ロイス ジャズ タンノイ

タンノイによるホイジンガ的ジャズの考察でございます。

ジャズの遠景

2006年10月22日 | レコードのお話
静かにドアが開いて、登場された紳士。
「おととい所用で上京してきました」
水道橋の歌枕を逍遙されてジャズのLPを求められ、その足で四谷のメッカ『いーぐる』へ。
地下のドアをくぐって、まっすぐ進み、奥の左手のテーブルに着席されたそうである。
マスターは、カウンターのむこうにおられて、壁に埋め込まれた「4343」は快調にジャズを奏でていたのであるが、お話をうかがってそのとき、何年かまえの情景を思い出した。
G氏がテーブルから立ち上がって奥に消えると、やがて鳴り出したクリス・コナー。
「イーグルであのLPが聴けるなんて、ちょっとまったくいまでも想像もできませんね」と同伴の人が申されたので、そういうことを思わせるジャズ喫茶が、四谷の広い交差点を渡って右の地下にあることがなんとなく、良い。

コメント
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