大河ドラマ、面白かったですね!
やっぱり伊豆時代の源頼朝の話はコメディだだ溢れでやるのが一番です。伊豆を脱出して以降はお笑いはもういりませんけど。
なんと、三谷幸喜氏は異説もそれなりに取り入れていく方式でやっていくみたいで(江間小次郎が登場人物として出てくる)、これは久しぶりにちゃんと見続ける大河ドラマになりそうです。(わたくし、『直虎』はさすがに全部観ましたが、『平清盛』は保元の乱まで、『真田丸』は関ヶ原まで、去年のも面白いと思いましたけど、橋本愛と結婚するまでしか観なかった・・・) 毎月1000円も払ってるNHKアーカイブ(←これは『太平記』を観るために入ったのだった。全部見終わったら即刻退会してやろうと思っていたのに、まだ見終わっていない・・・)で、先日ようやく『平清盛』が観られる様になったので、嬉々として見始めています。ようやく保元の乱まで観たぞ!(あれ? ・・・そもそも私は『平清盛』も『真田丸』も全部録画してあるのだった)
今年はせっかくだから、「第一回目は伊豆の国で観よう」と思い立って行っちゃいました、伊豆の国に。
何年ぶり? たぶん5年ぶりぐらいですよね。
泊まったのはこの宿。
伊東園ホテルです。
本当は一度泊まって気に入った同じ伊東園の「大仁ホテル」に行こうかと思ったのですけど、なぜか空きが無かったので伊豆長岡のこちらに。一泊二食飲み放題付きで10,845円。あれー、伊東園ホテルって¥7800ぐらいじゃなかったっけ。・・・と、そういえば世間は三連休だったことに気がついたのは行った後でした。
同じグルーブなのに大仁ホテルが洋式のビジネスホテルみたいなベッドの部屋だったのに対し、こちら金城館は旅館チックな和室。館内は一般的な旅館風でした。一人なのに豪華な8畳間。伊豆長岡の温泉街にはもともと窓の外の景観というものがありませんが、このホテルはさらに谷間っぽいところにあって、閉ざされた感じの窓からの世界。本館と別館があって、それぞれにお風呂があり、本館のお風呂は夜と朝で入れ替わるので、3回お風呂を楽しめました。伊豆長岡の温泉は、何の特徴も無いいいお湯です。
やはり家族づれでいっぱいでした。夕食バイキング。
飲み放題込みですが、感染対策のために通常90分のバイキング時間が70分に短縮されているんですって。私はそんなに長時間食べ続けられないからいいんですけど。
さすが、メニュー数が豊富です。そして、酒のつまみに最適なのが多い(笑)。私はこれだけで3時間いけるわ。(実際、この一巡で終わっちゃいました)。この写真の中で一番の当たりだったのは9マスの中央にある鶏皮の唐揚げでした。いやー、わしこれだけでいいわー。右側の茶色いのはカレーでなく巨大な肉の入っているビーフシチュー。鶏カワの左はたこ焼き。ビールの左の茶色いのはモツ煮。いやー、延々飲めるわー。(70分しかないけど)
冬のグルメフェアは『五貫の海鮮大ネタ寿司』でした。が、私にはこれは多すぎた。真ん中の魚がいまだによく分かんないんですけど、見た目はブリ系ですけどカツオっぽい味がした。これ以外にお刺身も数種類あったので、私にはそれで十分でした。
逆に、飲み放題が70分ですけど、私にはそれは短すぎる。私はいささか各種神経が鈍いので、酔いが始まる前に終わっちまうくらいの時間じゃん。で、ここの生ビールが秀逸でして、グラスは決して大きくないのに、自動お酌機械はボタンを押すと7分目ぐらいの量で終わってしまう(笑)。(そういう量の設定がしてあるのです)。だから当然何度もつぎに行くことになるのですが、その動作で酔いを巡らせる仕組みなのですね。
日本酒は万大醸造3種類と花の舞3種。
結局、生ビール5杯とレモン酎ハイ1杯、万大のあらばしり1回で時間切れになってしまいました。
とうてい足りぬので、懐かしい伊豆長岡の夜の町へ繰り出すつもりでしたが、部屋で源頼朝をみてしばらくウトウトしてしまい、気がついたら23時半。しまった、風呂にもあと3回ぐらい入るつもりだったのに。それから部屋吞みの酒を買い出しに行くのもおっくうで、そのまま朝に。
朝バイキング。
朝は酒はありません(笑)
うおー、伊豆長岡なのにわさび漬けが無い!(伊豆長岡で働いていた頃、会社のとなりに山葵漬屋さんがあって、そこのわさびが絶品でした)
でも朝にも刺身系があったので私は満足でした。
私もプロのバイキンガーなので、とても勉強になりました。総じてこんなところだろう。とても良い。
大河ドラマの一回目の感想ですが、
登場人物をわざと多く出してだれがだれなのか分からなくしているのがとても心憎い。
私は伊豆マニアだから多くの人名を把握しているつもりですけど、多くの人はそうじゃないでしょう。小物感をただよわせている人達をこれでもか!というくらい出して、だれがだれなのか、わざとわからなくしていると思う。でもここに出ている人達は、その6割が後に大物になるんですよ。でもしかし鎌倉時代の人たちはつきめれば全員ヤクザ的なことを繰り返していただけの小物の群れ。「九郎殿」(祐清)と「工藤殿」(祐経)がわかりづらい。しかし三浦義村だけは違う! やつは目配せだけで全てが判る人間。それだけを演出したかったのだと思いました。
ほとんどの人が人名をさらっと流される中、人名を示される人がいて、その瞬間だけ数秒間画面が静止する。なんだこりゃ。しかしこれはなにかの偽装ですよ。なんだこの演出。テレビが故障したか電波障害が起こったかと思いましたよ。(旅先だから)
北条時政がおもしろい。
伊豆の国はさすがに北条義時一色になっています。そもそも北条義時ってもともと大河ドラマに最適な人物だったんですよ。北条政子でもいいですが、それは過去に一回やってる。(私は観たことない)。別視点でいける。
で、北條寺に行ったら拝観料が必要になっていて笑った。ぶほっ。(500円)
ここ、そんなに見どころがないお寺なんですよ。大河便乗ぼったくりか、・・・と思ったら、前には見ることのできなかった(※本には写真が一杯載っているが)御本尊の観世音菩薩像やら伝・運慶作の(※正式認定されていない)阿弥陀如来像やら、政子妃由来の豪華なとばりやら、いろいろ見られるようになっていました。こりゃ、大河便乗も悪かねーな。
しかし、北條寺ですらこれだとすると、伊豆の国市全体の拝観マネー業界はインフレ傾向がひどいことになってしまってるんではないかな、と思ったら、(私の行った限り)有料になっていたのは北條寺だけでした。願成就院も(←ここはもともと国宝館があってそこでお金を取っている)、政子妃御降誕の泉も、北条氏館跡も、真珠院も、基本無料のままでした。よかったよかった。
わたくしが一番感慨深く思ったのは、伊豆の国市はこの機に伊豆の国市に伝わっている伝説を大々的にアピールしようとしていることです。
北条義時は、正式には北条“四郎”義時ならぬ“小四郎”義時なのですが、江間郷の随所で“小次郎”義時をアピールしようとしていることです。(北條寺にある「義時の墓」に「小次郎義時」と刻まれていることと、豆塚神社の記録にも“小次郎”の名前がある)。大河ドラマでは「江間小次郎」は別人ですよ。また小四郎義時の長男は“太郎”泰時なのですが、このたび伊豆の国市が新たに作った『伊豆の国市北条家歴史散策マップ』には泰時の兄として、「大蛇に食われた」安千代のことも書いてある。安千代の母はだれなのか。でも常識的に考えて、「安千代」と“実は生きていた”「泰時」って同一人物じゃんね。という想像的な浪漫もある。
私は伊豆の国市には6年間住んでいて、全ての個所には行き尽くしたつもりでしたが、実はそれは錯覚でした(笑)。
実は伊豆長岡温泉街の北部で働いていたので、古奈地区と一番亭近辺は馴染みの場所でしたが、長岡の南部にはあえて全然行ってなかったというのに今回今さらながらに気づいた。「白石の石棺」って初めて見たヨ。こんな素晴らしいものがあったのか。古墳の乏しい伊豆に住んでたから私は墳墓に全く興味が無かったんだな。(古墳に熱烈な興味を持ち始めたのは浜松移住後です)。北江間の横穴群とかママノウエとかまだ行ってない。
大河ドラマ一回目の翌日にして、すでに聖地巡礼しておられる方もちらほら見受けられました。(わたしもその一人なんですが)。女性が多い!
わたしなんかガッキー目当てなんですが、やっぱりおもしろいね、ガッキー。
真珠院はあいわらず無料なんですけど、秘蔵の八重姫の木像(ちっさい)を見られるようになっていましたよ。あれ、これは基本公開されていなかったと思うのですが、過去何かの機会に見せてもらったことがある気もする。
伊豆の国の各所で新たに作られたらしい銘酒『義時』ののぼりがはためいていたのですが、製造元を見たら「浜松酒蔵(出世城)」だったので愕然としました。かつてはこれは「富士錦酒蔵」の役割だったんですけどね。
さて、伊豆の国に行ったら「一匹の鯨」です。
「R-30ラーメン」(800円)と「東京タコライス」(300円)です。
やっぱり洗練されまくっていた人宿町の鯨と違って、とても素朴で自然なので安心する。
記憶の中にある物より遥かに生姜ラーメンになっていましたが(もともとか)、屹立する茗荷により、これは確かに伊豆の国の鯨や。
そして、東京タコライスが絶品にうまい。
これも少し前(何年前?)から少し辛くなっている。
東京要素はべったら漬けですよ。タコ要素はわかんない。
折角なので、夜にも行ってみました。
これこそ本当に懐かしい「ガテン系 魚介醤油豚骨」(790円)を注文。
むかしのこのラーメンはそんなに魚介をアピールしてなかった様な気がしますが、、、、 錯覚でした。
しかし、私の中にある鯨の醤油豚骨はこのお店のメニューの中で最も重量級で、食べるのに勇気の要るものでしたが、今日の私にはペロリでした。芋の味のするラーメン。
宇宙一おいしい杏仁豆腐。私には杏仁豆腐とプリンの違いが分からない。
改めて食べてみますと、あのグレイ伯爵の味付けは絶妙でしたね。ぐり茶の味付けで町内一美味しい杏仁豆腐も食べてみたい。
★大河ドラマ 第2回目の感想(1月16日)
ガッキーの言った「命がけでウソをつきなさい」というのが、実朝暗殺のときとか亀の前事件とか承久の乱とか、もしかしたら石橋山の合戦(椙山の攻防)のときに生きてくるんだろうなあ。
「比企の尼」の素晴らしさに引き込まれましたが、すでにドラマ外で比企の尼のやるべき事は終わってしまっています。あとは「比企氏の乱」ぐらいしか出番が無いはずですが、これからも比企婆はことあるごとに出てくるのかもしれず、だとしたら嬉しい。(函南町にいるはずですが)。頼朝を災難に巻き込もうとする文覚と比企尼の熱いバトルを見てみたい。しかし佐殿もガッキーならいざしらず、婆にはちゃんと会いたいはずなんですが(恩にとても敏感な人)、そんなそぶりを見せなかったこと。この世界の佐殿は比企の婆さんも非常にめんどくさく思っている可能性は大きい。それにしても伊豆北条から比企の里まで土肥の里までがあまりにも近いですね。一瞬で行ける。ガッキーも簡単に伊豆山に千鶴丸の様子を見に行けたでしょうに。(私の提唱した「佐殿は招かれないと流れる川(海も)を渡れない貴族体質説」というのがあったのですが、とても懐かしい)。そもそもまだ「蛭ヶ小島」も出てきてませんね。
「大庭の景親」、「北条の時政」呼びの「の」がとても気になったのですが、これ、今年の大学入学共通テストにも関係があるみたいですね。でも考えてみたら「ヴィンチ村のレオナルド」とか、「アラゴンのマチルダ」とか「涿県楼桑村の玄徳」とか、名前に出身地を付けるときはこっちの方がしっくりするような気もしてきました。宮沢りえが時政を呼ぶときの「しい様」って何でしょう? 四郎だから? 義時は「こしいクン」?
すでに来週から挙兵話が始まりますが、まだ加藤景廉、天野遠景、狩野茂光らが登場してませんぜ。伊豆権守・堤信遠が出てきましたが、権守と伊豆の目代(検非違使少尉)はどっちが偉いのでしょうか。もしかして堤信遠は山木判官の部下ではないのでしょうか。そもそもこのドラマは「山木判官はまだ伊豆には来ていない」説を採るのでしょうか。伊豆権守と伊豆知行主(源頼政)との関係(・・・伊豆守は源仲綱でしょう)はどうなってるんでしょうか。“伊豆の冠者”源有綱は出てこないんでしょうかね。(この時期、古奈温泉のあたりにいたはず)。「武家八介」「北条介」も「後世のねつ造」といいそうな感じですね。「秋田城介」は藤九郎盛長だし。