怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

断食しない自由もある様子。

2018年05月25日 | ドイツ生活の外国
数ヶ月間ドイツ人宅に住んでいたアフリカ人A君20歳は、役所の指示で難民住居に引っ越した。
久しぶりにそのドイツ人宅で彼と逢って、嬉しかった私。
ドネルケバブをおいしそうに食べていたので尋ねた。「Aさんの宗教は何でしたっけ?」(嫌味じゃあなくて本当に忘れてしまっていた)
「イスラムです」
このように、断食期間でもまったく関係なく普通に過ごしているイスラム教徒は普通にいるようだ。
新興宗教を除き、すでに広まって長い期間を経ている宗教にはそれぞれの解釈ややり方を普通に認めているような部分があるのを感じる。
今年初めに出産したエジプト人A子さんも今年は断食なしだ。体力をを消耗する乳児の子育てだ。そんな時期に断食を強制されたらたまったものではない。
ドイツ人D子さんの旦那さんはドイツ人で、彼は数十年前にイスラムに改宗したそうな。
ここ数年は、高齢で体力がなくなり、断食はしなくなっているそうな。これはイスラムの経典には例外としてないと思うのだが、どうだろう。
トルコ在住者のブログに断食が始まると死者が多くなる、というのを読んだことがある。すでに高齢で断食には耐えられない体力なのに無理をしてしまう人もいるのだろうな。そうやって人口の極端な高齢化を防ぐ目的がイスラムにあるとしたらそれは凄い考えだ、とも思ってしまう。イスラムができた時代は戦乱が絶えない世の中で、その中を高齢者が生き抜くのが大変だったのを考慮したのかも?

くつろぎすぎな姿勢で携帯電話操作に夢中なA君。

ドイツに来てからイスラムについて思考することが非常に多くなった。
日本在住時よりイスラム教徒と日常的に接するので、必然的にその知識を得ざるを得なかったからだろうな。
しかしながら在独30年の台湾人S子さんは全く知らない様子だった。トルコ食堂で「豚肉の料理はないですか」と屈託もなく尋ねていたので私がたまげてしまった。
ここぞとばかりトルコ人親父さんは自分たちの宗教について彼女に説明していた。
現在の西欧州生活はイスラムについての知識は必須かもしれない。
もっとも、イスラム教徒との接触がまったくなく生活することも可能だ。義両親などそうだもの。
「トルコ人はいつも女性を後ろについて歩かせる」
とイスラムの女性蔑視を蔑視する発言を義父はしていたな。もしかしたら先を歩かせるのは危険だから、という配慮かもしれないのにね。