報道によると、昨年の参院選を巡る買収事件で逮捕された前法相の河井克行衆院議員と妻の案里参院議員に2020年6月30日、期末手当が支給されました。他の国会議員と同じ扱いで、金額はそれぞれ約319万円です。
金を受け取った地元の首長・政治家が次々に辞職しているのに、本人たちはのうのうと居座っています。河井克行は国会を1か月以上も無断欠席、案里は診断書を出してこちらも1か月以上欠席しているのに、歳費や活動費を受け取り、ボーナスまで懐に。歳費は月額129万4000円 (5月から1年間・この2割カットが決定)、活動費が月額165万円です。ボーナスは上記のとおりですが、なぜ無断欠席1か月でボーナスが満額出るのか? 歳費がそのまま払われるのか? まったく分かりません。非常識というべきです。
「国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律」を調べていて、たまたま死亡弔慰金の項を見て、また驚き。
「第十二条 議長、副議長及び議員が死亡したときは、歳費月額十六月分に相当する金額を弔慰金としてその遺族に支給する。」
これを計算すると、ヒラ議員で2070万4千円、議長で3472万円にもなります。これは弔慰金で退職金ではない (退職金は廃止になっているそうです) ので、当選したばかりの人も誰も一律ということになります。歳費の16か月分!! とは計算根拠不明で、こんな多額の弔慰金は想像もできません。国が葬式を出してやる以上の金額です。一般なら給料の 0.5か月分にもならないでしょう。
しかもこれは普通死亡の場合で、公務による死亡の場合は上乗せがあります。
「第十二条の二 議長、副議長及び議員がその職務に関連して死亡した場合(次条の規定による補償を受ける場合を除く。)には、前条の規定による弔慰金のほか、歳費月額四月分に相当する金額を特別弔慰金としてその遺族に支給する。」
これは ヒラ議員で517万6千円、議長で868万円になります。合計でヒラ議員で2588万円、議長で4340万円!! そして1日でもその職にあれば支給されます。なんともメチャメチャですね。歳費や活動費も多額、コロナのご時世にボーナスは満額、現職で死ねばウン千万の弔慰金。天国でしょう。河井夫妻が辞職しないのももっともです。
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