ベネズエラ戦とアミニ

今晩のベネズエラ戦は国際マッチデーとはいえ、この時期に試合をするのであればヨーロッパに遠征したほうがよかった。とはいえ、キリンさんとの契約上仕方がないのでしょう。

この試合のテーマはＤＦのバックアップのテスト。伊野波と水本のどちらを９月のイラク戦で起用するのか。伊野波はどうもプレーが雑である。かといっていきなり水本というのも不安が残る。この段階で水本が代表の呼ばれるとは思いもしなかったが。

ベネズエラはベストコンデイションには見えなかったが、玉際も強くけっこう気合が入っていた。このチームがトップフォームで来ればかなり手ごわい。けっこういい相手だった。

さて試合は１－１のお疲れ様だったが、なんといっても香川のはずしまくりだけが目立った。気持ちをマンチェスターに置いてきてしまった感じか。それにしても宮市と酒井をどうして起用しないのだろうか。ベンチ要員のためにわざわざヨーロッパから呼んだのか。酒井なんて五輪で長期に拘束されたのにこんな試合に呼んでおいて起用もしない。意味なし。シュツットガルトの監督さんが激怒するでしょう。

閑話休題。

オージーのＵ－２３の選手にムスタファ・アミニという赤毛のアフロヘアがいる。シドニー生まれ、父親はアフガン人、母親はニカラグア人で、ＡＩＳ（オーストラリアの若手の各スポーツの育成機関）の奨学金をもらい、Ａリーグのセントラルコーストでキャリアを始めた。その後ヨーロッパでのユースの大会でドルトムントの目に留まり、トレーニング参加を経て２０１１年に契約。しかし２０１１/２０１２シーズンはドルトムントからセントラルコーストにローンという形式で残留。

２０１２/２０１３シーズンは見事にドルトムントに復帰できて、一応ドルトムントの公式ＨＰのメンバー表にも載っている。しかしポジションは攻撃的ＭＦである。４－２－３－１のドルトムントにおいてこのポジションはゲッツエ、ロイス、ぺリシッチである。この３人の中に割り込むのはかなり難しい。ボランチはクッバとギュンドガンなど。

アミニは若手のいい選手だと思うが、ロイスとゲッツエからポジションを取れるとはとても思えない。従ってアミニがポジション争いに勝てる可能性は限りになく少ない。

そのうちに出場機会を求めてもっと下位のクラブに移籍することもありえるだろう。アミニが最初からドルトムントのようなクラブを選んだのがいい選択だったとは思えないが、今後アミニがオーストラリアのフル代表に召集されるようになれば面白いと思うのだが。