サッカールーの何でもござれ

サッカーとオーストラリアに関するサッカールーのエッセイです

フィジカルの韓国

2010-10-24 20:38:41 | Weblog
先日の代表の2試合、アルゼンチン戦と韓国戦のビデオを見た。アルゼンチン戦は相手がどこまで本気だったのか疑問があったが、まあ勝ててよかった。そもそも親善試合とはいえ、アルゼンチンとのAマッチに勝ったのはこれが初めてである。歴史に残るといえば残る。

さて毎度のことながら気になったのは日韓戦でのフィジカルの差である。これはどんな年代でもいえるのだが、どうして韓国はあれほど球際に強いのだろうか。どんな場面でもルーズボールでもたとえ1メートルの争いでも、韓国の選手は突進していきボールを奪うことに集中している。それがフィジカルに強いという印象を与えるのだろう。

選手どうしの体格はさほど変わらないように見える。ただ胸板が厚いのは韓国の選手が多い。たとえば本田あたりは球際に強く、1対1でも簡単には負けない。これが内田になると背が多少高いだけで華奢だ。童顔だから余計にひ弱に見える。長友はひ弱には見えないが、背が低い。

日本人の体格が急に大柄になるわけではない。では韓国の選手はどうしてフィジカルに強いか。それはよく言われるように韓国での個々人の競争の異常な激しさに起因していると思う。韓国は日本と同様に学歴がものをいうが、日本と比べると極端にエリート重視である。

それがスポーツでも同じで、ジュニアの段階から優秀な選手を振り分けていき、一旦凡庸グループに落とされると二度と上にはいけない。だからエリートグループに残るために、子供のころから競争が激しい。同時に徴兵を免除されるようにスポーツ選手はいい成績の残そうと頑張る。

考えてみれば非常にいびつな社会ともいえる。こうした社会の慣習、国民性がサッカーにも現れるのではないだろうか。サッカーのスタイルを国民性に求めるのはあまり好きではないが、そうでもしないと韓国のフィジカルの強さは説明がつかない。

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