オセンタルカの太陽帝国

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エマニュエル夫人。

2022年12月21日 04時52分49秒 | わたしの好きな曲

急にカール・フィリップ・エマヌエルの曲をたくさん聴きたくなり、注文してしまいました。
私はミハイル・プレトニョフの1998年のピアノ曲集が大好きで、それから似たようなCDをたくさん買った様な気がしたのですが、よく考えたら持っているのは10枚弱でした。でもしかし、カールの曲って音がかなり特殊なので、プレトニョフの至高性と全く同じ興奮をもたらしてくれるCDは無かったな。トレヴァー・ピノックのシンフォニア集とグレン・グールドのヴュルテンブルクソナタ集は、全然違う感興を得たくて聴きます。私は古い人間なので、今でも曲はCDを買って聴く。

とにかく私の好みは、ピアノの打鍵音。
フォルテピアノでなくてはだめなのです。ハープシコードやチェンバロは面白さを顕現できてない気がするのです。(それはそれで面白い音なのですが、あくまで私の好みでね)。カーフィリプの時代にはピアノフォルテなんて存在していなかったのに面白いね。アナ・アリア・マルコヴィナという人の演奏が素敵だという噂を耳にし、26枚組のピアノ曲全集が12000円ぐらいだという。しかしHMVだとこの26枚組を含むエマニュエル作品集60枚組が9500円で買えるという。すばらしい。
11月の半ばに注文し、届いたのは12月の5日頃。注文ページには「1週間程度で入荷」と書いてあったのですが、11月終わり頃に「輸入がままなりません。先方で商品が確保できてません。もしだめだったら勝手に注文はキャンセルさせていただきます」みたいなメールが来てやややきもき。でも実はこれはHMVではよくあることなのです。HMVは必ずやってくれます。実はHMVにキャンセルされたことが過去数回あったのですが、そのあとよく調べると、もっとお得な商品がリリースされていた。HMVはかなり良心的でよくがんばっていて、私はとても信頼している。

で、無事に届きました。
この頃の私は待ちくたびれすぎてCPEの曲をずっと予習していて、焦がれきっていました。私が聴きたいのはピアノ独奏の26枚の部分だけです。1日1枚でも26日間は楽しめるぞ。・・・しかし、半月経った今、聴いているのはまだ1枚目なんでした。あれーー? なんだ私、買っただけで満足してしまうパターンだ。

 

26枚組の1枚目は、カールフィリップの代表作のひとつ、「プロイセンソナタ集」(1740~42年)です。
6曲の曲集ですが、聴いたことの無い曲ばかりでした。でもこの作品群はあまりおもしろくない。おもしろくないと思わせつつ、やがておもしろくなってくるのがおもしろかった。それより私は、おまけで入っている「協奏曲ハ長調」という作品に耳を見張り(?)ました。これも聴いたことが無い作品でしたが、私が聴きたかったC.P.E.Tの理想的な音が詰まってる。やっぱりバッハには、有名じゃなくても傑作が多々あるんだなぁ~。


協奏曲ハ長調Wq.112-1(1765年) の第1楽章。アレグレット。

動かない動画ですが、これですこういうの。こういうのを今の私はずっと聴いていたい。
今さら知ったのですが、マルコヴィナの演奏ってYoutubeでかなり(公式?)あるんですね。全く知らずに買ってしまいましたが、私にとってはプレトニョフに準じる理想的なものでした。
ピアノが一人だけで演奏する協奏曲。協奏曲って何なのか。大バッハにも同じ主旨のイタリア協奏曲ってのかあって息子はそれをリスペクトしたんでしょうが、父様のより息子は何倍もいい。(←私には大バッハを過小評価する持病があります)

 

第2楽章ラールゴ。

第3楽章アレグロ。

 

マルコヴィナとプレトニョフの比較。

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