サッカールーの何でもござれ

サッカーとオーストラリアに関するサッカールーのエッセイです

Jリーグ秋開幕案

2006-07-24 22:52:58 | Weblog
以前にも書いたがJリーグの秋開幕がまたぞろ話題になっている。寒冷地を無視した非現実的な話だと指摘する方も多いが、気候はさておき実現可能かどうかをサッカーカレンダーに照らしてみたい。

まず合わさなければならないのは、いうまでもなくFIFA設定のインターナショナルマッチデーである。すでに2014年まで発表されている。まあ予定だからね。

ワールドカップイヤーを除き、年間12日である。公式戦と親善試合の2種類に分かれる。まあ代表が一応選手を拘束できるという観点からすると、この12日はリーグ戦を組めない。基本的には水曜日か土曜日であるが、土曜日が5日もある。これは大きな意味がある。

この5日とは3月から11月にまたがっていて6月に1日ある。これは現行のJリーグでも同じようにこの土曜日にはリーグ戦は設定できない。あるいは代表戦が優先される。

さて日本での秋開幕にするための大前提は以下のとうりである。
①寒冷地の観戦に不向きな12月後半から2月末までははずす。
②ヨーロッパに合わせて6月、7月はオフとする。
③日本の夏は試合に向かないという理屈に合わせるために8月最終週からスタートとする。それでも暑いでしょうね。

これらを考慮すると8月最終週から12月第2週までが前半。3月最初から5月末までは後半。この範囲での週末は前半で16日。後半で13日の合計29日。ここから国際マッチデーの土曜日を除くと週末は25日しかない。

J1で34節こなすとなると、週末が25回、平日(または祝日)が9回となる。だから祝日にかなり詰め込まないと観客動員が厳しくなる。

このように理屈からすれば秋開幕でも可能は可能なのだが、そんなにメリットがあるのだろうか。考え付くメリットは、

①ヨーロッパにシーズンを合わせることにより、海外移籍が容易になる。いい例は小笠原である。オシムだってシーズンが5月末までだったら、契約期間でこんなにもめなかった。

②毎年6月と7月に中断する中途半端さが解消できる。これは大きいかも知れない。

③天皇杯の日程も工夫が必要だろうが、シーズン終了後の天皇杯ではなくなる。天皇杯の日程はどこに詰め込むのだろうか?

④6月の梅雨時、7月から8月の猛暑を避けられる。

逆にデメリットを考えると、
①12月は寒冷地では寒い。でも現行よりも2週間程度延びるだけだから何とかなるかな?

②冬の中断が2ヵ月半もあって長すぎる。

ということなのですが、これほど窮屈なカレンダーを無理強いする意味が果たしてあるのだろうか?

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