サッカールーの何でもござれ

サッカーとオーストラリアに関するサッカールーのエッセイです

五輪決勝、ブラジルvsメキシコ

2012-08-12 08:10:47 | Weblog

一言でいえばブラジルは豊富なタレントを集めただけの個々の選手の集団で、組織プレー、連係などは皆無。メキシコのスーパーな選手はいないが組織プレーが特徴。そして何よりもブラジルはメキシコを甘くみていた。

ブラジルの選手にとってオリンピックは自分の選手としての商品価値を上げるためのショーウインドウにしぎなかった。独りよがりのドリブルによる突破とおしゃれなヒールパスの連発。それで相手を崩せればいいのだが、そこに相手を見下した緩慢なプレーが加わったのだから機能するわけがない。

前半30秒くらいに右サイドのマンUのラファエルがちんたらボールをこねているところをメキシコの選手がボールをかっさらってあっさりとゴール。メキシコの選手をほめるべきだろうが、ラファエルの完全な集中力の欠如。ブラジル敗戦の最大の戦犯はこのラファエル。マンUでもこんなプレーをしていたらベンチ外間違いなし。

ブラジルは前半途中からフッキを投入。HULKだから英語読みでハルクなんだね。このフッキが出てきてからブラジルの攻撃は機能しだしたが、ネイマールのドリブルからのシュートも全部枠外。サイドからのクロスにも精度がなくて全くだめ。

後半になるとメキシコがFKからどフリーのヘッドで2点目。1点目、2点目とも日本戦をコピーしたようなメキシコの試合巧者ぶりである。

後半ロスタイムにフッキが1点返し、残り20秒くらいでフッキの右からのクロスにヘッドにあわせるだけの超決定機があったが、それを枠外に飛ばして試合終了。

攻撃はスーパーな選手に自由にさせるだけ。しかも守備はポカで失点するというブラジル伝統の間抜けさ。終了間際にラファエルがまたミスしてピンチを招いて、DFの選手にピッチ上で激しく叱責されるという場面もあり、ラファエルだけが目立った決勝戦だった。


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