ロイス ジャズ タンノイ

タンノイによるホイジンガ的ジャズの考察でございます。

六条御息所

2008年12月01日 | 巡礼者の記帳
そういえば、秋もたけなわの或る日に、『B』とそっくり同じあのJBLマルチ豪快装置を音楽室に誂え、ジャズの楽園に逍遙するY氏が登場し、言った。
「このたび、タンノイの『GRF』コーナータイプを搬入できましたので、とるものもとりあえず鳴らしてみましたが....」
冷静ないつもの語り口が、きょうは37度5分の微熱をかもしておられるが、タンノイに触手を伸ばされることがあろうとは、まったく予想もしていなかったので、驚いた。
それで、アンプは何を?
「いま繋いでみたのはJBLの『SA660』というプリメイン・タイプです」
玄関脇の空間で鳴らした弦楽合奏が、思いのほか、あっけなく、そうとうのレベルで鳴りだしたのにハテナ?と訝って、ロイスのロイヤルを思い出され一枚のLPを持参されたのだ。
いずれタンノイの部屋に夜な夜な通うY氏を、JBLが六条御息所になってしまうのか、いささかうらやましくも思われるが、玄関先の仮の宮でも60Wの銘アンプで、水を得たように鳴ったタンノイである。


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