魔人の鉞

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専門家が新コロナに 「一斉休校」 は効果なしと説明

2020-03-03 17:41:31 | 新型コロナ

河北新報 Online 2020年03月02日 (月) 掲載 「一斉休校 2009年新型インフル流行のときは」の記事によると、今回の一斉休校について、以前世界保健機関(WHO)で感染症対策を担当した東北大大学院医学系研究科の押谷仁教授は以下のように述べています。
 
「新型インフルエンザや季節性インフルエンザでは子供が流行を地域に拡散させるのに重要な役割を果たしていることがわかっており、流行早期に学校の一斉休校をすることにより流行拡大のスピードを抑える効果があることはわかっている。一方で新型コロナウイルスでは子供の感染者の報告も少なく、子供が流行を牽引していることを示唆するデータは得られておらず、インフルエンザで期待されるような効果があるとは思えない。特殊な状況下で一部の学校や一部地域の学校の一斉休校が必要な場面がある可能性もあるが、現時点で全国の学校の一斉休校により感染拡大のスピードが抑えられるとするエビデンスはない。一方で換気の悪い閉鎖空間に多くの人が集まることがこのウイルスの感染が起きやすい環境だということがわかってきている。子供の感染は日本でも確認されているので、一斉休校の結果、自宅・ゲームセンターなどに多くの子供が集まることは避けるべきである。

 

つまり、一斉休校で学童保育所などにたくさんの子供が集まるようなことはむしろ良くないということでしょう。学校を休みにせず、換気や消毒などに配慮し授業の仕方も工夫していく、というのが良かったのではないでしょうか。

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新型コロナ、10~30代に自粛勧告の根拠は??

2020-03-03 05:10:00 | 新型コロナ

朝日新聞デジタル2020年3/2(月) 17:36配信 によると、新型コロナウイルスの感染が国内で広がっていることを受け、政府の専門家会議(座長=脇田隆字・国立感染症研究所長)は2日、10~30代の若者が感染を拡大させているとして、ライブハウスやクラブなど閉鎖された人が密集する場所を避けるよう求めた。北海道での感染拡大や大阪市のライブハウスでの小規模な患者集団(クラスター)の発生をふまえた。

若者は感染しても症状が軽い人が多く、感染に気づかないまま、重症化しやすい高齢者らに感染させている可能性があると指摘。「全国の若者の皆さんへのお願い」として、「人が集まる風通しの悪い場所を避けるだけで、多くの人々の重症化を食い止め、命を救えます」と10~30代の若者に対して呼びかけた。

北海道ニュースUHB 3/2(月) 17:57配信 によると、政府の専門家会議が会見し、メンバーの一人、北大医学研究院(理論疫学)の西浦博教授が2月25日の時点の調査で感染者数が940人に上る試算を示し、「(公表されている)道内感染者は77人だが、推計と10倍のひらきがあり、軽症で若年層に広がっているのでなければ整合性がつかない」と述べました。

 

若者が感染を拡大させているという推定の根拠は、北大の西浦博教授の理論値のようですが、納得できるデータが示されておらず、ちょっと乱暴な感じがします。軽症で若年層に広がっているというのですが、軽症で中高年にも広がっているのではないですか? 検査数を絞っているので分からないだけではないですか? 私は素人ですが、素朴な疑問を感じます。

大阪のライブハウスと言っても、感染判明者は中年の方が多かったはず。あのライブハウスにその日行った人や、北海道北見の展示会参加者を全数検査して罹患率を割り出したわけでもありません。検査がごく限られているので疫学的データがありません。今回の要請は活動的と思われる10~30代の若者を対象にしていますが、今どきの中高年は元気で、出歩く人が多いですよ。実際に感染判明者の多い中高年に対してなぜ勧告しないのか、よくわかりません。

今は謝恩会や慰労会、歓送迎会など、若者だけでなく中高年が多数参加する催事の多い季節です。中高年にこそ強い勧告をすることが必要ではないでしょうか。そして、感染疑いのあるなしではなく、早急に疫学的データ収集のためにウイルス検査をするべきです。それでこそ適切な対策が立てられます。

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