オーストラリアのAFC移籍希望

JFAの小倉さんの話としてオーストラリアがOFCからAFCに移籍を希望しているとして日本で報道された。その記事をAAPというオーストラリアの通信社が配信して、オーストラリアでも小倉さんの話ではとして報道された。つまりまだオーストラリア協会の正式なコメントは出ていないのである。

どうも解せないのは、どうしてオーストラリア協会から話が出る前に小倉さんが漏らしたのかである。見方によってはJFAがわざとリークしてオーストラリアのAFC移籍を側面からアシストしているように見える。小倉さんのコメントもかなり肯定的である。報道を先行させて既成事実を作ろうとしているようにも思える。

それはさておき、実際にオーストラリアがAFC入りした場合の影響を考えてみよう。まずOFCの弱体化。OFCというのはオーストラリアとニュージーランドの２強（１．５強かな）以外は、南太平洋の島嶼国だけで、オーストラリアが抜けた場合、大陸連盟としての体裁をなさなくなってしまう。ましてやワールドカップの０．５枠でさえ論外となる。

OFCの現在のワールドカップ０．５枠をAFCに吸収するように形にならないとAFCにはメリットはあまりないと思う。地理的に近い日本や韓国ならまだしも、西アジア諸国にとってはなんのメリットもないだろう。

ウルトラC的な方法としては、AFCとOFCの合体という手もある。ただ加盟国が多くなりすぎて、国際試合をするにしてもクラブどうしの大会をするにしても、移動距離が長すぎて現実的ではないかも知れない。

オーストラリアのAFC移籍はオーストラリアから見れば、マーケッテイング、ワールドカップ出場の可能性、ACL,アジアカップなどへの出場などなど、OFCよりはMUCH　BETTERである。つまりオーストラリアの都合しか考えられていない唐突な要求と言える。

AFCの中の西アジア諸国がどのような反応を見せるかが見ものである。