映画



近頃はまっている動画です。美人ですよね。
この映画については全然知らないんですが、このダイジェストがとても愉快で好きなのです。
邦題は『オーケストラ!』(2009年)ですって。
全体を観なくてもヘンテコな物語を感じられるところが好き。
こういう、一曲の中にこれまでの物語を一気に詰め込んでいるような映像が好き。



最近になって、車搭載のMDプレーヤーが壊れてしまって、生活の中で音楽分が不足しすぎになってしまいました。
実家からまだCDコレクションを移してないから、一気に音楽を聴く機会が無くなった。
車のオーディオは誤って自分で破壊してしまったのですが、これから貧窮する計画を実行してしまったので、困ってしまったのです。修理すると何万もかかってしまいます。部屋で聴くよりも車の中で聴く方が集中できるから好きだったのに。近いうちに長い旅にも出たいし、どうしよう。何も今壊れなくてもいいのに。

家ではたくさんのDVDがあるから暇はしてはおりませんが、音楽物は意外と持ってなかった。
youtubeで観てもいいんですけど、なんか金を払わないことには引け目を感じるんですよね。
だから、中途半端な動画で満足することにしている。


以下、気に入っている動画。



映画『カストラート』より、ヘンデル『リナルド』の「私を泣かせてください」。
前にも貼ったことあるけど、この場面はすばらしい。
このシーンだけでごはんが何杯も食べられる。



『カストラート』(1994年)は今ではyoutubeでも全編観られるけど、イタリア語なんて分からないのでDVDの再販をずっと心待ちにしているのだ。




映画『パガニーニ』(1989年)
これは変態映画でしたが、演奏シーンが素晴らしかったので、とても気に入っていました。
もっと昔の映画だと思ってたんですけど(『アギーレ/神の怒り』(1972年)のせいで)、わたしは公開直後にこれを観てビデオを入手していたんだな。




こわい。
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松山ケンイチと唐沢寿明。

2008年09月01日 22時04分10秒 | 映画

結局ポニョの感想までまだ手を回せてないヨ。すんません。

一日半のお休みを貰いました。
なので早速、待ちかねていたあの作品を観に行こうかとしたのですが、考えてみたら今日は1日(=映画の日)じゃん。3枚綴りで買った前売り券は一枚当たり1200円だったので、拝観料一律1000円の今日に観に行くのはソンです。好きな映画は何度も観る主義のわたくしですので、20世紀少年はきっと何度も来ることになるよ、と思ったのですが、だからこそその第一回目はワクワクしながら買った前売り券で満を持して観たい。
ということで、今日は別の映画を観ることにしました。20世紀はその翌日に行ったとよ。

観た映画は、松山ケンイチ主演の『デトロイト・メタル・シティ』と唐沢寿明その他大勢主演の『20世紀少年第一章』。どちらも漫画が原作の実写映画なのです。なおかつ、「両方音楽映画でもある」という共通点もありました。

自他共に認める「変な漫画好き」のわたくしですが、『20世紀少年』の方は偏執的といえるまでに大好きで、一方『デトロイト・メタル・シティ』の方は全く読んだことはなかった。クラウザーさんのことはウワサぐらいには聞いたことありましたけど。

漫画原作の映画化も流行っていて、好きな映画は観に行ったり敢えて観に行かなかったりするのですが、正直微妙なものがありますよね。私は「変な展開」、「巧妙な舞台背景」、「漫画ならではの破天荒」を求めているので、それが実写なんかで表現出来るはずが無いって。原作マニアとしては些細な所まで原作に忠実でいてくれないと困るし、イメージが台無しにされるのは一番イヤ。しかし一方で、映画ファンとしては通だけにしかわからないところだけなのも途方に暮れるし、なにより2時間で収めてくれないといけない。

これらの矛盾する2点について、今日観た2作は、正反対のやり方でやろうとしていたのでした。

『デトロイト~』を監督していたのは李闘士男という人だそうですが、原作を読んだことの無い人でも楽しめることを念頭において物語を作ったといいます。甘~いスイ~トな歌が大好きな松山ケンイチが、ちょっとした手違いでデスメタルの世界の人気者になってしまったというはなし。あの歌、全部松山ケンイチが歌っているんでしょうかねえ。上手い。今でも砂糖のような魂を持ち続けているのに、「この腐れ雌豚どめ」とか「10秒間に50回レ○プ発言」とか自然な感じで言えてしまう。もともと「デスメタル」という音楽の愛好趣味は失礼ながらそれほど一般的ではないかと思うのですが(クラシックしか愛さない変な私に言われたくないでしょうけどね)、その対極に位置する「ポップなラブソング」と並び立てることで、極めて面白いドタバタ劇にしたてあげている。ロックとかパンクとかすら嫌いな私ですら、純粋に音が凄く面白かったです。そしてデスメタルの信奉者たちをとても愛おしいと思うほどでしたです。…ファンたちの意見によれば「あんなの全然デスメタルじゃない」とのことですが。
ともあれ、全く前知識を持たずに行ったのに、甘い歌、堅い歌、双方の視点を体験できて、なおかつ読んだことのない原作マンガのページ割りセリフ割りすら自然に念頭に涌くほどで、要は、とても堪能できた。
でも、あくまでこの映画の価値は「マンガ的な映画」という意味でした。

一方の『20世紀少年』の方は監督が堤幸彦だったのですが、パンフレットによると、「今回は“原作原理主義”です。原作に忠実に、正しいロック魂にあふれた映画を撮りました」とあります。

(…つづきます)

 

物語の後半で出てくる「スーダララ、スーダララ~~」って歌、いつの時点で出てくるんでしたっけ? ってオレ、原作厨じゃなかったのかよ。実は最初、5年ぐらい前に名古屋のマンガ喫茶でまとめて読んだので、今手元には6~11巻までが欠けてる。ちょうど次の予習に必要な巻ですね。学校の(?)肝試しの話とかまた読みたい。

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好きな人が半魚人でもいいですか?

2008年08月22日 14時41分07秒 | 映画

ことごとく未完成記事ばかりでごめんなさい。
うううううーーーん、すべての記事をがんばって完成させたいんですけど、、、気力が。

ぽにょ観てきました。
下の記事をいくつか完成させてから、必ず感想を書きますね。約束。
私には映画について人には言えない心的外傷がありまして、思えば3日前まで目を背けていたのだ。それがよく立ち向かったぞ自分! 観なきゃ後悔したでしょうからね。映画館に行けるのは1年振りぐらいかしら。

簡潔に要旨だけ書いておきましょう。
完成度はやたらと低かったのです。特に絵。びっくりするぐらい。
でもとても面白かったです。映画館の中で何度も笑い声あげちゃった。迷惑者。
この映画については、「主人公がクトゥルー神話の産物」とは良く言われていましたが、ちがうよ、全然違うよ。ここに出てくるあの女の子は、諸星大二郎の『栞と紙魚子』に出てくる活発な女の子・クトルーちゃんです。ほんと良く走る。奇想天外なことしかしない。
ヒロインは古代魚に通じた礼儀正しい少年。(5歳児)

 

 ※「ぽにょはクトルーちゃんと同一人物」って、私だけの発見かと思って意気揚々と書き込んだんですが、調べてみたら驚く程たくさんの人々が同様のことを語っていました。がっくし。
  http://www.google.com/search?hl=ja&rls=com.microsoft:en-US&pwst=1&q=%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%BC+%E3%83%9D%E3%83%8B%E3%83%A7&start=0&sa=N

 

さて、次は8/30のこの映画だっ。3枚綴りの券買って来ちゃいました。
ほんと、私の復活が間に合って良かった。一緒に観に行く相手がいればもっといいんですけどね。さーーて、予習予習!(というか復習)

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モンティパイソン&ホーリーグレイル(2)。

2007年09月29日 22時01分50秒 | 映画

思わず1万文字を越えてしまいました。gooのブログは1記事あたり1万文字っていう制限があるのが困りますね。1万じゃ少なすぎる。最近いつもそれが脚を引っ張ります(←文を推敲しろという神の声だってば)。でももうちょっと続きまーす。


モンティパイソンのギャグは、みなもと太郎のギャグに似ているところがあるからこんなに好きなんだと、最近気付きました。キャメロットの騎士たちのミュージカルを見てアーサー王が「近寄るのやめよう。アホが伝染る」というところとか、死んだと思っていたキャラが「お前の死は無駄にしない」「まだ死んでません」「お前の重い傷の仇は必ず取る」「軽傷です」と言うところとか、遠くに見えていたはずの敵が一瞬で瞬間移動してくるとか。


“騎士の中の騎士”ラーンスロット卿はすごくかっこいいのですが、一番ヘンなやつです。森で「城に閉じ込められて結婚させられようとしています。助けて!」という矢文を見て、乙女が塔に幽閉されていると思い込み、救出に向かうのですが、彼は血を見て逆上してしまって結婚式に集まっている村人を虐殺してしまいます。そのときのこの人の高笑いが最高。そのあと我に返って謝罪するのですが、そのセリフが「ごめん、ついうっかり」みたいな感じ。全然反省していません。この映画がニューヨークで初演されたのがちょうどベトナム戦争まっただなかで、この描写の部分を一番心配したのだそうですが、その結果はとても興味深い物だったそうです。(どんなだったのか)
この一連の場面のセリフはどれも絶品です。ランスロットは嬉しそうにハハーアッ、ハハーアッと叫びながら門番を斬り殺し、それを見てもう一人の門番は「ヘイ」と言うだけ

 


“ちょっと勇者”のサー・ロビンは、実在しない円卓の騎士ですが、この映画一番の存在感を放っています。「アングノーの竜と戦おうとし、ブリストルの鶏を退治しかけ、ベイドン山の戦いで密かに失禁」したと描かれるロビン卿。盾の紋章までが「ニワトリ(チキン)」というこだわりぶり。でも、彼がこんなに輝いている一番の理由が、吟遊詩人が常に彼の後ろについて彼の武勇を歌っている事です。「サー・ロビンの歌」は一度聴いたら自分でも必ず繰り返し歌いたくなるくらいの名曲です。(※参考;コチラさんで替え歌を紹介してます。替え歌ですが歌詞も曲も全く同じです(笑) すげえ)。この吟遊詩人を演じているのが、「イギリス一の変なミュージシャン」「モンティパイソンの7人目」と言われるニール・イネスで、この映画の音楽はすべて彼の手によるものだそうです。この映画の曲ってすべて名曲じゃなくなくね? 映画のサントラがあったら絶対買いますよ。しかしニール・イネスは力を入れて早い段階で全曲をがっちり作り上げたそうなのに、両監督は「重すぎるからギャグに合わない。使うのやめよう」と言ったそうですし、イネスはトロイのうさぎに押し潰されたり牛に押し潰されたり、そんな役ばっかりやらされてる(笑)
注目はニール・イネス以外の吟遊詩人で、

特にうしろの笛を吹く女性の人、とびはねながらついてきて、すごく楽しそうなのです。サー・ロビンにはカリスマがあったのね。ただし後のシーンで、「1年間冬の荒野を旅している間に、吟遊詩人たちは食糧にされた」と(テリー・ギリアムの漫画により)語られます。不憫。この服装とニールの一瞬の表情の変化最高。

 

一番の不思議な存在は、「ニッ!の騎士」です。
この騎士は「聖なる言葉の守り人」を自称し、人に向かって「ニッ!」と叫ぶ事によって支配下に置いてしまう不思議な力を持っていて、アーサー王に「植え込み」を捜してくることを要求する、、、、、これ、何なんですかね。何かの元ネタがあるのでしょうか?  

聖なる言葉とか鹿の角を生やしたその姿とか深い森の中にいるとか、アーサー王物語には欠かせない「ドルイド?」とか「マーリンが出ないからその代わり?」とも思ったんですが、家来たちの服装を見るとヴァイキングっぽくもありますね。5世紀の英国が舞台ならアングロ・サクソン人がアーサー王の最大の敵となるはずなのに、10世紀になってしまった事で敵の地位がフランス人にとって変わられ、北欧からのヴァイキングの存在がすっとばされている。そういうのが関係している描写かとも思いました。ニッ!の騎士の正式名称“ニッ”“ペング”“ニーワム”も何か意味があるのかも知れない。(ないかもしれない)。英国伝統芸能のガーデニングが北欧由来のものであるという暗喩かもしれない(笑)。で、アーサー王が必死こいて植え込みを捜してくると、ニッの騎士はさらなる植え込みを捜してくる事を要求し、ニッ!の騎士から「エキエキエキエキプタングルッポイングムタールグリュンプルン」と改名したことを告げ、さらに「ニシンで」大木を切るようにと要求し、しかし「それ(It)」という単語に敗北する。・・・もう何が何だか。

ねえねえ、ちょっと疲れたから肩もんでくれない?…この、ニシンでな!!!  どがじゃーん! …クセになってしまいそうな言い回しです。
ニシン、、、 ニシンと言えば北欧(ノルウェー)ですよね。デンマークでもニシンの酢漬けってありましたっけ。ブリューゲルの中にとかニシンのことわざとかあるのかな、と思いました。ウドにニシンとか(仲の良い夫婦のたとえ)とか「ニシンが網に入るまでは自分のニシンとは言えぬ」(オランダ)とかニシン御殿(北海道)とか。英語では、なぞなぞを出すときにわざと関係の無い攪乱語句を交ぜる事を「乾燥ニシン(Red Herring)」と言うそうです。(※例);ニシンの太郎君とウズラのジョージ・シンダン君が産婦人科に行きました。その日その病院で妊娠したと診断されたのは誰でしょう? とか。(答え;近所の奥さん)。意味不明。この文章自体が乾燥ニシンです。
ついでに言うと、アーサー王はたまたま植木職人のロジャーと出会う事で難を逃れるのですが、この植え込みロジャーがえらく格好いい(←演じているのはサー・ロビンですが)。この人物の造形が紳士の国の英国の良識ある人間を代表していて、この髪型は実際この時代にあった髪型だそうです。(とコメンタリーで監督が語っている)

しかしこの商人ロジャー、良く見ると人の腰に鎖を付けて自分を引かせてるぜ。こわっ。

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