オセンタルカの太陽帝国

私的設定では遠州地方はだらハッパ文化圏
信州がドラゴンパスで
柏崎辺りが聖ファラオの国と思ってます

ブパイクペパンプの恐怖。

2024年06月19日 21時50分44秒 | ラーメン

今もうまったく文章を書く習慣が無くなってしまってるので、リハビリ的な自主練始めます。
なんでこんなに文章を書けなくなってるんだろう、と考えたら、いつも「本をたくさん読んでから書かなきゃ」「書くことを一晩は寝かせなきゃ」とか思っちゃうせいで、結局気分を失ってしまうからなのです。だから、もう何も調べなくてもいい日記的なことをたくさん書く!

 

 

◎7月4日 つけ麺らーめん7福神壱 (小池町)

7訪目。前回来たときに気になったこれを注文しました。
もろこしにラーメンって合うのだろうか。いや、味噌バターコーン拉麺ってラーメン界では定番なのだけれど、現代ではコーンって破壊と暴虐ばかりするからラーメンには不要の物って論ぜられてるんじゃなかったっけ。甘々娘(かんかんむすめ)ってスラーネッシュ神の従者でしたよね。でもこれは味噌(=発酵神ナーグル)では無らくして、最初から塩ラーメン(流血神ティーンチ)だと案内に示されています。・・・いやティーンチは今回出番が無かった。塩ラーメンっておそらくオールドワールドではミルミュディア(蟻)です。

森町ラーメン、1000円。チャーシューを追加トッピング(210円)したかったけど、ガマンしました。
6月から8月までの限定メニューで、わたしは知らなかったけどその筋ではとても有名だという。実際、今日も私のあとに来たお客さんは全員森町ラーメンか森町つけ麺を注文していてぶほっと思いました。マジか。破壊神コーンってそんなにか。(※関係ないけど戦槌では力の神コーンの綴りは“KHORNE”です)

わお。
スープに沈める前に撲殺神(コーン)部分を箸でつまんで齧ってみますけど、塩がよくきいてよく蒸かされていて、とても美味しい唐黍です。さすが蠱惑神スラーネッシュや。甘々娘はこれをこのまま食べるのが一番美味しいだろうと一瞬思ったのだけれど、これをわざとスープに沈めて浸した塩味で食べるのが森町ラーメンです。

おお、一瞬で味が変わります。この対比。これを楽しむべきラーメンなのではないでしょうかと思いました。さすが毘沙門天。
実際すぐにコーンの大半はスープの底に沈んでしまい、終始蓮華に入ってくるしゃくしゃくぽりぽりする唐黍の粒の食感が楽しい。その食感は缶詰のコーン粒を大量に混ぜてもそんなに変わらないとも思うのですけど、このラーメンには手作業でコーンを無理矢理にほぐしていると思われる破砕されたコーンのドリップ液みたいな小破片がスープに多量に溶け込んでいて、それもうまい。もろこしってダシがでるんでしょうかね。

通常の塩ラーメンだったら、麺が終わったあと無心にレンゲで滋味あるスープをすすりおえて終わるのですが、今回はいつまでも底にある粒がスープに混じっていてずっとぽりぽりするのが印象的でした。とても優しい気持ちになる。コーンの粒だけ掬う用に穴あきステンレススプーンが添えられているのですが、スープは最後までレンゲで飲んでしまう私には不要でした。塩分とか気にするならラーメンなんて食うなよな。(ちゃんと体調とか気にしながら日々を送りなさいよな)

 

◎7月2日 ら~めん豚鬼 (上島町)

ごめんなさい、このあいだ「浜松には朝ラーメンはそんなに無い」と書いてしまったのですけど、調べてみたら私の思っていた3倍はありました。調べてないだけでした。これは朝が便利になりますね。

代表格の朝浜松であるといわれる豚鬼さんは、前に(昼に)一度来たことあるので、「3年ぐらい前だっけ」と記憶を思い返してみましたら、そういえば偽コロナフレアなんか影も形もなかった頃だったので、少なくとも5年以上は前らしい。この4年はあっという間に経ってしまいましたよね。しかし初訪時は、美味しいとは思ったけれど、あまり私の心に響かなかったような印象があります。

再訪。10時でしたが満席で外待ち2組。さすがや。回転は早くすぐに店内に入れます。濃厚豚骨(1000円)を注文しました。チャーシューメンに売り切れのランプが点いていて残念。「朝だから?」と思いましたが、このお店は朝7:00から昼1時までの通し営業で、朝メニューと昼メニューが入れ替わるタイミングが無いと思われるので(※7福神壱では手動で入れ換えてるが)、きっと鬼豚肉の追加用意分は早々に売り切れてしまうってことなのだろう。

食べてみまして。
5年?前の若い私にこのラ~メンがあまりお気に召さなかったのは良く分かる。一口目は優しくて控えめに感じるのです。慣れている豚骨醤油風の一口目の攻めてくる関羽感がこれにはない。十分濃いのにね。若い頃の私だったら「薄い。濃厚な味がするのに味が無い」とか言うだろう。しかしだがでも、老境に入った今日の私にはこの一口目がとてもうまい。なんだこれ。終始舌の上をにゅらにゅらした粘度の豚が覆い、濃いのに味は控えめなのだが、少しザラザラした舌触りがあって、そこに味がある。1週間前にめん虎さんで「入っているはずの無い煮干し?の味」を感じたのと同じ風味がする。今の私はこれが魚介であるはずがないということは分かっていて、これが豚の真心なんですね。麺は昔はよく食べたが最近あまり見ないゴワゴワした強麺。そしてわさび。

単なる味変かと思ったらすごいなワサビ。劇的に味が変わって美味しい。これが主役なのだと咄嗟に悟りました。単に山葵を落としただけとは思えぬ不思議な味になる。もちろん少しずつだけ華麗に溶かす技が要るのですが、これ少ないぞ、もっとワサビ入れたら良い、と思うぐらい。券売機の所に「ワサビの追加は80円」と書いてあって、400円分ぐらい追加したいと思ったのだけど、やっぱりやりすぎたら全てを台無しにしてしまうのでしょうので、デフォルトのこの量が最適なのでしょうね。そしてボリボリする大量のメンマがまたこれめちゃ美味しい。これらのぬとぬとスープとごわごわ麺とアクロバティック山葵とウマウマめんまとフレッシュ玉葱群を組み合わせて食べると、この一杯は真に素晴らしかった。最近の私は塩分の摂りすぎで腎臓部分の感じが悪いのですけど、スープの最後の一滴を掬い終えても、「まだ足りないもっと飲みたい」と思いましたもん。くどさがなかった。油感も感じなかった。味が薄いなんてどこの誰が言っているのか(←お前だ!)。濃厚ですよ。味覚は変わるものですね。うまかった。また来ます。

 

◎6月28日 中華そばつけそば一文字結 (和田町)

浜松では15年ぐらい前からの有名店なのですが初訪。昔の私はこういうラーメンは求めていなかったと伝えられています。
最近塩ラーメンづいちゃってこのお店に来たのですけど、いざ席についてメニュー表を見たら「おすすめ春菊中華そば(平打ち麺)」というのがあったので、ついうっかりそれを注文してしまいました。1000円。メニュー表にはどういうラーメンかの説明はなく、「きっと醤油ラーメンなのだろうな」と思っていましたら、出てきたのは塩ラーメンでした。わお!

またまた透き通った美しい汁ですね。そして中央(←比喩)の黒い心臓がうれしい。
ここの塩ラーメンは有名なのです。一口目を口に含みますと、いこいさんとか7福神さんとは全然違う味わいが口内にぶわっと広がり、それは二口目以降にはほとんどなくなる。無色透明になってしまうのです。なにこれおいしい。すばらしい。ゆずの味があります。
春菊は汁に沈めてくたくたにしてからいただきます。なにこれ。春菊ってすばらしい野菜だな。優しくたおやかでけなげにほどよい田舎でがんばる春の小さな緑うつくしい菊みたいな地道な草っていうイメージ。それが春菊。香ばしい香りがある。とてもおいしい。草なのだから少しは苦いのだろう(むしろそれを少しは求めたりもして)とか思ったら全然それはない。ラーメンに沈めた春菊には旨味と香りしかない。苦みが強い茗荷と辛みが強い生姜と組み合わせるともっとおいしいと思います。

麺は春菊だけのための特製平打ち麺なのですって。
大変おいしゅうございました。また来よう。ひとつだけ欠点を言うとしたら、メニューの追加トッピングの項に「チャーシュー」が無かったことでした。生来栄養不足の私はタンパク質補給のためにチャーシュウ麺しか注文しないんですよ。この春菊ラーメンにも焼豚は追加できるんでしょうか。肉を追加したらハートも追加されるんでしょうか。

 

◎6月27日 つけ麺らーめん7福神壱 (小池町)

夜間労働者である私は午前10時頃にこの付近を通って帰ることが多いのですが、浜松も朝ラー文化圏であるはずなのに、早ラーを食べられるお店は実はそれほどありません。選択肢は山岡家・7福神・カモメ亭・くノ一ぐらいか。でも付近にラーメン以外の選択肢はさらに無いですからね。
7福神はここ1年ぐらいで通い始めたお店ですが、6訪目。このお店があるから山彦さん(11時開店)になかなか行けないんですよね。
朝ラーといいながら、10時が朝メニューとグランドメニューが入れ替わる時間で、10時10分ぐらいに来る私はいつも通常メニューです。一度だけ朝メニューの香鶏風月を食べたことがありますけど、私がもっぱら愛しているのは塩ラーメンです。

塩チャーシュー、980円。

これすごく美味しい。非常に優しく、味わい深いラーメンなのです。私はよく優しい味優しい味いいますけど、きのう食べたいこいさんと競べても塩の味はややひっこんでいて旨味とうま味が支配している。とてもおいしいなあ。
毎日食べてもいいと思えるラーメンです。
チャーシューは一見私の苦手とするシーチキン風にやや似ていますが、噛みつけても自動にホロホロとほどけとろけることはなく、薄いのに大きくて噛み締め具合が気持ちの良いものです。シナチクも味がおいしい。そしてこのお店は水が冷たくておいしい。

店名の「7福神」の「壱」ってなんでしょうね。森町にある本店は「森町本店」という名前なのですが、そっちが「壱」であるべきなんじゃないか。福にちなんで浜松に7つの支店を出す計画でもあったのでしょうか。そういえば袋井にある系列店の名前も「一」という名前だといいます。看板を良く見たら、大黒さんの頭の所に「1」と書いてある。ということはこのお店は大國主命ということか。・・・と思ったら、よく見たら「1」じゃなくて「7」でした。大黒さんが7番目? 大黒さんは代国にも通じるので、最近鮮卑族拓跋部の歴史に夢中になっているわたくしにはゆゆしきことです。
なぜ5胡16国で代国が7番目? 七福神の順番には諸説あると思いますけど、私が無意識にとなえる7福神の順番は、えびす・だいこく・びしゃもん・べんざい・ほてい・じゅろうじん・ふくろくじゅ です。ですから私の中では「壱」は「蛭子(事代主命)」なのですけど、そういえば「浜名湖七福神」の順番は、(公式サイトによると)、応賀寺(恵比寿神)・岩水寺(福禄寿)・摩訶耶寺(大黒天)・長楽寺(寿老人)・信貴山(毘沙門天)・大福寺(布袋尊)・鴨江寺(弁財天) でしたね。それとは別に浜松には「浜松七福神」というものあるんですけど、そっちは公式サイトがないので順番がよくわかんない。けっきょく大穴牟遅が7なのはどうしてでしょう。ラスボスということかな。(※森町にある小國神社は大己貴命を主神としているから)
「7福神」の店名もふつうは「七福神」と書くものをなんでアラビア数字なのか。もしかしたら「ひちふくじん」(※遠州弁では「7」を「ひち」と読む作法がある)じゃなくて「ななふくじん」なんじゃないか、とかおもったりもしたけど、やっぱり正解は「しちふくじん」でした。

 

 

◎6月25日 いこいらーめん浜北店麺 (旧浜北市新原)

さすがに昨日は塩分を摂りすぎてしまったので、今日は何か清浄な物を求めたくなって塩(笑)ラーメンを食べに行きました。
今年の一月に開店したお店ですが初訪。かささぎの匂坂支店には15年ぐらい前に2回行ったことがあります。塩チャーシューメン、1000円。まあ! なんて透明で美しいスープでしょう。
啜ってみても透明でクリスタルな印象なのですが、それでもなんかいろいろな味がするのが次第に分かってきます。味のないもやしがたくさん入っている。特筆するのがチャーシューで、分厚くて歯応えがあるのに味がない。このスープを際立たせるためにわざとこうされているのだと思います。結論として、このラーメンはこの優しい味の聖なる泉たるスープが絶対的な主役で、チャーシューも麺もモヤシも透き通るべしと自らを叱咤している感じ。たとえるならば、プラックスの広大な大平原にモロカンス族とかポル・ジョニ族とかハイ・ラーマ族とかいろいろいるんだけど、やっぱり主役は何も無いと思われた透き通ったプラックスの草原で、ここは滋味豊かな大地で、上空で黄金のワッハマンが狂った様に哄笑していた、そんな感じ。ワッハマンは優しい人ですけどね。透明。なにをしても透明。
この味のないチャーシューを付けなければ650円。安いと思います。
店員さんはたくさんいるけど杯を作るのはやさしげなおかあさま。券売機入れ替えのためなのか注文は口頭で、前払いでした。壁に最近の映画の小ポスターが額に入ってたくさん掲示されています。店主とおぼしき青年はずっと元気なお子様をあやしていました。ここはいこいの我が家亭か。(いや煙とパイプ亭か)。好き。大変おいしうございました。

となりの屋台小屋の文字は「しぐ美」って書いてあるんですよ。「ぐ美」は「組」の意。「しんぱら組」かと思ったら「しもむら組」だった。新原(しんぱら)は意外と広くて組がたくさんあって、新原独自の祭典があって御殿屋台も豊富らしい。

 

◎6月24日 天下一品柳通り店 (船越町)

となりますと天一も食べたくなってしまい、夜も柳通りに来てしまいました。こってりチャーシューメン、1160円。
こく丸と比べてしまいますと天下一品はすばらしく味が優しいですね。どろどろ具合は天一とこく丸はほぼ同じ。もともと私はラーメンは麺なんて無くても良い派(スープだけで良い学派)なので、天一の麺は存在感が無く、あっという間に消え去り、しかしこの細い麺があることでスープが3倍美味しくなっているということが好き。天一は他と違ってほとんどが野菜でできているので、とても身体に良いです。(ウソですこれもなかなかにしょっぱいです)
浜松店の欠点をひとつだけ挙げるとすれば、私にとって天一坊は旅先で出会うものという認識なので、浜松で食べても旅情を感じずあまり記憶に残らないということなんですね。でも私の帰り道にあるので(当たり前の事ながら)最も通っている天下一品です。2番目は近江の堅田店。むかしは静岡県でも富士市にもあったんですけどねえ。

 

 

◎6月24日 麺屋めん虎 (助信町)

こく丸チャーシューメン、1240円。
12年ぐらい前に何回か来たとき、いつも夜に来るせいか最も濃い「こく丸」が毎度売り切れていて、くやしい思いをしていた思い出があります。でも5年ぐらい前にまた来たとき、念願のこく丸を食べることができていました。その時以来なので通算5訪目ですか。
「5年ぐらい前に食べたこく丸ってどんなのだっけ?」と記憶をたぐり寄せてみますと、天下一品のような粘度のあるビジュアルが頭に浮かびました。よし、あれが食べたくなりました。
店内は元気いっぱいで、ちっとも変わんないですね。でもラーメンは高くなりましたね。
こく丸ラーメン。さすが味が濃い。でも一番びっくりしたのが、にぼしの味がとても強くしたことです。あれ、こく丸ににぼしって使われてたんだっけ。(使われてたんだっけ)。しかも大量に。家に帰って心配になって今いろいろググりまくっているんだけど、決してにぼしって文字が無いんですよね。ということは、私が長年にぼしだと思っていたこの味は、全然違う物だったのかな。そんなことありますかね。
でもだがしかし、食べているときは私にとってはこれは存在感のあるにぼしで、濃厚な味を構成する重要な要素で、これはうまい。私が若かった頃だったら好きだったろう味です。でもだがしかし、しょっぱ味も強い。還暦過ぎにはちょっと強敵すぎるかも。このお店のこの個性的なラーメンのこの味にこの塩梅が最適なのでありましょうから、私がこのラーメンの最良のターゲットから外れてしまったというだけなのですが、5年前にはこれを難なく食べた記憶がありますので、身体の衰えをひしひしと感じてしまう個人的には深刻な事態であります。結局塩味が理由でスープを全部飲み干せませんでした。ちっくしょー。
とはいえ、全体的にはラーメンの歓びを大きく感じる一杯であり、天一を食べたときと同等の愉悦がありました。家に帰って6時間後にもまだ舌の先端の両脇にあの塩の刺激が残っており、この感覚は心地良い。(敗北はしたが)大変おいしゅうございました。

 

6月21日 ーメンハウス アヒル軒 (旧浜北市永島)

浜北大橋通りの東端に今年の1月に開店したお店。目下の所わたしの家から最も近いラーメン屋さんで、走って20秒の所にあります。
が、来たのまだ2回目です。いつも駐車場いっぱいなんですもん。

前回来たとき「まずは基本を食べようかな」と思って丸鶏中華そば(醤油)を注文したんですけど、あまりにも一瞬で食べきってしまったので、「ここは季節のオススメラーメンを食べにくるお店なんだ」と思った。とはいっても季節の限定ラーメンも、その日の食べたい気のそそるラーメンじゃないと困りますもので、季節のラーメンはどのくらいの頻度で入れ替わるものなのか気になる。「今月の」って書いてあるから月替わりなのかな。

今日の季節のラーメンは「煮干豚チャーシューメン」850円でした。そうか今は煮干しの季節だったか。

私、実はにぼしのラーメンってそれほど好きでなくて、やっぱり啜った感じが「うわっニボシだ」という感じで、「煮干しのラーメンで最高だったのは今は亡き磐田のさすけだったな~」「あれ実質豚ラーメンだったものな」とか思って食べ進めていましたら、食べ終わる頃にはこれが非常に好きになっている私がいた。これ、ウマイぞ。胃にとても良い感じで収まる。舌には「なんだこれ」という味がかなり後引く。
見た目で欺されてはいけないお店でしたか。

特筆すべきはチャーシューで、前回来たとき丸鶏ラーメンにチャーシュー(4枚150円)をトッピングしたんですが、小さくてぺらぺらしたもので「ありゃ」と思ったんです。ところが今日のチャーシューは大きくて固くて太くて厚い物が2枚も乗っていて、これが食べ応えが非常に楽しい好みのものでした。これだったら毎日食べたい。特製ラーメン毎にチャーシューは違うのでしょうか。また「このラーメンの本体は実は姫竹なのじゃないか」とも思いました。

店内には200体超のアヒルが並べられていて、いつも違う席に座ってこれらを眺めるのも楽しいかも。

 

6月21日 麺屋くノ一 (有玉北町)

飛龍街道に4月にオープンしたお店で、私はすでに過去3回通ってて、今回4回目の訪問です。大雨。
「浜松忍者系」って家名は、13年ぐらい前には「いわゆる通称」として一般化していたような記憶がありますけど、ここまで看板にデカデカと記したのは初めてではあるまいか。もちろん浜松は歴史的にも神君ナツィルパル86世が伊賀忍術の達人山田孝之を正式に雇用していたという故事がありますので、歴とした忍道の本場の場所であります。20世紀になっても陸軍中野学校二俣分校の皆さんが浜松の町中で忍術の腕を磨いておりました。
私は4回目ですけどまだ看板メニューの「支那そば」は注文したことなくて、ずっと「伊賀忍者」ばかり食べています。このお店はメニューが少なくて、他のお店にある「すりごま甲賀」とか「土佐っこラーメン」とか「唐忍者」とか「夕陽のラーメン」とか「なばり蜻蛉斬りラーメン」とかがありません。「開店直後だからかな」と思ってましたけど、2ヵ月経った今でもメニューが増えない。

伊賀忍者、950円。名前が伊賀忍玉じゃないんですね。でもタマゴはちゃんと手裏剣玉子になっていて、忍術は感じます。
わたしがもっぱら通っていた「来々軒」と「荒野のラーメン」の印象を元に語ってしまいますけど、私の記憶の中にある伊賀忍玉と較べて、くノ一の伊賀忍者はやや一口目が散漫な感じがします。伊賀忍玉って、木遁の術によってもっとまとまりのある一口目だったはず。このお店の伊賀忍者は山田孝之の号令を聞かず初手で四方に散ってしまう女性たちの味を感じたのです。
だがしかし、それがくノ一のくノ一たるゆえんで、実はこれはこれで計算がし尽くされた物で、くつがえされたる数多の肉成分によってNo!と言われている気がした。

デフォルトのラーメンで950円って、私は「高い!」と感じてしまう性分なのですけど、このお店の伊賀忍者は私の知っている伊賀忍者よりも2倍ぐらい隠し要素が多いです。まず「スープが拡散的」ってさっき書いてしまったのですけど、一方でスープの中には太陽神ラー的な要素(※これは「ラー油の味がするものの油が表面に浮いていない」という意味。麁鹿火註)がかなり感じられ、舌の先端でかたまって赤い太陽神が手を叩いて辛い豚骨醤油感を主張するのです。伊賀忍者ってこんなでしたっけ。忍玉のニンって忍肉のことじゃなかったですっけ。(※麁鹿火註;説明書きを良く見るとラーの神じゃなくて、豆板醤って書いてありました。私は豆板醤についての知識を全く持っていない。ナイサロール註)。このニン(ヌン)のはたらきによるものか、最初は「まとまりがない」と感じていたスープが、食べ終わる頃には濃厚な見事に理想的な濃さになります。なんだこりゃ。見事です。忍者屋敷のからくりみたいです。スープの底にはそぼろ肉が大量に沈んでおり、上面にはしゃくしゃく感があるタマネギがたくさん浮かんでおり、クリームみたいな食感のバターもあり(マーガリン? と思ったけどラーメンにマーガリンを浮かべるはずがないよな。すぐ溶けてしまうのでよく分からない)、バターを浮かべるのを始めたのはライオンからみたいですね。わたし三方原のライオンまだ行ったことない。またすりごまとすってないゴマが大量に入っています。甲賀やんけ。かつて私が来々軒で「これって味噌ラーメン?」と思った味の正体が肉味噌だと思うのですが、このお店ではそれがとてつもない存在感を放っている。何より美味しいのがチャーシューで、チャーシューメンかとおもうほどサービスがいいのですが、このチャーシューの味も忍者系に共通するものなのでしょうか。味付けが強い。かつて来々軒で若いにーちゃん店主が目の前で大量のチャーシュウを作ってましたけど、このお店でもそれをやっているのかな。

そしてなによりこの自家製麺。忍者の麺ってかなり独特でとても好きなのですけど、見た目は一緒で風味もとても豊かなのですけど、やや来々軒と違う部分も感じる。この忍者屋敷みたいな見た目のお店のどこかの隠し部屋の製麺所で、女性くノ一店主が製麺の技を磨いているのでしょうね。
お店はやや店員が多すぎる気がします。やっぱり女性店員が多いのですが、女忍びのお店なのになぜか男性店員もいます。男の子のくノ一(“田力”って言うんでしたっけね
は今日は2人いましたが、若い高身長イケメン。客はほとんど男性です。(でもこのお店、年配の夫婦連れのお客さんも多い気がする)

 

6月19日 麺屋山彦 (小池町)

14年ぐらい前にできたお店で、私の帰り道の途中にあるのですが、食べに来るのは2回目です。前に来たのは1年前。チャーシューメン、980円。前回も同じの食べて「おいしい」と思った記憶がある。

食べて思ったのが「懐かしい!」という感情で、こういうのむかし(伊豆とかで)たくさん食べましたよね。最近こういうの少ない気がするんですけど、最近のラーメンをいろいろ分類できるほど私近頃あんまり食べてないんです。豚鬼さんとかもこんな感じでしたっけ? 濃厚な魚介豚骨。魚介に由来すると思われるスープのぬるっとした感じが私の感じる懐かしさの本体ですが、よくある魚介に由来するすっぱさが全くありません。
一口目が重くて厚くて、最近お腹がなかなか弱くなっている私は一瞬危惧を抱いたのですが、最後まで朽ちることなく興味深くスープをいただくことができました。この味非常に好み。体調が良いときにまた飲みに来たくなると思います。

麺が細いけど加水少なくまとまってしまいやすい麺。すするのが不得手な私は食べるのに難儀しましたけど、まあスープが良く絡むのでしょうね。チャーシューもこれ、15年ぐらい前に好んでよく食べていたようなトロッとした柔らかい脂身のものですぞ。フライパンで焼いて焼き目を付けていた。とても満足感の高い昼食でございました。

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