サッカールーの何でもござれ

サッカーとオーストラリアに関するサッカールーのエッセイです

オーストラリアはAFC移籍に自信あり

2005-03-11 19:41:26 | Weblog
JFAの小倉さんのコメントから飛び出したオーストラリアのAFC移籍問題は、FFA(Football Federation of Australia)の会長とフル代表監督のフランク・ファリーナのコメントが報道されてかなり公式になった。

FFA会長はかなり周到にFIFA,AFC,OFCに対してロビー活動を行ってきたようで、AFCとOFCの正式な了解さえ出れば、あとは9月のFIFA総会で決定されるという目論見だそうだ。ただしOFC関係者はOFCとしてはまだ正式なコメントを出せないと発言している。誰もが考えることは、オーストラリアが出て行った後のOFCはどうなるのかということである。

さてFIFAのプラッター会長はオーストラリアのAFC移籍を支持しているそうだが、これは安易に信用しないようがいい。大体ワールドカップのオセアニア1枠を決めたのもひっくり返してオセアニアを裏切ったのもプラッターである。FIFA総会の決定なんてすぐにひっくり返るので、決定でもなんでもない。

オーストラリアのフル代表の広告代理店であるワールドスポーツグループという会社も絡んでいるようで、単なるFFAの願望というよりはマーケッテイング戦略を優先した話のようだから実現する可能性も出てきた。

ファリーナ監督がこの話を支持する理由は、現在のオーストラリアにとってワールドカップ予選、それも4年に1度の南米などとのプレーオフの2試合が唯一の代表としての真剣勝負であり、それ以外はただ指をくわえているだけ。少なくともAFCに入れば、アジアカップ、ワールドカップ予選とOFCよりは質の高い試合に出られるというものである。

またフル代表のみならば各年代の公式試合も多くなり、それぞれの強化につながり、今年8月から始まるAリーグの活性化も期待されるそうだ。

AFCってそれほどいいところか?

注目度が低く、赤字になるだけのACL,罰ゲームのA3などなど、アジアカップを除けば筆者にはあまりAFCに対してはいい印象はないけど、オーストラリアにとってはOFCよりはまともに見えるのか。

オーストラリアの本音はUEFA加盟だろう。でもダウンアンダーのオーストラリアがヨーロッパ連盟に加盟などできるわけがないし、ワールドカップ予選の南米とのプレーオフのホーム戦をロンドンでしようなんて、冗談だか本音だか区別できないような議論するだけが花かもしれない。

さてオーストラリアにしかメリットがないこの移籍であるが、AFCのワールドカップ枠が増えないかぎり、AFCは支持しないのではないだろうか。世の中オーストラリアの都合だけで動いているわけではありませんので。


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