オセンタルカの太陽帝国

私的設定では遠州地方はだらハッパ文化圏
信州がドラゴンパスで
柏崎辺りが聖ファラオの国と思ってます

さらばお猿さん。

2006年05月31日 05時44分15秒 | シルクロード日記

「花おばけ」を1000体退治する宿題の2回目が終わりました。ひー。
1回目が終了したのが5月の4日なので、26日もかかってしまったことになる。うひー。これから第3回目に取りかかります。どひゃー。

2回目の宿題達成で、今回は487,000点の経験点をもらったので、「これはレベルが上がるかも」とドキドキしたのですが、「74.21%」から「95.18%」になっただけでした。惜しいっ、あと5%。 でも5%だったら一晩で溜まりそうなので、今晩達成する予定です。そうそう、日記に書き忘れていましたが「結婚指輪の宿題」は前回の日記の直後にふと指輪をひとつ発見し、無事に指輪を無くした兵士に届けて終了、代わりに(別の人から)別のクエストを貰いました(が、その宿題は私にはまだレベルが高すぎるので、手を付けていません)

さてさてさて。
最近このゲーム、頻繁にメンテナンスしているんですが、それが終わるたびにゲームの動作がとんでもなく重くなります。ゲームを始めた当初は、周りの人たちが「サーバー落ちのせいで死ぬ~」「ラグのせいで死ぬ~」と言っているのを、私は全然苦ではなかったので、「私のパソとこのゲームは相性がいいのかも」と思っていたのですが、最近はさすがにキツいです。特に土日の夜はとても動きがカクカクして、ただ歩いているだけでゲームから落ちちゃったりするので、なかなか長くゲームをやっていられなくなった。自然、足も遠のきます(このブログを始めたから、本読む時間もたくさん取るようになったしね)。それが、レベル上昇とクエスト消化に行き詰まっている最大の原因なんですが、ゲーム自体と属しているギルドは嫌いなわけじゃないので、仲間の皆さんに忘れられない程度にコンスタントにゲームにインしつづけたいんですが、、、、 いかんせん、花退治のクエストをやっていると、延々同じ場所から動けないので、とても心が辛いのです。ううう。
そうそう、今日も3日ぶりのインだったのですが、入ったら、これまで常に私のかたわらにあって精力的にしこしこ働き続けていたお猿さんの姿がなくなっていました。おおぉ、前からもう一ヶ月経っていたのね~~。トホホホホ。お猿さんさようなら。最近お猿さんを売っている人をめっきり見なくなってしまったので、しばらくお猿無しで冒険を続けるつもりですが(それが案外不便なんです)、お猿さん、さようなら。これまでありがとおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉん。(最後の姿を写真に撮ってあげることすら忘れていました)

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これまでの日記(その3)。

2006年05月31日 05時15分07秒 | シルクロード日記

・・・・つづきです。

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空を飛べる都。  - 2006/04/18(Tue) 04:14 No.2051


今日は、先週失敗に終わった大キャラバンの復讐戦がありました。
参加が先週よりも少なかったので、積む商品の量は先週の6割程度(これで涌く盗賊の数が若干少なくなります)。向かう先は和田。
・・・って和田!? 私、タリム盆地南端に到達するのが限界で、まだ和田(ホータン)に足を踏み入れたことないんですけど!?
私のビビりをよそに、皆さん粛々と準備を進めていきます。ま、「自動追跡」っていう機能があるので、先頭の人以外はよそ見していても付いていってくれるんですけどね。だから大変なのは、先頭の人とその周りに次々と涌く盗賊を狩るハンターの人たち。

オアシスを渡って蛇人間の土地を通り抜けると、そこから先は私のまだ知らぬ(怖い)領土です。蛇の先にいたのは、以前私が一度ぶち殺されたことのある「小紅蛇蠍」。その先には普通サイズの「紅蛇蠍」がいました。普通って、やっぱでかいわ! その先に出てきたのは「馬蜂」。これはちっちゃいです。“うまんばち”とでも読むのでしょうか?サソリよりも凶暴なんでしょうか? タリム川を渡ると景色が一変します。これまでの砂漠の風景とは打ってかわって、水と緑溢れる沃野。そこにはまたデッカな蜘蛛さんがたくさんいたのでした。・・・・って、タリム南路って“虫の王国”なのかいっ。そんな虫の楽園を通り抜けたら、和田に到着ー! 祝☆キャラバン初成功♡ (←って、前回のように大失敗したことの方が珍しくて、普段は成功することの方が気持ち多いそうなんですが)

わーーーい(^-^)♪
和田初めてだーー。浮かれた私は、一緒に行った人たちへの挨拶もそこそこに、和田の観光を始めてしまいます。なんてエキゾチックなんだろう和田! 見る物聞く物目を見張ります。敦煌からそれほど離れていないのに、こんなにイスラムチックなのね。本物の和田もこんな感じなのかな。
いろいろウロウロと探索していると、静寂に包まれた王宮の中に、「空を飛べる場所」が数ヵ所あることに気付きました。おもしれーー。
おもしろがって何度も何度も空を飛んでいると、時刻は夕暮れ時。赤く染まっていた空がだんだん青みを増し、空には満天の星が広がっていきました。ホータンって、夜空がキレイだなーー(感嘆) 早くここに住めるようになりたい。

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眠らないで …狂気の使者は我にくる。 - 2006/04/23(Sun) 08:41 No.2057



レベルが33になりました♪
このレベルになると受けられる宿題は2つあります。32レベルで受けた1つを合わせて、現在3つ同時で進行中。
思えば31レベルのとき、受けられるクエストがなかったので、私は一気にタリム盆地を南下して、蛇人間たちと戦っていたのでした。いま思えば、へび人間たちは強かった。当然です。へび人間は私のレベルからして相当強い敵だったみたいです。だから毎回ヒーヒー言いながら戦っていた。当然よく死んだ。死にすぎて、ちっともレベルが上がらなかったのでした。だから後半思い直して、レベルがかなり格下の土鬼の遊び場に行き、地道に土鬼イジメをしてようやくレベルを上げた。

≪32レベルの宿題 ~阿史徳の誕生日プレゼント≫
依頼者は敦煌の薬屋さんで、阿史徳というのは敦煌のお土産屋さんです。薬屋の話によると、阿史徳には2人の親孝行な息子がいて、それが誕生日にお父さんに何かプレゼントしようとしたんだって。薬屋は子供たちに助言した。「サソリの毒から作った薬が一番良く効くよ」。それを聞いた子供たちは早速サソリの巣に向かったんですが、辿り着く前に護衛兵士の不注意で、あっけなく二人とも刑天に殴り殺されてしまったのでした。
以来、薬屋は後悔にさいなまれ夜も眠れなくなりました。この償いをするにはただひとつ、子供たちが贈ろうとしたサソリの毒の薬を用意して、阿史徳に無料で差し上げることです。だからサソリと戦って、死骸から毒袋を抽出して、それを200個持ってきておくれ。でもご注意、サソリの毒袋は強い蠍からしか採れないからのぉ。

これツラい。サソリは動きが速いし、毒汁吐きかけて来るし、超巨大なヤツも多いから。しかも一回200個集めて持ってったら、「うっかり失敗しちゃったから、もう一回お願い♡」だって。現在2回目挑戦中。

≪33レベルの宿題 ~落とした結婚指輪を探してきて≫
依頼人は、敦煌の西門の兵士A。先日行軍中にタリム盆地の北西付近で、蜂の大群に襲われて命からがら逃げ出して来たところ、持ってたはずの結婚指輪を落として来ちゃったらしいんだって。蜂は光り物を好むからどこかの蜂がそれを持っていると思うので、指輪を持ってる蜂が出てくるまで、蜂を退治してきて下さい。

≪33レベルの宿題 ~古代の妖精≫
依頼者は敦煌の西門の兵士B。太古にはタリム盆地は緑溢れる大地で、メルヘンチックな妖精もたくさん棲んでいたんですって。ところが乾燥が進み、気候が急激に変わったので、妖精たちは苦しさに叫びながら、妖怪になってしまった。最近、この兵士の夢の中に色っぽい妖精が毎晩のように出て、悲しく切なく嘆願するんだそうです。「助けて! 助けて!」って。だから、タリム盆地の北東にいる花妖怪を出来るだけたくさん、1000体ぐらい退治して、成仏させてあげて欲しい。

・・・・出たー! とうとうノルマ1000! 思わず目を疑ったよ。でも、「蠍の毒を200集めるよりも、着実に花を千掃討していく方が心理的にラク」という人が多いので、気を取り直してみる。でも、それよりも指輪探索の方が簡単そうだなと思って、そっちを先に取りかかることにした。(たった1つ見つけるだけでいいんだから!)、初めて入る蜂の領域(盆地東辺)。でも、駆け回って走り回ったんですが、で、で、でてこーーんっ。
おかしい、他の人の手記を読んだら、「5体目くらいで出てきた、ラッキー♪」とかいう人もいたのに。私は、60羽目ぐらいまでは数を数えていたのですが、その後はわけわかんなくなりました。蜂は、次々と群がってくるので(蠍と同じで)、とても怖いです。ただ鳴き声が「きゅい♪」って、ちょっとかわいいです。空を見上げると、巨大な蜂の巣があったりするので、それは怖い。

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泣きたいときに笑いたいと・・・・。  - 2006/04/28(Fri) 06:11 No.2062

≪現 況≫

 ・サソリの毒 112コ (ノルマ200)
 ・結婚指輪  見つからず (ノルマ1コ)
 ・花の妖精  249人 (ノルマ1000体)

・・・。
・・・・・ツラい。・・で、花の妖精の宿題は(望めば)計3回受けられるんだとか。マジか。(きっと、一度千体倒して報告に行くと、「ホントか? スゲーな? でもまだ毎晩夢に出るんだよぅー。「アタシはその中にはいないのヨ。おホホホホ♪」とか言うんだよぅ。つきましては、あと1000体倒しておくれ」とか言われるんだろうなぁ) どうにかしてくれ、このゲーム。必死で1000尾×3回で計3000体倒しても、まだ花(の妖怪)が次々生えてくるタリムの砂漠ってさー、結局砂漠化してないってことじゃん。それ、放っとけば、砂漠は自然に緑化してるよ。

さてさてさて。
1ヶ月前にペットの金絲猴(おサル)を買ったのです。でもこのペットは1ヶ月限定。それが過ぎたら、延長アイテムを買うか、新しく買い直さなければなりません。私のお猿はあと3日で期限が切れる。これを買い直すには、現実のお金で800円か、ゲーム内のお金で2000000円前後を払わねばならないのですが、わたしはようやくのことでそれを(ゲーム内のお金で)貯めた。
ところが、、 いざ新しい猿を買おうと街中を走り回ってみましたが、それを売っている人がいないっ。いっそ和田に行けば、と思って瞬間移動で
和田にも行ってみましたが、売ってない。
私が猿を求めてウロウロしていると(みんなも一斉に猿の期限が切れる頃らしくて)、「サル売ってくれる人いませんかぁーーっ」との叫び声を上げる人が頻繁に。おかしぃなあ、一ヶ月前にはいっぱい売ってたのに。サル不況。
ちなみに、2週間程前にオオカミが新発売されて、現在ではペットを連れていない人の方が珍しい程ですが、冒険の役に立つのはサルの方です。(道に落ちている小銭や薬を拾ってきてくれるから)

さてどうしよ、、、 あと3日のうちに猿が飼えなかったら不便になるなぁ。
ついでに、ふたたび和田を観光してきましたが、和田、人多すぎっ。いつも敦煌にいて気付かなかったんですが、この世界、民族大移動が起きているよっ。(写真じゃ良く分かりませんが、和田の人口密度は敦煌の五倍以上です) おまけに、和田の皆様の服装がキラキラと派手で美しいこと。皆さんお金持ちなんだなぁ。 ・・・・んで、それが最近ペットを売る人がいないことの理由だと思ったり。

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いつかまた生まれたときのために。/アドレナリン・ハイ。  - 2006/04/30(Sun) 07:53 No.2068

蠍の宿題が終わりましたー。他の2つは進まず。
喜び勇んで敦煌に戻り、依頼者の薬屋のじいさんに報告します。すると、(報奨金はなかったものの)かなり莫大な経験点が。ウッシッシ。
しかも、この宿題には追加依頼が。

≪32レベルの追加宿題 ~涙のプレゼント~≫
お前さんのおかげで、無事に高価で珍価な薬を精製することができたぞ。あとはこれを土産物屋の阿史徳にプレゼントするだけじゃ。でも息子をふたりも失った阿史徳にただあげても、その涙に暮れた心を慰めることは出来ないだろう。だからワシはこれを豪華に包装することに決めた。この付近で一番包装が華麗なことで名高いのは、都(長安)の装飾屋の珍珍じゃ。彼女にはもうよろしく頼んであるので、ちょっくらこれを長安まで運び、包装してもらって、また持ち帰ってきておくれ。
・・・なんと、こんな簡単な依頼はここんところ無かったぞ。お茶の子さいさいだー。・・・と思って二つ返事でオッケーしてみたんですが、、、、 あとでよくよく確かめてみたら、この依頼は「報酬ゼロ」だった、、、、。ただばたらきかいっ。思えばこれまで、報酬も経験点もない依頼なんて、なかったぞー。(・・・でももしかしたら、これに付随した追加宿題がさらにあるのかも、と思ってみる)

それからですが、お猿の期限切れ直前で、ちょうど手持ちの金額ギリギリで「ペット期間延長」のアイテムを売ってくれる人を見つけました。ふー、危なかったぜ。(※画像は、消滅をまぬかれてウッキーウッキー喜んでいるお猿。)

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泣いてなんかいません・・泣いて大人になるなんて、悲しすぎるじゃないですか。  - 2006/05/04(Thu) 02:11 No.2073

千人斬りの一回目を達成しました。レベルも上がって34になりました。パチパチパチ。(※花おばけと記念写真をパチリ) ふひー、でもしんどい。
花お化けは“能動タイプ”の敵なので、近づくと攻撃されるのですが(攻撃手段は鋭い根っこ)、その頑固な根っこのせいで、生えてる場から動くことができません。つまり、距離を置けば攻撃されないのです。また、一度倒しても一定期間待てば同じ場所にまた次のが生えてくる。決して別な所に生えることはないのです。
結果として、花お化けと遊ぶ時は、一ヵ所に陣取り、延々と、生えて、倒して、生えて、倒して、生えて、倒して、休んで、生えて、倒して、生えて、倒して、の無限の単調作業を続けなければならないのです。苦行だ。これが蜂とか蛇人間だと、いつの間にか後ろいて(音がするので気配だけは感じられる)、無言でいきなり攻撃してくるんですけどねー。それはそれでいやだけど、スリリングでも楽しくもある。・・・ああ、サソリがなつかしい。

・・・・そうそう、上で書いた「プレゼント運搬依頼の報酬」のことなんですが、あれ、間違いでちゃんともらえました! 敦煌で薬屋のじいさんから受け取った「高価な薬」を長安まで運び包装してもらうと、今度は珍珍から「敦煌の土産物屋の阿史徳に渡してきて」と言われる。そして、無事それを果たすと、阿史徳のおっちゃんに礼を言われ莫大な経験値(蠍ジャイアント17体分ぐらい)と「生き返りの巻物(2個)」が。でも名目上、経験値を私にくれたことになってるのは長安の珍珍なのです。
その際に阿史徳が変なことを言う。「私の子たちが私に黙って砂漠で死んで、親不孝だと私は死んだ子をずっと怨んでいたよ。でも、彼らが砂漠へ行ったのは私にこれを贈るためだったのか。よよよよよ(涙)」
・・・・つまり、阿史徳は子供たちがなぜ死んだのか理由を知らなかった。薬屋のおっちゃんは悲しみに苦しむ阿史徳に、子供たちの理由を教えなかったし(当然、自分がけしかけたことも内緒)、多分その死に自分が関わっていることも秘密にしたんだろうね。私に対する報酬もケチって出さないし(くれたのは子供たちと親しかった珍珍)、阿史徳への贈り物の差出人も珍珍、真相を告げる手紙の書き手も珍珍。この薬屋、とことんひどいやつだ。そう思えば一度目のあと、「失敗しちゃった、もう一度お願い」と言ったのもウソなんじゃないかな。(報酬は二回分くれたけどね)。きっとそれ、もっといい薬に精製されて、どこかに売りに出されているんじゃないかと思う

なお、「花お化け千体」の報酬は、蠍ジャイアント61体分ぐらいの経験値と、武器を研ぎ直すためのハンマーでした。
蠍ジャイアントよりは花おばけジャイアントの方が若干強い(経験値が多い)んですが、蠍と花の経験値が同じぐらいと仮定すると、この宿題を一回達成して得られる経験値は「普通タイプの花お化け600体分ぐらい」ですね。うまー。しかし、私が次のレベルに上がるには、たぶん、これをあと二回分やって、報酬の経験値でやっと、というぐらいなのです。うをー、花をあと2000、もうやってられーん。花と戦っててもつまらんしーーっ。
(でも34レベルになったので、新しい宿題がひとつ増えました)

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少尉殿、女というのは油断ならないものですよ。女の私が申し上げるのですから。  - 2006/05/04(Thu) 16:27 No.2075

イヤッホーーっ!
憧れの「虎女」サマに遭遇しましたわよっ。
このゲームには、通常の宿題の標的となるモンスターの他に、「ユニーク」と称される生物が出現するのです。冒険中にこのユニークを目にすることができたら、その人は一生幸せになれるとかならないとか(←ウソ)。運良くこのユニークを倒せれば、経験点はガッポガッポ儲かるは(←一説によると、真面目に宿題をこなすより沢山もらえるらしい)、珍しい武器は落としまくるは、“凶獣を倒した勇者”として名前が全国にアナウンスされて有名になれるは、いいことづくめらしいのです。
昨日、花宿題(一回目)も終わったことだし、虎女の強さは30レベル相当だと聞いたことあるのでこれ以上のレベルになったら行きにくくなるからね。今日は虎女さんに会えるチャンスをじっくり追求してみようと思い立ち、長安近くの「虎穴山」に急行して、じーーっと待ちの姿勢にあること2時間(ユニークは約3時間ごとに現れるらしい)のこと。そろそろウトウトしていると、「虎穴山に虎女が現れました」のアナウンスが! キタ━━━━(゜∀゜)
━━━━ !!!!!  ただ虎穴山といっても範囲は広い。モタモタしていると他の人に倒されてしまいます(←実は今回が三回目なのです。前回は、どこで戦いが起こっていたのかすらわからなかった) 走れ走れッ。すると走り始めてすぐに、飛賊の要塞の門付近で異様に人(と虎)が密集しているエリアを見つけました。やったー!やったーー♪♪
急いで走り寄り、戦闘に参加した私ですが、虎女に攻撃のターゲットを合わせるより、証拠写真をパチリパチリすることに夢中な阿呆さんです(^^) うおーーっ虎女、ちらりと姿が見えたと思ったら次から次から大きな虎が涌いてきて画面が一杯、もうどこに何がいるのかもわからーーーんっ。結果、他の人に虎女ちゃんの首級は挙げられてしまいました。おおおおおーん。写真は綺麗に撮れたかなぁ~(←心配はそっちかぃ)

長安に戻って早速写真を現像。するとおおお、チラっと映ってはいるが、ちっちゃーいっっ!! もっともっとズームを使えば良かったなぁ~~(残念)っていうか、虎ばっかりうじゃうじゃうじゃうじゃ邪魔やねんっ。・・・でも、レベルが上がりすぎる前に一度お姿を拝めて良かったのでした。
次は、タリム盆地に出没する「ウルチ」さんに会いにいくぞぉ~~。

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これまでの日記(その2)。

2006年05月31日 05時14分32秒 | シルクロード日記

・・・・つづきです。


銀河ヒッチハイクガイド。  - 2006/03/25(Sat) 22:24 No.2028

敦煌から南下するルートの説明の補足。
敦煌の南側には2ルートあって、敦煌の南門から出て南下すると(=Bルート)土鬼がいろいろといる「峡谷」となる。敦煌の西門(玉門関)から出ればやっぱり土鬼がいっぱいいるんですが、(a地点は経験値ががっぽり貰える超巨大型つちおにが頻繁に出没する好ポイントです)、そこから南下していけば、b地点のあたりに動きが遅い刑天がいっぱいいて、そこからさらに南下するとタリム盆地に侵入する入り口に至る。(c地点が私が最初の蛇蠍にチクチク刺されたところ。その先に何がいるのか私はまだ知りません)。Aルートでは、a地点を抜けてしまえばもう土鬼には(あまり)出会いませんよ。

さて、サソリはまだ無理だと悟った私は、次は土鬼がウヨウヨいる「峡谷地帯」を隅から隅まで歩き回ってみようと思いました。e地点で「土星魔人」に出会ったんですが他の場所には別のがいるかも知れませんからね。そして向かった場所、d地点。いた! 前のと似てるけどちょっと違う! 名前は「土鬼呪術師」でした。ひゃっほう! ・・・って油断していたら横から赤い強そうなのが! 土鬼呪術師のチャンピオンです。小躍りしながら闘ったんですが、チャンピオンの火を投げる速度が異様に速く、横から別のも参戦してくるしであっけなく死亡。悔しい! 悔しいので蘇生して、急いで同じ場所に向かう。そしてまた死んだ。、、、、トホホのホ。結局3回同じ事を繰り返し、経験点が激しく目減りしちゃったので、諦めました。この場所も私にはまだ早いらしい、、、、(T_T)
レベルが上がらーーーん。

一方、不思議な方にも出会いました。
玉門関の西地点で土鬼の爆竹集めにいそしんでいると、玉門関から飛び出してくる馬に乗った人影が。その人は一直線に私目がけて駆けてきて、目の前で止まった。(人殺しの人かと思って、ビビリます)
そして挨拶されたんですが、適当に返事を返して私も走り去る。(一人旅が好きなので、ギルドに誘われたりしてもメンドくさいしね) そしたら「まって~~」「これあげる、使って」って言って、その人は突然100まんえんのお金をドサリ。
なんで?なんで?
って戸惑う私に、その人は全く理由を説明しようとせず、爽やかに駆け去っていったのでした。
…その30分後、全体チャット(←ゲームをしている参加者すべてに話しかける(やや迷惑な)チャット)で、その人が「これまで楽しい時間をありがとうございました~~ さようなら~~」と。あの人はあれから30分間、いろんな人に物を配りまくったんだろうか?
きっとこの人、進学かなんかの引っ越しで、ゲームを続けられなくなったから、ゲームの最後にそういうことをしたんだろうなぁ。そういう季節だもんなぁ。んでも、よっぽど楽しんだゲームじゃなけりゃあ、そんなことをふつーしないよなぁ。あの人にはこのゲームは楽しいゲームだったんだろうなぁ。・・・・・・としみじみ思ったのでした。(私には、ちょっと拷問のようなゲームだからな。ま、楽しいけど(^o^)ウフフ♪) そして、これまで以上にヒマが増える(ので格段にこのゲームに入り込むであろう)私の身をかえりみて、つくづく感慨深く感じる35の春なのでした。
・・・・現実の世にも100まんのお金をドサリとくれる親切な人が現れないかしら?

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失われた楼蘭王国を求めて。  - 2006/03/26(Sun) 23:10 No.2029

ゲームをやってると、本当のタクラマカン砂漠(タリム盆地)の位置関係が分からなくなってきちゃうので、地図を書いてみました。
ゲームの地図にはタクラマカンに「タクラマカン(秦嶺)山脈」って文字があるんだけど、、、 タクラマカン山脈ってなんだっけ? 現実世界では秦嶺(チンリン)山脈って長安付近の地名だから、地理感覚が混乱してよく分かんなくなる。
まー、いいのです。これはそういうゲームであるということで。最終的にコンスタンティノープルに辿り着ければ。

さてさてさて。
昨日、「一人旅が好き」「ギルドに入るのめんどくさい」と言った口も渇かぬうちに、いきずりの人にいきなり誘われるままに、ギルドに入会しちゃいました(笑) だって、ギルド名が『酒豪』っていうんだもん。なんだか常に酔っ払いながらシルクロードを旅するのもいいかなー、って思って。私向けのギルド名であると思いました。
でも、名前だけで入会を決めちゃったので、実は一日経った今でも、どんなギルドかよく分かんないです。前に属していたギルドより大所帯ですが、レベルが60前後の人がいたりもするものの、多半の人は私と同じぐらい。ま、のんびり行こう。
(といいつつ、旅の仲間が出来てしまうと、のんびり何も考えずにIN/OUTを繰り返すというのがしがたくもなる)

思い出話。
私が以前属していたギルド、名前は『夜のプーさん』と言いましたが、これもただ誘われるままにヒョイと入ってしまったのでした。ところが入ってビックリ、そのギルドは盗賊ギルドだというのです。ところがそれを聞いて「えっ、盗賊!?」と私が言った一言で、みんなが「盗賊ギルドをやめて貿易ギルドにしよう」と言いだし(笑)、どうやらギルド方針が変わっちゃったらしいのです。そして、「貿易ってしたことないです」と言ったら、とても親切に教えてくれて同じくしたことのない人も集って、みんなで初めての貿易をした。楽しかったなー、みんな気ままな人たちばかりで。折りは中国にキリスト教が伝来した直後で、敦煌~長安に赤や青のサンタクロースが大挙して出現した頃。(このゲームは韓国人が作っているゲームなので、そういう事も起こりうるのです。韓国人って、キリスト教が好きって言うか歴史にそんなにこだわらないってゆーか、変でおもしろい人たちですね。日本人もあんまり大したこと言えないか) んで、みんなでサンタグッズを集め回っては、「サンタ手袋が出たー」とか「サンタ帽子ばっかりやー」とか「全然でなーい」と叫びながら楽しんでいたのですが、クリスマスが過ぎると反動で一時的にみんながINしなくなり(笑)、中心メンバーが他の友人のギルドに移ったりして、私が久し振りに覗いてみたら、ギルドは解散されていた(涙)

さてさて。
昨日、土鬼巨人(=ジャイアンと呼ぶ)と戦い続けて、昨晩夜深、ようやくレベルアップしました。やったー。レベルが上がると、新たなクエストが貰えます。28レベルのクエストは2つあるのですが、、、、 それは銀行の人から(←そうです、シルクロードには銀行があるのです)、「泥棒除けのまじないに使うから、土鬼呪術師(土星魔人でも良い)からお札を盗んできて。15枚」という物でした。(もう一つのクエストも受けたんだけど、どんなのか忘れた) うおーーー、私を何度も何度も焼き尽くした土星魔人とまた戦いに行くのかー。しかし、この嫌がらせのようなクエストの多いゲームで、目標15枚っていうのは簡単すぎるな。
って思ったんだけど、成功報酬を見たら、経験点20000点。少なっ。(これは一度死ぬと失われてしまう程度です)

なー、でもいいやー。といそいそと「峡谷」に向かいます。「土星魔人」と「土鬼呪術師」は生息地域が異なり(近いけど)、なんか別々の聖地を守護しているようです。んで、3回続けて死亡して、レベルが下がりました。うをーーーーん(TOT)

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黄土の旗幡のもと。  - 2006/04/11(Tue) 07:56 No.2038

前回の日記から十日以上経っていますが、ほぼ毎日一回は、シルクロードの世界に潜っています。レベルは31になり、ペット(お猿)を購入する金額も貯め、主な活動場所は、タリム盆地の入り口(サソリがうようよ居るところ)からちょっと先に入った所になりました。

レベルが30を過ぎると、しばらくクエスト(宿題みたいなもの)が無くなります。クエストって拷問のようなのが多いのですが、無ければ無いでそれは寂しいです。10日毎日やっててレベルは4しか上がらないのですから、本気で苦行ゲームです。この先はもっと厳しくなることでしょう。(このゲームは「永久無料」をうたっていますが、有償で冒険を便利にするアイテムを販売し、その収入で運営しているので、「まったくお金を使わない人」が楽しいながらもとてもとても大変になるように設定されているのでしょう。一ヶ月間得られる経験値が倍になるアイテムが、800円です。ゲーム自体は楽しい(?)のですから、「この苦行状態から抜け出せるのならば」と思うにギリギリの金額ですね) ま、私は絶対にお金なんか払いませんけどね。

かといって楽しいことがなんにも無いわけじゃなくて。
昨日初めて、“大キャラバン”に参加させてもらいました。
このゲームの楽しみの一つはずばり、「交易をすること」です。シルクロード付近の景観は変化に富んでいるので、荷馬でのんびりカポカポ歩いているだけで楽しい。ただ、交易路付近は盗賊が大量に出没します。盗賊が出現する頻度は、自分が積んでいる貿易品の量に比例するので、普段一人で商人をやる時は、盗賊が極力出ないように荷物を少なくしてやるのですが、“キャラバン”では敢えて、目一杯商品を積んで、狩人のひとに大勢護衛してもらっておこなうのです。
これまで、大キャラバンを目撃したことが何度かあったのですが、盗賊の人が大量に隊商を襲い、その光景はまるで戦場で、「コエーよコエーよっ」「私がそれをすることは多分無いだろう(怖いから)」と思っていたのでした。

今回の隊商は、敦煌から長安まで。交易路としては最短ルートだし、私も一人で何度も通っている道です。
参加人数は20人ぐらい。そのうちの十名弱が商人で残りがハンター(私はもちろん商人です)。敦煌の東門に集結し、長安に向けて出発。
盗賊には2種類あって、ひとつは自動的に涌くモンスタータイプの盗賊。荷物を目一杯積んでいるので、これがワラワラ現れます。もう一つは「盗賊プレイ」をことに命をかける人たちが操る“生きた”盗賊、怖い人たち。
私はおとなしく前の人のあとを付いていくだけだったのですが、もう最初っから盗賊が無数に現れて、それを周囲のハンターがバンバン掃討していって、その光景にはもう言葉を発することが出来ませんでした。すげーよこのハンターの人たちっ。なんて強くて華麗な人たちなんだろう。この人たちの戦いがあまりにも凄すぎて、自分の周りで何が起こっているのか、まったく理解することができません。
ところが、あと少しで長安というところで、「有名な盗賊の人たちが敦煌から走って出て行ったよっ、気を付けて!」という警告が発せられ、その直後に大乱闘となり、気が付いたら、周りに仲間が姿が全く消え、私も地べたに横たわっていました(泣)。全滅でした。ほんの一瞬でした。この世界で有名な盗賊の人が、数多くその場所に集結していたそうです(泣)。(←敦煌を出発した時から狙われていた)

・・・・やっぱり盗賊団はコワい。

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死のワナの地下迷宮。  - 2006/04/11(Tue) 19:56 No.2040

≪今日の新しい敵≫
タリム盆地の「オアシス」から、さらに南に進んでみました。(そういえば写真を貼っていなかったのですが、オアシス付近には花のバケモノとサソリがいっぱいいたのでした) 花お化けのオアシスからさらに先に進んで、その先にいたのは今度はヘビ女。顔が怖いです。しかも三種類。
左から、黒女→赤女→白女の順番で強くなります。(この写真ではよく分かりませんが、右の白いのは実は赤女のチャンピオンなので、体躯も大きいです)
このゲームのいいところのひとつとして、効果音が秀逸なことが挙げられるのですが、戦いで弱って座って休憩していると、ずりっ、ずりっ、ずりっ、ずりっと後ろから近づいてくる音がして、夜中にひとりでこの音聞いたら、とてつもなく怖いと思う。さらに振り向いた先にあるのがこの顔。こわいって!!


さてさてさて。
今日までちんたら気楽に砂漠に出るモンスターを狩って遊んでいましたが、今度うちの酒飲みギルドがパワーアップするんだそうです(喜ばしいことだ)。ところがそれに当たって、ひとりひとりから会費を徴収しなければならないんだって。その額100まんえん。うをーー。私はそんなに装備強化に金を使わない方だし無駄遣いもしないが、この間ペットのお猿さん(190まんえん)を買っちゃったばかりだから、残金36まんえんしかないぞぉ。(言い換えると、12月からこのゲームに参加した私が、このあいだポンと100まんえんくれた人のお金の分も合わせて、貯めてきたお金の額ってそんなもんだということだ) 100まんえん~~、、、 と一人で唸っていたら、ギルドの優しいお姐さんが、私の余分の武器を全部買い取ってくれて、さらに50まんえん貸してくれました。うをおおおおん、ありがとう。とはいえ、私はこれで借金持ちです。がんばらねば。(・・・・・つくづく、昨日の交易が成功していればなー、と思う)
(※なお、このゲームでは実際のお金を費やす覚悟があれば、お金はある程度貯まる。ペットのお猿さんは現実のお金で800円なのですが、ゲーム内世界ではお猿さんブームなので、ゲーム内お金で190万円前後で売れるのです。むむむ、でも負けないぞ)

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トンデモ超常現象666の真相。  - 2006/04/13(Thu) 06:10 No.2042



≪今日の新しい敵≫
黒赤白のヘビ人間の次は何がいるんだろうと思って、さらにその先に進んでみました。タリム盆地の南辺です。そこにいたのは赤いサソリ。「まぁたサソリかよ~」と思いつつ(←タリム盆地の入り口付近にも黒いサソリと褐色のサソリとオニキス色のサソリがいるのです)、写真を撮ってたら、たった二撃でブチ殺された。ツエェェェェ~~。まだ、この先には私は足を踏み入れてはいけないようです。しかもこのバケモノ、名前が“小紅蛇蠍”。ちっちゃいハズなのにでけーよ。この奥にはさらに大きい“普通サイズ”がいるのか。…でも、茹でたら美味しそうな色合いだなー。蘇生して、ついでに「タリム盆地の中央部の“黒漠團の巣窟”というところには何がいるのかなー」と思って向かってみたのですが、そこに至る前に白い蛇女二体と無数の赤い蛇に取り囲まれて、絞め殺されました。コアイコアイ。

今日は朝から、計7時間ぐらいずっとシルクロードにいたのですが、なぜかいつにも増して死にまくって、開始時よりも7%経験値が減りました。このゲームでは、一度死ぬと全経験値の2%が失われることになっているのです。2%というのはどのくらいなのかというと31レベルの私の場合31000点ぐらいで、これは、ジャイアント3体分に相当します。たまに現れるジャイアントって、経験値が普通サイズの10倍も得られてとてもおいしいんですが、なかなか倒せなくてしんどいんですよね。んで、今日-7%ってことはジャイアント8体分・・・・ 気が遠くなります。早くレベルアップしたいのにー。
んで、今日仲間の人に「ゴールドチケット(得られる経験値が倍になるアイテム)無しで31レベルだなんて、凄いねー」と言われてしまった。ってことは、私以上の人たちって、月1900円を払ってるひとが多いって事かぃっ。トホホホホ。1900円って、FF11の月会費よりも高いじゃんかよー。いいもん、がんばるもん。

さてさてさて。
このゲームは韓国産のゲームなんですが、本家韓国版では、すでにタクラマカン砂漠の先のペルシャの地図まで公開されているんですって。(日本でそれが公開されるのはいつだろう?) んで、つい先日、更にその先の「小アジア」「ヨーロッパ」のモンスターの動画が公開されたんだそうです。うをおおおおっ。私の憧れのコンスタンティノープルの登場まで、もう秒読みだってことじゃん! 胸が高まります。
しかし。私が現在いる所が「タリム盆地」で、その先は「和田(ホータン)」→「カラコルム高地」→「ペルシャ」→「小アジア」→「ヨーロッパ」なんですって。なんだか世界が異様に狭くないかい? (※タクラマカンは脇道的地図で、別に通らなくても西アジアに行けるらしい) ま、私はまだタリム盆地を通り抜けることさえ出来ていない体たらくなんですが。
なお、今後追加予定の地図に「天竺(インド)」という地図もあるらしいんですが、「天竺」に行くには「仙界」と呼ばれる地図を抜けてかないと行けないらしい。なんだそれ?(笑) 「仙界」ってのはチベットなのかなぁ? ガンダーラなのかもしれないなぁ?

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これまでの日記(その1)。

2006年05月31日 05時10分39秒 | シルクロード日記

11月ぐらいから根気強く続けていた『Silk Road Online』というゲームのプレイ日記です。なかなか進まないのでくじけそうですが、頑張ります。これまで書いた日記を転載しておきますね。

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新しく始めたゲームの話。 -2005年11月15日(火) No.60

最近、またゲームを始めてしまいました。
すごいですね。こんなゲームが無料で遊べるなんて。
かなり昔、FFXIというのを遊んでいたことがあるのですが、性に合わなくて2ヶ月でやめてしまいました。今回のゲームはそれによく似た作りなのに、やっていてとっても楽しいのはきっと架空の良くわからない世界が舞台ではなく、中国から始まって西へ西へといけばちゃんとローマ帝国へ辿り着く
と分かっているからしっくり心地良いということだと思います。
でも、まだレベルが低いので開始都市の長安の付近をウロウロしております。敦煌ですら思いっきり遠いので、絶望に包まれているところなのだ。長安の周辺には、なぜか藁人形とかカッパがうようよしているのだ(笑) いつか、コンスタンティノープルに辿り着くぞぉ~~!!

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虎だらけの中国。 -2005年12月3日(土) No.68


 

相変わらず、ちまちまと遊んでおります。
このゲームは、隊商を組めるようになるレベル(20Lv)に達するまでは適当に長安にいる様々な人からクエストというものをもらい、それを地道にこなしているだけで良いのですが、それが「盗賊の暗殺者を200人討ち取ってこい」だの「黒虎の爪を60個集めてこい」
(※黒虎の爪は黒虎と闘うと三分の一ぐらいの確率で落としてくれます)だの「白虎の毛皮を百枚集めてこい」(※白虎の毛皮は~、以下同文)だの、気が遠くなるような物ばかり。昨日も今日も長安と敦煌の中間付近で虎刈り。

このゲームはずっと、チャットシステムに不具合があって会話が不便で「無言オンライン」と呼ばれておりました。(ヘタに喋ろうとすると手間が複雑でその間に襲われて死ぬ) ようやく2日ほど前にその不具合が解消され、普通に喋れるゲームになりました。なので早速行きずりの人のパーティに入れてもらって一緒に虎狩り。やっぱり会話をするのは楽しいです。(でも喋っている間に死ぬのは相変わらず)
でも一緒の相手がいるとゲームを終えるタイミングが測れず、延々と夜中まで続けるハメに。今晩はMyPreciosと映画に行く約束だったのに、眠くなるまで遊び続けてしまったので、ゲームから落ちるやいなや私も落ち、夜まで眠りふけって映画に行けませんでした、トホホホホ、反省。怒ってやしないかしら?←顔では分からない子です

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バビロンまで何マイル? -2005年12月6日(火) No.70




レベルが21になったので記念に敦煌まで行ってみました。
このゲームには“次元の門”というものがあって、金出せば各地の主要都市へなぜか瞬間移動できるのです。…こんなのがあったら玄奘三蔵のインドへの取経の旅も簡単だったろうに
敦煌に行ったのは、もっと強い武器が欲しいからなのですが、敦煌で売っている武器は私には使いこなせない物ばかりだった(涙)
でもやっぱり、敦煌こそシルクロードって感じです。早く自力でここまで来るぞー。
調子に乗って「敦煌付近にはどんな怪物たちがいるんだろう?」と門から出て外の砂漠に行ってみました。いるいる土鬼が!・・・・つちおに?
嬉しくて夢中で写真を撮っていたら、あっというまに殴り殺されました。かわいい顔しているクセに腕力が強いぃ。
気に入っているのは、怪物さんがそれぞれ固有のかわいい鳴き声を持っている事で、河童だったら「うぎゅ~ぅ」、木人間だったら「ぷしゅぅ~」なのですが、つちおにさんは、「うぎゃっ?」「うひょっ?」みたいな感じ、とてもカワイイです(^-^)♪

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中国の妖怪。 -2005年12月8日(木) No.72

『シルクロード』の怪物分布図を作ってみました。
前に、シルクロードの妖怪はカワイイと書きましたが、一方その迫力もこのゲームのウリで、でもその怪物の種類はそれほど多くはありません。せっかく中国を舞台にしているんだからもっと種類を増やしてもいいのにー、と思うんですけどね。無料ゲームだから仕方がないです。大体舞台は唐の時代、あの妖怪たちがあふれる『西遊記』があるからネタも豊富にあるはず! と思ったんですが、猿人は敵モンスターではなく、自キャラとして選べる方に入ってるんです(笑) キョンシーすら自キャラにできるんですから。長安では昼間でもキョンシーの群が空を飛び回っています・・・そうか、中国なのに河童がうようよいるのも西遊記だったか!(今頃気付く) そういえば豚の人がいない
とまぁ、種類が少ないと書いたけれども、例えば虎は、小猛虎・猛虎・猛虎チャンピオン・猛虎ジャイアント・黒虎・白虎・白虎チャンピオン・白虎ジャイアントといますし、他のも同様。地図では切れていますが東の方には「秦の始皇帝陵」という廃墟があって、そこには石獅と石碑妖怪、でっかい石の巨人(名前忘れた)がいます。敦煌以西の砂漠には、何がいるのかなーー?
現在のわたしは黄河のほとりで黄河怪の目玉を100個集めているところですー。(「何でそんな物を集めなきゃなんないのじゃ」とブツブツ言いながら)

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初めての交易☆ 初めてのトキメキ☆ -2005年12月17日(土) No.73

 

気が付けば夜な夜なシルクロードにいる。わたし、このままだとクリスマスや正月も一人でずっとシルクで蟲狩りしてるんじゃあるまいか?
レベルはあまり上がってないのですが(現在24)、活動拠点を敦煌に移し、かつてはあんなに手こずっていた虎たちの猫パンチを可愛くかわせるようになり、匈奴のゾンビ達と熱く愛の言葉を交わす夕べ。

元来、無駄なコミュニケーションを面倒臭く感じてしまう質なため、このシルクロードオンラインの無言ゲームっぷりをここちよく思っていたのですが、そんな私でもいつの間にかゆきずりのパーティ仲間ができ、(←このゲームには「ソロ・パーティ」という変な制度があるんです。別に行動を共にするわけでは無いんですが、知らない人たちとパーティを組んで、仲間たちが今どんな状態かを知る事が出来る。私は一人行動が好きなので、パーティ仲間とはすぐに離れ離れとなり、「あの人はあんなに遠くにいるのか~」とか「なんか苦戦してるらしいな~。・・助けに行けないけど(汗)」とか思うのです。このソロパーティに何の意味があるのか分かんないんだけれど、夜中に一人で寂しくゲームをするのも、寂しく無くゲームをするのも、どちらも楽しい)、そして、3日前に、初めて会った人に誘われるままに、出来たばかりだという「ギルド」に入会しました。ソロ・パーティはその日限りのゆきずりの関係ですが、ギルドとはこのゲームを続けている限り恒久的な“仲間”。
で、ギルドの人にレクチャーを受けながらみんなで初めて、長安-敦煌間の交易をおこなってきました。
・・こりゃ、楽しーわーー。
正直、これまでのこのゲームは虎や河童の狩りの連続の単調なゲームだったのですが、その単調さは、この交易の美味しさへの布石であったのかと、目からウロコです。

優しく教えてくれてたギルドリーダーに謝礼を渡し、初期装備費用込みで、大体3万円くらいの黒字でした(一度死んだので、経験値は△収支です)。
次はうまくやるぞ!

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バイク乗りは空は飛ばんのだ! - 2006/03/19(Sun) 19:11 No.2023

しばらく書いてませんでしたけど、シルクロード日記はこっちに移行しますね。そうです、まだちまちまと続けていたのでしたー。私がシルクロードに熱心に通っていたのは、12月後半にあったイベント「ネストリウス派の伝来」の頃だったんですけど、あれから数ヶ月経っても、未だにレベルは27、属していた交易ギルドは解散し、敦煌周辺で「匈奴の旗を200集める」(現在40)のと「土鬼の爆弾200個蒐集」(現在30)という、絶望的に先の見えないクエストをやっている。本気で、こんなゲームを長く続けている人間たちの気が知れないと思います。
でも! 最近のアナウンスで、明日行われるバージョンアップで今度はようやく「タクラマカン砂漠」の地図が追加されると言われました! やったー!!
いくらゲームが辛かろうが、歩いて長安からコンスタンティノープルまで行けるまで、それまではゲームを頑張るつもりなのでした。(昨日、久々に交易で長安へ行ってみたら、長安の人口が激減していた。放棄する人が多いんだろうなぁ。でも一方で見たこともないような交易獣が街道を闊歩するようにもなっていて、このゲームが長い時間を掛けて少しずつ進歩しているのがとても楽しく感じられる)
しかし、新しく追加されるタクラマカン砂漠って、、 今いる所が敦煌の南東部の砂漠地帯なんだけどここってタクラマカン砂漠ではないのね? このゲームでは、敦煌からタリム盆地を突っ切って「黒漠国」という領地を通り、その先の盆地にホータンがあって、その先(北)がタクラマカン砂漠なのだ。(このゲームでは都市と地形の位置関係がとても異次元のようになっています) ま、私のレベルでは敦煌から先はまだまだ自殺行為、タクラマカンにはまだまだなので関係ないんですけどね。カラコルム山脈などもあるのですよ。ま、遥かなるローマ帝国目指して、がんばる。

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Die alten Seidenstrassen zwischen Chinaund Syrien.-2006/03/21(Tue) 23:40 No.2025


タクラマカン砂漠が登場しました。いろんな人のシルクロード日記を羨ましがりながら見ている。
いいなー楽しそうだなー。でも、タクラマカンに旅行している人たちの平均レベルは70ぐらい。私のレベルは27。くそーくそー。しくしくしくしく。
んで、敦煌でいまさらながら、まだ受けてなかったクエストがあったことに気付き、早速、そのクエストをくれる人物に話しを聞いてみました。その内容とは、、、「以前、敦煌の付近で土鬼に襲われ、以来怖くて怖くて仕方がないので、土鬼を退治してきておくれ。500匹」、、なんでアンタのトラウマ解消のためにそんな苦行みたいな事しなきゃならんねん。ワシなんかもう何百回も土鬼に殴り殺されているっつーねん。敦煌の周りは土鬼ウヨウヨや。土鬼怖くちゃ敦煌では生きていかれへんねん。(でも、依頼は受けた 土鬼退治500匹ってのは、いま頑張ってる土鬼の爆弾集め200個よりも楽な気がするんですよね)
しかしながら、土鬼にはもういい加減ウンザリしているので、しばらくレベル挙げに専念して装備を豪華にしてから土鬼たちをなで切りにしようと思い、今日は一念発起して、いまだ行ったことのない土地へ行ってみた。いざや、まだ見ぬ敵たち! (←このゲームは無料ゲームなので、モンスターの種類はそんなに多くなく、結果、ずっと同じ敵たちと延々戦い続けないといけないのです)

敦煌の西には玉門関があるのですが、その堅牢な門の付近にはやっぱり土鬼がウヨウヨ。って、ん? おおおっ、同じ土鬼でもちょっと違うっ。いままで敦煌の東門で私が闘っていたのは「土鬼」と「火薬小土鬼」だったのですが、こちらの玉門関にいたのは「火薬土鬼」と「土小鬼」。外見はまったく一緒なのですが、若干強いので得られる経験値も若干多い。しかも爆弾を落としてくれる確率もやや多い! さらにさらに強い「チャンピオン」もいる!(うしうし)
しかし、土鬼がイヤで新天地を目指したのに、相変わらず土鬼と戦い続けるのもイヤなので、そこからやや南の山岳地帯を目指すとね「刑天」という名前のヘンなヤツがいたのでした。動きは遅いし、向こうから勝手に襲いかかってくれるし、土鬼よりは強いので経験値も多いし、倒すのにちっとも難じゃないし。(運が悪いと五体ぐらいに一度に襲いかかられるが) んで、刑天ってナンですか?
写真を撮るのに夢中になっていたら、二回ほど殺されてしまったのでした。

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サイクラノーシュ(土星)からの猫。  - 2006/03/22(Wed) 22:40 No.2026

  

今日は、敦煌の遥か南にある(・・ん?)タリム盆地を目指してみました。
刑天の出現に一時は喜びながらも、実は思ったよりあんまり経験値を落としてくれてないことに気付き、その先には何がいるんだろう、と思ったのです。タリム盆地は時おり超強力な「ウルチ」という生物が現れる、旅人にとっては憧れの地です。

敦煌から南へ向かうと、谷と峻峰が入り組んだ「峡谷」という地形が広がっています。ここは土鬼がウヨウヨしているんですが、敦煌の西側で見た(やや強い)「火薬土鬼」「火薬土鬼チャンピオン」ではなく、(普通タイプの)「土鬼」「火薬小土鬼」ばかりです。つまらん。経験値は少ないし、クエストアイテムも落としにくいし、でもやたら一杯いるので(凄く強い巨人タイプも多いので)何度も殴り殺される。(←自分が油断しすぎているからだ) 土鬼はもういいよー。うんざりだよー。
しかしながら、その渓谷をちょっと丹念に歩き回ってみようかなー、と思ったら、さっそく、見慣れぬ生物が襲いかかってきました。
その名前を見て驚きました。土星魔人、土星!? 見た目は私よりも強いことを示しています。(このゲームでは自分より強い相手は、名前が赤い文字で表示されるのです)両手から、赤い炎を何度も何度も投げつけてくる土星魔人。
んでも、よくよく名前を見直してみたら、土星魔人ではなくて土鬼魔人でした。なーんだ。土鬼だったら驚くことないや。
戦い後、辺りを良く見回してみたら、なんだかここは、土鬼の聖地らしいような雰囲気を醸し出していました。土鬼魔人はこの場所にしか出ないのかしら? この広い峡谷をすみずみまで歩き倒して、他に何が出るのか調べてみる必要がありそうです。わくわく。なお写真を撮るために魔人にとりかこまれて、3回ほど死にました。(死ぬたびに経験点が減らされるので)レベルが上がらーーーん。

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東京タワー水族館の展示魚にはすべて値札が付いている。  - 2006/03/25(Sat) 18:47 No.2027

敦煌の北西にある莫高窟に行ってきました。噂によるとかなり高レベルでないと、この内部に立ち入ることは許されないとか。だからこれまで低レベルの私は見学に行ったことすらなかったのです。
このゲームの莫高窟はご覧のようになかなか壮麗ですが、でも周囲には建築物はこの一体の他は小さい(中に入れそうもない)小さなのと朽ち果てた石像とかがあるだけで、、、 敦煌莫高窟の周辺ってもっといろいろなかったっけ?
当然私がまだ内部に入れるレベルなはずもなく、またその周辺には土鬼がウヨウヨしているだけでした。どんな人が入ってくんだろうとしばらく待ってみましたが、土鬼にまとわりつかれ殴り殺されて、敦煌市街に帰還。

続いて目指したのは、“憧れのウルチの地”タリム盆地。ただ敦煌からしばらく南下して、「死の峡谷」というのを縦断すれば、タリム盆地入り口のオアシスに着ける。しばらく駆け足で駆けていくと、死の峡谷の入り口の手前で、出た! 新たな敵!
サソリさんでした。
早速お手合わせを試みてみる。蠍さんの恐ろしさはいろいろ聞いていたのですが、私でも必死こいて闘えば倒せないほどじゃないね。ただ辛いのは、蠍は群れていることが多いことと、動きが素早いこと(だからちょっとの油断が死に至る)、あと毒があることなのでした。さっそく二戦目で3匹に取り囲まれて刺されまくって毒死にしました。・・・・・出直してきます。

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『インカ皇統記(一)』。

2006年05月29日 05時20分00秒 | 小説・漫画

先週沼津のマルサン書店に行った時に、『吾妻鏡』が見つからなくてガッカリしながらも、棚にこれがあったので喜び勇んで買ってきたのです。『大航海時代叢書』シリーズの文庫化の一冊。だいぶ前に大航海時代について読みあさっていたとき、学校の図書室で並んでいたこのシリーズをいちいち開くのがめんどくさくて、ネットで調べたら一式が古本屋で5万円ぐらいで扱われていたので、「えぇい、買ってしまおう」と思っていたんですよね。(あの頃は、私もこれを「安い」と思えるほどに金持ちでした。シクシク)。買わなくて良かったー。(買わなかった理由は、このシリーズが更に第Ⅱ期、第Ⅲ期とある事を知り(それぞれ25巻前後)、私の性格だと全部欲しいと思ってしまうだろう、全部買ったら本棚はどういう事になるだろう、と思ったからです)  こんな感じで、それが全部文庫になるとしたら、とても嬉しいことですね。そういえば何年も前にベルニエの『ムガル帝国誌』が、ちょっと前にレオンの『インカ帝国史』も文庫になっていたっけ。(買ったけどまだ読んでいない) この『インカ皇統記』は全四巻だそうですが、この一巻目には、初代皇帝マンコ・カパック、二代目シンチ・ロカ、三代目リョケ・ユパンキまでの時代が収められています。

インカ帝国。
高校生だった頃の愛読書に泉靖一の『インカ帝国』という本があって、この本に載っているインカ帝国の伝説の数々に心躍らせ、何度も何度も繰り返し読んだのでした。この本には巻末に詳しい参考文献一覧があり、大航海時代当時に書かれた本でも、資料によって書いてある内容にかなり違いがある、ということを知ってとても関心を持ちました。(この頃から私はかなりの「異説好き」だったようだ)
で、その解説の中には当然このインカ・ガルシラソ・デ・ラ・ベーガによる『インカ皇統記』の説明もあるのですが、そこには「作者はスペイン貴族とインカの王族の間に生まれた混血児で、20歳のときにスペインに赴き、余生をインカの歴史の執筆に費やした。当時の民衆の生活を知るためには最良のテキストであるが、歴史に関する記述は信頼が置けない」と書かれていたのでした。

そんなわけなので、喜んで買ってきたはいいけど、あんまり期待せずに読み始めたんですが…… おもしろいっ、存外おもしろい。まず、書き方がとても平易で、一方内容がエピソードの寄せ集めみたいな感じで雑然としているんですけど、それが面白いんです。

まず、解説によれば作者の父の名はカピタン・ガルシラソ・デ・ラ・ベーガ、スペインの貴族でした。フランシスコ・ピサロの遠征隊に従ってペルーにやってきたようです。スペインのペルー征服後はクスコの執政官でした。母の名はチンプ・オクリョ、インカの王女で皇帝アタワルパのいとこでした。作者はピサロによるインカ征服の7年後に生まれ、混血児だったので普段は父の屋敷で暮らしていましたが、一方でふつうに王族のひとりとして、インカの王族たちの集まりにも良く顔を出していたそうです。当時のインカの王族の生き残りは(スペイン人たちによってその大勢が殺害されていたのですが)、頻繁に一堂に会し、インカが隆盛だったころの様子と一族にまつわる伝説について延々と語り合っていたそうです。小さい頃の作者はそれをよく聞いていて記憶していた。20歳の頃に父が死去し、父の遺領を継ぐためにスペインに渡り、そこで生涯を過ごすのですが、この本を書いた動機は、前書きによれば、「最近、インカに関する本がいくつも出ているが、私はみんなが知らないことを遥かにたくさん知っているので、教えてやろう」というものだったようです。(本は、ブラガンサ公爵夫人だったポルトガル王女に捧げられました)。そんな感じなのでこの本はエピソードが満載で寄せ集まり感は強いのですが、「聞いたことをすべて書いた」という感じで、年代考証の厳密さはまったく無い一方で、説得力はとても強いです。なにしろ、作者が実際に古老たちから聞いた内容ばかりなのですから。「口承伝説はこうやって作者の興味のあるところだけが記録され、物語の素材となっていくんだなぁ」と思いました。

私の興味を引いた箇所を列挙します。
・コロンブス以前に「新世界を発見した男」のことを「私だけが知っている」と言っていること。その第一発見者の名前はアロンソ・サンチェス・デ・ウェルバといってジェノヴァ人だったが、嵐に流されてのちのサント・ドミンゴ(エスパニョーラ)島に漂着した。さらに苦労の末スペインに帰ることができたが、自分の知ったことを誰かに伝えるために彷徨い、コロンブスという人物を見つけてその家で死んだ。作者はコロンブスのことを「宇宙地理学者」と言っている。コロンブスが68日という極めて短期間でエスパニョーラ島に到着できたのは、ウェルバから詳しい道のりを聞いていて、確固とした確信を持っていたからである。
・ペドロ・セラーノという漂着者が、7年間も草一本生えない無人島で過ごした方法。
・作者は「名前マニア」で、インカのさまざまな名前について詳細な説明を載せている。インカ帝国では「インカ(王族)」は王族だけの特別な言葉を話していたが、帝国内には一般にそれとは別の「共通語」(←ケチュア語?)が話されていたらしい。
・インカの建国神話… 一般に知られている建国神話として、「クスコの近くにある大岩に開いた穴から、4人兄弟と4人姉妹が飛び出して来た」というのがありますが、この本の作者はクスコ近辺のインディオが話す異説としてそれを紹介しているものの(その他に、別の2つの異説も載せている)、「インカの王族に伝わる伝説はそれとは違う」としている。
・初代インカのマンコ・カパックは、インカ(=王族)とその他の民を見分けるために、「インカは髪を1cmぐらいの長さに切りそろえること」とした。インカには石のナイフしか無かったので、髪を短く切るのは、特別の髪型であったのである。のちにインカがスペインに征服されたとき、スペイン人たちが持っていた鉄のハサミを見て、王族の一人が「もしあなたたちがハサミと鏡だけを私たちに与え、他にひどいことをしなかったなら、インカたちは喜んで全国土をあなたたちに差し上げたのに」と言った。(髪を切りそろえるのはそれほど大変なことだったらしい)
・初代皇帝マンコ・カパックが死んだときミイラが作られた。(確か、二代皇帝シンチ・ロカ以後の歴代の皇帝のミイラは、現存していたんじゃなかったですっけ? ←不確かな記憶)
・帝国の民は、世界のすべてを創造した「太陽神」を帝国の神として崇拝する。ところがそれとは別に「天と地を創造した」パチャクチャという神がおり、それはそれで「目に見えない神」として崇拝されている。太陽神とパチャクチャは違う神らしい。スペインに征服されたとき、インカ帝国民はキリスト教を簡単に受け入れたが、「キリスト教の神とパチャクチャは同一の神なのだ」として受け入れられたらしい。それとは別にビラコチャという神もいて、ビラコチャとパチャクチャは同じ神だとされることもある一方で、別々の神だとされることある。(作者はビラコチャについて後の巻でのべようと言っているので、その記述が楽しみだ)
・インカの皇帝が代々受け継いでいた「宝玉(赤と白)の十字架」と、キリスト教の十字架の関係について。
・帝国の民は輪廻転生を信じている。ペルーの民が抜けた髪や、切った爪をひとつ残らず取っておいて、大事に保管しているのは、それを無くしたら「生まれ変わったときにまたそれを集めなおさねばならず、大変」だから。
・インカの王族はアタワルパを憎んでいる。なぜなら、それまでインカの王族が犯罪を犯したり、他者によって傷つけられる事は無かったから。(アタワルパは兄ワスカルに対して皇位継承の戦争を起こした)
・作者は貴子として身分が高く、また20歳までクスコで暮らしていたので、どうもアルマグロやゴンサーロ・ピサロ、ヒロンなどの争いを目撃していたらしいことがほのめかされている。
・作者はアンデス山脈のことを「シエラ・ネバダ」(スペイン語で「雪の山脈」)と呼んでいる。
・作者はスペインに行ったあと。二度と故郷へ戻る事はなかったが、スペインではいろいろなことをし、一度王子ドン・ファン・デ・アウストリア(←好き♡)の指揮する軍に兵士として参加している。


インカ皇統記

作者;インカ・ガルシラーソ・デ・ラ・ベーガ(1609年、スペイン)
訳者;牛島信明(岩波文庫、2006年)
(元本;『大航海時代叢書エクストラシリーズ』、1985年)

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