オセンタルカの太陽帝国

私的設定では遠州地方はだらハッパ文化圏
信州がドラゴンパスで
柏崎辺りが聖ファラオの国と思ってます

肥前の熊と佐嘉の赤熊。

2012年04月25日 12時55分57秒 | ラーメン


夜中にちまちまと続けているゲーム『戦国ixa』が新章に入りました。
なんと、第一期で廃藩にされてしまった“大友家”が、復活しましたよっ!!
なので、いそいそと大友家に復帰しました。やっぱり戦国時代は九州が最高!
大友家が滅亡してからというもの、ずっと私は北條家の付近をうろうろとしていました。
(「不思議なことにどこの鯖でも北條家は弱い」と言われていたからで)
でもそれは過去の話。考えることはみんな一緒なようで、猛者が次々と集まって、最後の方には北條家は結構強い方になっていました。
でも、徳川家と武田家の方が遙かに強かった。

大友家に移りましたので(常識的に言って大友家が強くなることなど考えられないからね)、また「弱ixa」に戻って存分に楽しみたいと思います。
個人的に、私はゲームにおいて、自分のキャラを強くすることが好きでは無いのです。(めんどくさいからね)
弱いは弱いなりに楽しむことが面白い。

北條家にいた頃には倉庫の片隅に追いやっていた「龍造寺四天王」をこれからまた軍の中核にするぜっ!






弱い(笑)



くそー、私、鍋島嫌い。(主君よりも強いから)


5月25日 来々軒(伊左地町)


30回目。今日も忍者スープで、「忍バラチャーシュー麺」、850円。今日はちゃんと若い店主(?)が元気にいました。よかったよかった。玉子も久しぶりに忍者タマゴでした。
忍バラチャーシューは、能書きに「バラチャーシューがいっぱい豚骨味噌味」って書いてあるんですよね。
実は今をさかのぼること4年前、初めて忍者のラーメンを食べたとき、
「味噌が入ってる?」と思ったのでした。
わたくし、今も昔も料理音痴ですから。
そんなことを楽しく思い出しました。



いつも隠しキャラになっているニンニクの香りはこのラーメンではとても強いのですが(忍辱チップが沢山乗ってるから)、味噌ってこれかな? 中央に、美味しいタレが抑えめに掛けられています。
うまい。
私の一番の満足は、てんこ盛りのチャーシューなんですけどね。
このラーメンのチャーシューは通常の物とは違い、固目のブロック状のものや、薔薇のような物だけがたくさん。
チャーシューの種類が薔薇エティに富んでいるのもこのお店を好きなところ。





5月24日 蔵前家(細江町中川)


85回目。この日は怖い顔の店主ですね。
チャーシューメンを濃い目にして味玉と海苔を追加。
みてっ、この油の量!



もちろんこの油の量は狂いの沙汰などではなく、とても旨い調味料として際立つのである。
店主の場合、濃い目は濃い目であってもくどさや過多な鋭さを感じるまでにはなかなか至らない。そこにこの大量な鶏の油が潤沢なうるおいを与えてくれる。うまいんですよこれが。(クチビルはヌルヌルになるけど)。最初はスープの上に透明の厚い層を成していた油は、褐色のスープによく溶け込み、なんか美味しくなる。油自体にはそんなに味は無いんですけどね。
最初の海苔の載せ方もみごと。

一方で、残念なことにこの日のチャーシューは私の好みの物ではなかった。むーー。

5月23日 甘藍屋(大蒲町)


西区と浜北を中心に生活していると、南の方角にはなかなか行く機会が無い。
とくに国道一号線や152号と笠井街道が交わるあたりはいつも混み合っているようなイメージがあって・・・

このあたりにはラーメン屋もたくさんあるんですが、十八番や大喜ぐらいで私のラーメン屋探求は終わってましたよ。
なので意を決して、今日は甘藍屋に。



メニューには醤油味と味噌味があり、それぞれにあっさりとこってりがある。
醤油ラーメンの豚そば(860円税別)こってりにセットメニューでピリ辛ネギ丼(+200円税別)を足してみました。こってりっていうのは「背脂のミンチ」が入ってるんだそうですよ。へぇ。



このお店の話題は2年ぐらい前に良く聴きましたよなあ。
「グツグツにスープを煮立たせるため」に熱した鉄の塊をいれるとか。
(※店内の説明書きによるとそれは11年10月末に廃止されたそうです)
「なんか中途半端」、とかいう評価をさんざん見たことがある気がしますが、さて、自分で食べてみると、どうでしょう?
まず、レンゲにスープを掬って香りを嗅いでみる。
おぉ、なんか不思議な香りがするじゃないか。なんなんだこれ。
一口啜ってみる。甘い! 甘いのは甘いんだけど、いろんな物が混じり合った甘さです。
こりゃー驚いた、ひどく好みの味です。
ものの本には「店主はちゃんこ屋出身で、ちゃんこのホッとできる味わいを、なんとかかんとか」とか書かれていたような気がしますが、それについてメニュー表にはもっと詳しい能書きが書いてある。曰く「力士が毎日食べるチャンコはダシに秘密がある。店主がその秘伝を元に作り出した、その名も“15年スープ”で、古の巨大力士のように滋養を付けなさい」(@一部改変)てな感じ。私はちゃんことやらを食べたことが無いので何がなんやらですが、この甘さには魅かれるものがある。店名にもなっている“甘藍”(=きゃべつ)がこれに大きく関わっているのかな? 最初この店名を聞いて、じぇんとる麺のように生キャベツがどっさり上に乗っかってるラーメンを期待したんですが、橄欖もなかなかに奥深い物でありますよな。それからこのチャーシュー、これはわたくしがもっとも好むタイプの物であります。
とにかく、最後の一滴までむさぼるように飲みました。また来ます。



一方で、困ってしまったのが「ピリ辛ネギ丼」。
名前からして当たり前なのですが、か、からい、、、、
自家製のラー油を使っているそうなのです。ラー油が全面にごはんに(ささやかに)かけられています。
からいよぅ。ラーメンの方を半分ぐらい食べ進めてからこっちに取りかかって良かった。
最初にこっちから食べたら、舌が死んでしまっていたところだった、、、、

5月22日 美濃口園(旧浜北市小林)


天日地鶏と目のアゴの先にある美濃口園にも4年ぐらい行ってないな、と思って行ってみました。
ここは豆乳ラーメンやトマトラーメンなどというへんてこラーメンで有名な店ですが、通常ラーメンはきわめてオーソドックスなものだったはず。チャーシューメン(788円)を注文。

うーーん、一週間ばかり前に食べたはずのものであるのに、もう味を覚えてないです(笑)
なんという中庸ぶり。
残された写真を見れば「油が好ましい」とか「チャーシューが美味しそう」とかいろいろ書けそうな気もするが。つるつるしすぎる細麺が「やっぱり細すぎて好みでは無い」「もっと太麺を!!」と思ったことばかり覚えてますが。
ま、また来よう。



5月21日 次男坊(旧浜北市本沢合)


この付近では比較的遅くまでやっている次男坊。(0時ぐらいまででしょうか)
でも私の帰宅時間は23時くらいなことが多いので、あまり来られることもないです。(閉店間際の店には行きたくない)
ひさしぶりに来てみたら、いつも麺を作ってくれるおばちゃんとは別に、おっちゃんがいたよ。
おお、これが店名にもなってる次男坊か? 次男坊という店名なのにいつもおばちゃんしかいないから首を撚っていましたよ。
・・・と思ったら、この次男坊の人、麺は作らず接客専門でしたよ。おのれ次男坊。
(※注;「次男坊」というのは岡崎付近を中心に10店舗ぐらいを展開するチェーン店の名称です)

とんこつらーめんのチャーシューメンを注文、800円。
次男坊、来た日の身体のコンディションによっては美味しいと思うこともあるんですけど、
この日はもっと濃いラーメンを欲していました。このスープ、もっと口触りを厚くしてアクをくどくすれば、きっとおいしくなると思いますのに。いまのままではまるでスガキヤのようです。



5月18日 天日地鶏(旧浜北市小林)


地鶏丼が食べたくなって行っちゃいました。3回目。午後2時頃。
叩き地鶏丼と鶏そばを注文してみました。
メニュー表に「鶏そばはセットメニューに出来ません」と書いてあって、一方叩き丼はセットメニューにしか無いものだから、鶏そばと叩き丼は一緒に食べられないのかと心配になって訊いてみたら、「単品にすれば追加できますよ」と言われた。だったらメニュー表に地鶏丼を載せといてよ。私みたいな小心者は困ってしまうのだから。
鶏そばが750円で、単品として頼んだ地鶏丼は310円でした。

叩き丼はウマイ。
私は酒飲みですから「この鶏のサシミを冷たいままでゴマをさらに振りかけて食べたら、天国的なんだろうな」と思うのですが、これが温かいご飯の上に乗って微妙にぬくもった状態で食べても、抜群に旨い。



それから鶏そば。
このお店の鶏そばは天下一品以上に煮詰めていて量が少ないので、とても安心です。
これがまた、鶏そばといいつつ最初にお魚の匂いが強烈にして、しかし鶏の味が最高級に濃くなっていて、さらに塩っぽさも極端に煮詰まっていて鋭く、でもそれが素晴らしく心地いい。濃くてしょっぱい感じが美味しい。



5月18日 山岡家(有玉店)


夜勤明けには山岡家で朝ラーメン。
朝7時、店員はたまーによく見るおっちゃんがひとりきりで、店内には10人ぐらいのお客さんが。
いつものチャーシューメンを注文してみたんですけど、、 アレ???
スープの色が白い。かつてのビックリ白ラーメンほどには白くないけど、茶色が薄いですよ。また表面の油がいつもより多い。





(※参考画像;11年11月に食べたもの)


あまりの油の厚さにビクビクしながら(だって以前にこの獣脂の強さにノックダウンさせられたことがあったから)、中の茶色いスープを掻き出して味わってみましたらば、なんとまぁ、上品な味のスープになってるじゃないか! 油の味は全然邪魔にはならず、スープの白身も獣臭さが控えめになるほどにもなっておらず、極めて旨い! これは遙か前2010年6月23にその白ラーメンを食べたときの書き方と全く同じ様になってしまうのですが、でもしかしあの時の味わいともかなり違うとも感じる。
山岡家であろうとも、来たときによってこんなに差異ができてしまうことに、とても面白いと思いました。
たまにこういうことがあると、とても嬉しいですよ。
まあ、私は普段の茶色がとことん濃いアクの強いものが一番好きなんですが。

5月17日 来々軒(伊左地町)


29回目。夜勤まえ。今日も非常に混み合ってた。
久しぶりに「伊賀忍たま」(750円)と初めて「チャーシュー丼」(350円)。
これだよコレコレ、伊賀忍たまこそが私の魂の味。
チャーシュー丼も予想通りの味です。





最近はこのお店に行くと、忍者の人が「お仕事がんばってね」と言ってくれます。
わたくしがこれから仕事だと知っているのです。なんで客の仕事のことまで話したのを覚えてられるのかね(話をしたのは半年も前です)。
忍術かね。
それはそうと忍者の人はいつまでこのお店にいるのか。この日は若い店長(といっていいものかどうか。もう客の誰もが忍者の方を店主だと思っているであろう)の姿が見えなくて、心配してしまったのでした。今日の玉子は忍者玉子じゃないよ。
全然関係が無いのですが、私の家の近くのサークルKにこの忍者とまったく同じ声の従業員の人がいて、ツボにはまっています。見た目が全然違うのに。

5月16日 ホームラン軒(半田山)


久しぶりのホームラン軒、2年ぶり3回目。
昼12時のすこし前に来たんですけど、あの広い店内がほぼ満員、凄いですね。
で、前日も何も食べてなかったものだから、血迷って「ジャンボラーメン」(950円)を注文してみちゃいました(笑)



でけー。そりゃそうだろうが、でかい。比較の為、カメラのケースを隣りに置いてみましたが、よくわかりませんね。通常サイズのドンブリと見比べてみなければ。



一口目はそれはそれはウマかったが、あとは麺を片付けるのに苦心してしまいまして、結局の所の味はよく覚えていません。もったいないが、しょうがないじゃない腹が減ってたんだから。ものすごく時間をかけて完食しました。長時間席を占有してしまってすみません。私には「ホームラン」(=さらにこの1.5倍増量)は絶対ムリですな。
でも、チャーシュー好きにとってはこのチャーシューはしあわせ。





5月5日 来々軒(伊左地町)


28回目。
この日がどんな一日だったかさっぱり覚えてないが、おそらく朝勤務で18時あがりぐらいだったんだろう。が、写真は20時40分ぐらいに撮ってる。何やってたんだっけ。

前回来たときにたくさん見た新メニューが早くもいくつか消えていました(笑)
「昔の斎藤ラーメン」とか「唐忍者」とか、食べられなかったからまたいつかの機会に復活してくださったらと思うんですけど。
で、今回はまた血迷って支那そばメニューを選んでしまいました。
チャーシューワンタンメン、900円。

ここのチャーシューメンは私にとってはトラウマの味なのです。
あれを数年前に食べたときは、「私の舌が狂ってしまった」と本気で悩んだ。
あのときと比べると、、、、 なぜか今回はそれなりにおいしくて、これはこれで悩んでしまう(笑)
忍者の支那そばはほんと私にとってはよく分からない。
ただ、このチャーシューメンは、チャーシューがほんとに見事で、大満足です。おいちぃ。
私が一番来々軒を気に入っている理由は麺の味わいなんですけど、当たり前ですが細麺は私の好んでいるいつもの麺とは全然違う啜り具合です。





一緒に野菜炒め(500円)も注文してみました。
ここ数回、必ず斜め前の席で、なにかをつまみに酒を飲んでる人がいて、それがうらやましくてうらやましくて。
くそっ、ここで酒を飲みたいぜ。
醤油の味が強くてとても美味しかったですけど、満腹で腹が破れそうになりました。

4月25日 蔵前家(細江町中川)


84回目。
この日はちっちゃいにーちゃんでした。(写真を見るだけで分かる)
チャーシューメンと海苔とむかしの味玉。私が一番良くやる組み合わせですね。
海苔はぐだぐだにスープに浸して一枚ずつ食べると、スープの香りが一番良く楽しめるのです。

一時期(正月の頃)、2ちゃんで良く言われていたように「味が変わって」「味わいが薄くなり」がっかり感を感じたこともあったんですけど、最近の蔵前家は確実にウマイ。確かに最初の頃の香りとは変わっているようには感じる。でも口当たりの充実振りはなかなかのものだ。
そして、怖い顔の店主とちっちゃいにーちゃんの味の分化もますます顕著な物となっている。

4月18日 うま屋(小牧市)


この日、私はなぜか岐阜県の可児市をうろうろしていました。
せっかく可児に来たんだし、可児で可児ラーメンでも食べようかと思って付近を探し回ったんですが、良さそうなラーメン屋を見つけても思うように入ることが叶わず(知らない町では通り過ぎてしまうと上手くUターンが出来ない)、結局小牧市まで戻ってきてしまいました。小牧山城の近くにはそれはそれはラーメン屋さんがいっぱいあったので、その中の一軒に入ってみた。



チャーシューメン、700円。
美味ーい。やっぱり大都市周辺ってすごいな。おいしいお店が当たり前に転がっているんだな。
調べてみると、うま屋っていうのは愛知北部を中心として岐阜・滋賀まで拡がっているチェーン店で、30店舗もあるそうです。静岡には無い。
食べてみると「横綱」にも通ずるような何かを感じて、やっぱり味わいとかたたずまいはチェーン系のそれでして、
しかし浜松にはまだこの手の味とかは無いわけでして、、、、 また名古屋には行きたいな。
とりあえず今の私が一番浜松に欲しいのは、「横綱」です。





チャーシューがこんなのなんですね。

で、行きも帰りも新東名を使って行ったんですが、浜北インターから小牧まできっかり1時間。こりゃー便利だぜ。

4月5日 來來亭(浜北平口店)


7度目の來店。
ひさびさ。「白身魚定食」(880円)を「味こってり」(+80円)にして注文。
うむ、ラーメンは美味しい。たまには食べたい味ですよね。



だがしかし、私はラーメンと油ものを一緒に食べたいと思う人間ではない。
って前にも言いましたねごめんなさいごちそうさま。
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シューベルトの偉大なるソナタ第1番。

2012年04月16日 19時22分34秒 | わたしの好きな曲


1年ぐらい前でしたかな。
HMVで買うヘンデルのCDが尽きに近づいてきたと感じてしまって、
「そろそろ対象物を増やそう」と思って、何の気もなしに内田光子の弾くシューベルトのピアノソナタ選集を買ったのです。



これがその頃の私のロマンティック気味なアンニュイな気分にドンピシャとあてはまり、
それからはヘンデルと同じぐらいメンデルスゾーンやシューベルトを聴きまくることになりました。

シューベルトのピアノは良いですね。
ただ、内田光子は「撰集」だったのです。全部じゃないのです。
で、数日前にブックオフに行ったら、ミシェル・ダルベルト(という私が知らない人)が1989~1995年頃にまとめた「シューベルト・ピアノ作品全集」(14枚組)というのが置かれてあったので、(内田光子と比較する為に)買ってみたのです。
これはHMVでも5980円なのですが、ブックオフでも4900円ぐらいだったんですよ。(ブックオフにしては強気な値段)



買ってみて、いろいろと車の中で聴いています。
うーーん、なんというか、「内田光子とは対極にあるひと?」って感じです。
でも聴きつらねていくに当たって、「これもなかなか悪くない」。
クラシック音楽って、最初に聴く演奏家が一番重要って思うのです。インプリンティング。最大の価値判断の基準になるのはどうしても最初に聴いた演奏と表現。私にとってはシューベルト初めは“千人に一人のリリシスト”と言われるラドゥ・ルプーでした。リリシストってのが何なのかいまだによく分かってないのですが、ルプーの淡々と泡々とした弾き方が私にとってのシューベルト。でも、悪いけどルプーって20年前の演奏家で、でもしかし現代の内田光子はそのルプーの延長上にある(しかも格段に面白くなってる)と感じる。
一方でダルベルトは、内田とは違うと思うんですよね。内田とミシェルを敢えてくらぶれば、私の印象としては、くすんだ灰色のガンダルフがクリストファー・リーみたいだった内田こそが、シューベルトには最も相相応しいと思うわけです。

でも、この度ダルベルトの“全集”を聴いて初めて知ったことが沢山あります。
シューベルトは「未完成作品がすごく多い人」です。
「その未完成部分をどうするか」っていうのはシューベルト愛好家の悩みのタネなのですが、内田光子は完璧主義者ですから、未完成部分には一切触れない。それはそうですよね、作曲者は全能者ですから、「これは完成させても意味が無い」と思ったから完成させなかったのです。未完成交響曲に第3楽章があると知っても、だれがそれを聴きたいと思う物か。
でも、“全集愛好家”としては違うわけです。
シューベルトの交響曲には、「失われた第7番」という曲があります。シューベルトの伝記によく出てくる「ガシュタイン・グムンデン交響曲」というのがそれですが、長らくナゾだとされたその存在が、研究者たちが苦心して見つけ出してきたそれが、晩年のシューベルトの有名な交響曲「コナン・ザ・グレート」の調性違いの複製品だったんですって。一般聴衆は落胆して以後第7番を欠番扱い(とは言えぬ混沌とした措置)にするのですが、“全集マニア”としては逆に聴きたくなるものじゃないですか、そのグムンデン交響曲とやらを。
で、今回のミシェル・ダルベルトは、ピアノソナタの分野でのその「全集マニア」の欲望を満たしてくださっているのです。

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アオイホノオ。

2012年04月09日 22時10分09秒 | 伊豆の歴史


1月24~26日に行った伊豆旅行記のつづき、第4回目。
…おいおい、まだ書くつもりか。

<これまでのあらすじ>
ひょんなことからかつての古巣な下田市まで足を伸ばしたわたくしは、魚が無性に食べたくなり、下田市で一晩を明かして魚を食べまくり、酒を飲みまくることにしたのでした。

さて、ここでわたしは自分の身に起こった、衝撃的な身体の変化について述べなければなりませぬ。
私は、魚が大好きなのです。
見るのも食べるのも触るのも育てるのも。

ところが!
つい最近“魚アレルギー”みたいなものになってしまったようなんです。
そもそも現在の私は飲食店で働いておりまして、浜名湖の畔にあるお店ですから当然浜名湖の魚介がメニューの主体なのですが、お客さんの中で「魚が苦手」だとか「ウナギは食べたくない」とか「味噌汁にアサリは入れないで、もちろんダシも」とか注文の多いお客さんがしょっちゅう来る。その度に「お前何の為に浜名湖に来たんだよ」「マクドでも食べてろよ」「ここでウナギを食べないでどーすんだよ」「いやいや折角来てくださったのにこんなこと思って申し訳ありません」「浜名湖に魚メニューしかなくてホントにすみません」とか、ブーたれたりシュンとしたりするのが常だったのですが、極めつけは「他の魚はいいけどサバだけは重篤なアレルギー反応が出る」とか「マグロの脂の多い部分だけが駄目、好き嫌いでは無く体質の問題で」とか変なことを言い出すお客さんも居て、「なんだよそりゃ」「どういう身体のメカニズム?」と思っていたのでした。
とは言っても、かくいう私もそれなりに酷いアレルギー体質の持ち主でありまして、思い起こすところ4年前に激しい喘息が半年間続いて死にそうになったのは今となっては楽しい思い出ですが、それ以降全身がアトピー性潰瘍で爛れてしまってまして、かつての筋骨逞しい美中年の面影は全く無い。食べ物に関しては海老にだけアレルギーを生じてまして、生の海老を食べる度にくちびると口の中がパンパンに腫れてしまう。そして味が分からなくなる。(でも、死ぬような事態に陥ることはない)
私見では、うちに来るお客さんの中で最も多いのが、海老に対する忌避なんですね。
海老、ウマイのにね。でも非常にカユくなるから仕方がないじゃんか。
(※喘息が激しかった頃、病院のアレルギー科で私のアレルゲン検査をしてもらったことがあります。やはり一番ひどいのはハウスダストでした。(だから現在の私は絶対に部屋の掃除はしない)、次に各種花粉(でも私の花粉症はそれほどひどいものでもない)、それから格段に落ちて蟹、次に海老だったんです。海老よりも蟹の方がひどいのです私にとっては。でも海老と違って蟹って生で食べることが無いからね。一方で、小学生だったころイカの刺身を食って全身非道い蕁麻疹に襲われたことがあったのですが、今の私にはイカに対するアレルギー性は全く無いみたい。治ってしまったのかな。今の私には巨大烏賊は信仰対象だからかな。)

最近に起こった身体の変化というのは、この生の海老にまつわる軽微なアレルギーの延長なんですが、“全てのサカナがダメになってしまった”みたい。
私が食べるのが一番好きなサカナってのが鰹なんですが(浜松人ですから)、中でもカツオはすごくダメなようだす。いや~~ん。
しかしさ、ある特定のサカナが駄目ってのはよくあることだから分かるんだけど、「全ての魚がいけない」ってどういうこと?
私の身体に対して魚の中の何が悪い作用を及ぼしてるの?
本当にそのメカニズムがわかんないから腹立たしくって。
ひとつぐらいは何か食べられるサカナがあるんじゃないかって、いま手当たり次第に試している最中です。
(ただし、アレルギーが出るのはナマの魚だけであって、火が通っていれば問題ない、今のところ)。

別にアレルギーたって、「口の中が痒くなるだけ」ですから、食べようと思えば食べられなくもない。
ただ、「痒くなる」ってだけで、やっぱり自分から求めて食べたりはしなくなるものなのかな、やっぱり。
さようなら、お魚。大好きだったよ。

さて、この作用が出始めたのはつい最近であって、1月に下田に魚を食べに行った頃にはまったくそんな兆候はなかったのです。
ですからこの旅行記が、“お魚大好き”だったわたくしが、最期にお魚を食べに行った悲しい記録となるのです。トホホホホホ。


さて、旅行記を続けましょう。
私が下田市に住んだのはたった4年間でしたが、下田から大仁に引っ越してからはトラック運転手になりましたので、時折下田市も訪れては2tトラックで須崎半島のあらゆる道をグルグルめぐってた。改めて今の小柄な愛車クリスティーナ・マッケンジー号で須崎を走り回ると、、、、 なかなか楽しい土地ですよね。でも河津と違って「住むのはご遠慮したいですね」な町でした。あはははは。
それから、懐かしい吉佐美地区と大賀茂地区をウロウロとし、本郷地区のむかしよく通った本屋に寄ってから(私の本棚の中の本の十分の一はこの本屋で買ったんだよ)、その本屋の駐車場で一眠りしました。

若干暗くなってから、駅前のビジネスホテルにチェックイン。
(陸の孤島下田市にはネカフェが無いから)

そこから適当に歩いて、適当にぶつかった店で酒を飲むことにします。

思い出話になるのですが、下田市に棲んでいた頃のわたくしはかなりな幸せ者でありました。
職場の知り合いにN氏という勤務熱心な人がいて、彼の職分というのが宴会部長でありました。この人は下田市のグルメを掘り起こすことに熱心で、わたくしもこの人にかなりいろんなお店に連れて行ってもらった。その後わたくしは自分の方からこの人との縁を裁ち切ってしまう途に出ることになるのですが、今でも思います。浜松の町探求にこそN氏が欲しいと。
ともかく下田にはそのせいで、懐かしい名前のお店がいっぱいあります。
ごろさやとかいず松蔭とか海女小屋とか洗濯船とかゑび満とか亀遊とか田吾作とか中むらとか南京亭とかページワンとか、いっぱいあるよね。
などと懐かしがって歩いていると、「いわさ」を見つけたので、ここに決めた!
うん、このお店にも何度も来たことがある(ハズ)!
いわさもごろさやも観光本にはかなりの高頻度で載っている店なのですが、値段は若干は観光地価格で有りながら(笑)、たたずまいは完全に地元の良店なのです。
よっしゃ!

コメント (2)
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