サッカールーの何でもござれ

サッカーとオーストラリアに関するサッカールーのエッセイです

広島優勝、美しい三角形パス

2012-11-24 22:49:53 | Weblog

広島がやっとのことでJ1優勝を決めた。今日の試合を見ていてあらためて思ったことは、佐藤寿人は広島だから活きる選手であり、ザックが代表にあまり呼ばない理由がよく分かった。

90分間ずっと続けることはできないわけだが、広島のパスサッカーは実に美しい。前線の3人が三角形を形成して2タッチまででワンツーを繰り返す。普通このような三角形なり四角形を作る場合は、選手の距離がせいぜい5メートルくらいだが、広島の場合は三角形の辺が長い。そのためスルーパスが美しく決まるように見える。

そしてさらに2列目から4人目の選手が飛び出してきてシュートしたりする。代表クラスのタレントのレベルではないが、この広島の攻撃陣を止めることはかなり厄介だろう。もちろん佐藤寿人のトリッキーな動きがそれをさらに複雑にしているわけだ。

さて佐藤はこの三角形の1駒として動いているからこそ活きてくる。ただ単に前線に張り付いていてちょこまかと動き回っているだけでは全く機能しないだろう。クラブサッカーの中で毎日同じ動きを徹底して練習しているからこそできるわけだ。

だから佐藤が代表に来てもそこそこの動きはできるかも知れないが、前線でポストになるわけでもなく、相手のDFをはがす動きができるわけでもない。そして背が低い。全くザックの好みではない。

J1得点王になるとしても代表には呼ばれない。非常に残念である。


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