オセンタルカの太陽帝国

私的設定では遠州地方はだらハッパ文化圏
信州がドラゴンパスで
柏崎辺りが聖ファラオの国と思ってます

仏具とラーメンのラ・マルセイエーズ。

2009年06月04日 03時47分27秒 | ラーメン

栗本薫がお亡くなりになって一週間、いまだに激しく落ち込んでいるワタクシ。
一方、アニメ版グイン・サーガは『ラゴンの虜囚』まで観ました。

 

6月11日 福太郎(浜松西インターの近く)

半年くらい前に登場し、気になっていたメニュー、黒豚骨ラーメン。
福ちゃん系列ではほとんどこのメニューの看板が立っていますので、この福太郎独自の新開発では無いみたいです。近くにある系列店は全部『福ちゃん』なのに、この店舗だけが『福太郎』なのは何故なのだろう?
チャーシューをトッピングしたら1012円でした。高っ。この福ちゃんシリーズはひたすら安いのがウリなんですけどね。通常メニューのラーメンが590円なのに対して黒豚骨は素で750円です。そもそもこの福ちゃん系列は鶏パイタンを目玉にしてまして、なのにトンコツ。店内には豚骨臭はしてませんでしたからどこかで作ってるのを持ってきてるんでしょうが、いいもん、食べたかったんだもん。

 

6月7日 ら~めん貴布禰(旧浜北市貴布弥)

私が学生時代に毎日のように通っていた本屋の隣りにある店。
自分がこんなにラーメン気違いになるとは思わなかった頃に一度だけ食べたことがあるのですが、そのときは「う~~ん」と思った。あれから20年、この諸物流転の激しいこの世の中にあって、この本屋とラーメン屋が生き残っていることに深い感慨を覚える。浜北の町並みはこんなに変わってしまったというのに。
この店名の貴布禰というのはこのあたりの地名でして、遠州鉄道の「浜北」駅、文化センターを含む旧浜北市の中心市街です。貴船神というのはタカオカミ神の事だとウィキペディアにありますから天竜川地名なのですが、昔は市役所・ユニー・ヤオハンが密集してまして、幼心にここは大繁華街だと思っていた記憶がある。が、今はユニーはアピタと改称して移転したため市の中心街は別の場所へと移り、ヤオハンは歴史的大分解を果たし、駅前になゆた浜北という変な施設ができて、浜北市役所は浜松市の分舎となりはて、貴布祢地区は見る影も無くなっています。(実際は市役所のある場所は西美薗で、貴布祢ではなかったでしたが)

まあともかくラーメンを食べに。
本で読むと、このお店は味噌ラーメンが評判が高いようです。
学生時代に食べたのはおそらく醤油ラーメンだったでしょうから、私にはう~~んだったのかもしれん。

メニュが豊富です。
私が食べたいチャーシュー麺には「煮込みチャーシュー麺」(950円)と「炭焼きチャーシュー麺」(980円)の二種類があったのですが、今回はその炭焼きと煮込みの両方が味わえるという「味噌のダブルチャーシュー麺」(1050円)を注文。おおっ、豪華だっ。

炭焼きと煮込みがどう違うのかといいいますと。

堅さが違う。上のがジューシーだとしても、固い下のものの方が好みという人もいるでしょうね。残念ながら私には両方好みじゃなかったのですが、それでも味わいの違う物が同時に楽しめるのは面白いです。

麺の感想。美味しいのです。とても美味しい極太麺。ところがコシはほとんど無く、噛みごたえが無い。この見た目でこの太さでどうしてだと思う。20年前の私が「好みではない」と判断した理由はこの辺りだと思われますが、ただし、決して失敗作でもまずいというわけでもない。実はこの麺は自家製麺ではないものの、お店の横は製麺所の工場でして、かなり麺に関してはいろいろ自由が効くのだと思う。試行錯誤の結果がこの麺なのです。きっと。
実際、食べ続けたら普通以上に超満腹になってしまいました。こういうカラクリか!
・・・私は噛み手のある麺がいいんですけどね。

 

6月3日 ホームラン軒(半田山)

この日もお泊まり明けでぐったりとしてまして(今月は宿直が5日もある魔の月間!)、いつものごとく蔵前家を目指しましたところ(ていうより帰途にあるのですがね)、店の前で「いや、やっぱり今日は鶏パイタンのスープで食べたいな」と思ったのが運の尽き。方向を変えて福ちゃんの三方原店に行ったら定休日。その近くにこのあいだ見つけた「絶品鶏にごりスープ」の伊とうという店に行ったらこれまた定休日。それならばと店の前は良く通るのに一度も入ったことのない「しぇいしぇい」に行ってみるも、これまた開いてない。(あとで調べたら6時からの開店でした)。空きっ腹を抱えて「こんなことなら忍者のお店にでも行っていれば良かった~」と嘆いたんでしたが、そういえば、あるじゃん、その近く(10分以内の場所)に忍者の関係店が3つも!
問題は3つとも未訪問で、そのどれもが迷路のような住宅街のただ中にあるらしいということでしたが。とりあえず「全ての原点」とされているという半田山のホームラン軒にロックオン。

ここでおさらいコーナー
はままつのラーメン屋さんで一番ゆうめいな中のおひとりに、「忍者のおっさん」という人がいます。何でかよく知らないんですが、このおっさんは常に忍者を名乗っているといいます。見た目は大柄で存在感のある優しげなお顔の甲高い声の人で、到底忍者には見えないんですけどね、種々の証言によると本物の忍者であるのはかなり間違い無いようです。
店内にはさりげなく忍者グッズが飾ってあり、また流派は伊賀流なのだそうですが、メニューには時おり甲賀式のメニューも。また店内には熊野三山の神棚も仰々しく祀られており、その意味も気になるところ。
この忍者のおっさんの一番の特徴は、新しくお店を作ってそのお店をその地域で流行らせてはすぐにそのお店を人に譲り、自分は突然浜松の別の場所に出現して新たな店を作っている、ということです。
最初の店が半田山のホームラン軒(店主だったという伝説と、修業先だったという2つの説がある)、→木猿(大島町)→ワンタン軒(高丘町)→なばり(高丘町)→来来軒(伊左地町)。
いや、実は私も最寄りの来々軒にしか行ったことが無いんですが、これもまた忍者さん近いうちにいなくなっちゃうんかいな~。いやだなー。

ホームラン軒というネーミングは最高ですよね。
中華料理史に興味のある方は「ホームラン軒」と「来々軒」でいろいろググってみてください。ネット上には“環八戦争の顛末”や“史上最初のラーメンを作った浅草来々軒の店主は浜松出身だった”との興味深い記録がありますよ。忍者のおっさんはまさに計算してやってます。
この日も地図なんか持ち合わせていなくて、「半田山」「浜松医大の裏手にある」という情報しか頭の中にはなかったため、浜松医大の付近のそれらしい閑静な住宅街を上がったり下がったり車でうろうろすること30分(おいおい)。わかりづらいー。
同じ道を3巡してようやく黄色い看板に気づきました。なんだこの町。

場所的に言えば「下の平地にある海老蔵から歩いて10分」で、目標としていた浜松医大から探そうとすると激しく迷う。軽く説明しておくと、海老蔵から南下して初めての脇道を右に入り、しばらく歩いて変な色の台湾料理屋を通り過ぎたらすぐに左、ですからね。浜松という町は地方都市の典型で、浜北も西区舘山寺も総じて幹道から離れた立地はことごとく不利で衰退の運命にある、と思い込んでいたのですが、浜松中区のこの辺りは別らしいです。閑静で上品な谷間の住宅街の中に変なオシャレな店がいくつもあって変な感じ。海老蔵や天日地鶏も同じくこの地区にあるんですがね。

濃い口ラーメンのチャーシューメン、750円。
見た目はこんな感じで、シンプルながらも盛りだくさん。
真ん中の青いこれ(・・・・って何でしたっけ? 野菜には疎いもので)がなんともいえん。

味は昔ながらの中華そばで、私の好みとは微妙に違うのですが、醤油の味がなんとも絶妙で、これはウマい。抜群にウマい。肝心の来々軒との味の関係性は良く分かりませんが、来々軒のラーメンは私の好みの“進化した”(とも言い難いけど)ものなのですから、つながりをいろいろと類推するのは楽しい物でありました。
特筆すべきはチャーシュー。味が染みていてプニプニ弾力がしていて非常に美味しい。実はこれとそっくりな物が来々軒でも一度出たことがあったんですよね。
恋をしたくなるようなチャーシューでした。
実は文献等によると、このホームラン軒は忍者がいなくなった後経営者が変わり、味も作り方も一新しているとのこと。店の中の雰囲気も全然違いますものね。巨大病院の裏手にあるのでお医者さん・患者さんがターゲットかと思いきや、家族連れ・サラリーマン・その他労働者いろいろなタイプのお客さんがいっぱい詰まっていました。繁盛店。
また来ようっと。天竜市にも系列店があるそうです。そういえば見たことがある。

コメント
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