ロイス ジャズ タンノイ

タンノイによるホイジンガ的ジャズの考察でございます。

地下鉄の音

2009年11月27日 | 巡礼者の記帳
問いかけに、そつのない受け答えで、ちょっと加えるフレーズの楽しい客もいる。
クーダーかJ・グリフィン的なのか、珈琲を置いたその客は「いま3万キロになりました、中古車ですけれど」と、これまでとおなじように忙しく移動しているご様子であった。
一方の、さいぜんから沈黙の客は、同じように珈琲カップを置くとバッグから書類を取り出した。
「昨日はセミナーに参加して。いろいろ新展開が....」と無言の客の方を見て、ビジネスの森羅万象を思い出すようにされている。
そのとき、あきらかにヴィレッジ・ヴァンガードの地下鉄とおなじユサユサ音が、ブルー・ノートの10月23日水曜日のスタジオで、チェインバースのベースの下の方で鳴っているのだが。
はてな?
タンノイから聴こえているその通過音らしきものが、これは学界における新種の発見か。
夕刻、下水道工事の現場監督と思われる御仁が、おそらく朝からと同じ円満な表情をみせてドアを入ってきた。
棚の二段目の、ウィスキー瓶をもとめると、言った。
「きょうから、一週間ほどうるさくなりますが。トンネルの地盤が考えていたより堅固なもので四メートル進むのが、やっとでしたね」
すると先ほどの地下鉄音は、掘削機がROYCEのそばの地下を進んでいる振動を、オルトフォンが拾っているライブ・オン・チェインバースだったのか。







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