怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

人種差別主義のお姑さんに悩まされていたブラジル人ヨメR子さんのハッピーなその後♪

2018年05月15日 | 近隣の人たち

何度もブログ記事にさせてもらっているブラジル人R子さん。義理のお姑さんと二世帯同居の彼女は、これまで非常に苦労をしてきた。
街でばったり会うたびに、愚痴を聞いていたものだ。

さて、数日前のこと。
いつものように、ばったりと街中で彼女に出会った。
「どう?元気にしている?」
お決まりの挨拶のあと、彼女はいつもと違う言葉を発した。
「ついに、平安が訪れました」
え・・・。
も、もしかして、お義母さん、亡くなった?
ちょいとあせった私は真顔で「ど、どうしたんです」と聞き返した。
「へ・い・あ・ん、この言葉、知ってる?」
私のドイツ語力の問題だと思った彼女は、何度もこの単語を繰り返した。
結構、嬉しそうな表情で話すものだから、亡くなったことが嬉しくてたまらないのか、とますます恐怖を感じた。

その言葉問題はどうでもいいって、お義母さんは元気か、って尋ねたらやっと欲しい答えがきた。
「うーん、あのねぇ、彼女、数ヶ月前から体調崩して、それから一気に私に対する態度が変わったの」
なるほど。で?
「もう、いろいろ面倒を見てあげているのだけれど、もう、姑ったら、わたしに感謝しまくりよ!」
ひゃー!

思いもよらない展開に、私も喜んだ。
亡くなる前に、こうした和解の時期を経験できるというのはR子さん、本当に幸運ではないか。
私も毎回彼女の愚痴の聞き役を終了させることができた。

他人の不幸は蜜の味、という言葉があるけれど、不幸で精神をやられている人を相手にするのはとてつもなく大変なことだ。
夫婦仲の悪い人などは特にその傾向がある。離婚を有利に進めるために「夫が私を殴っていたところを目撃したのを証言してくれ」と頼まれたことがある。全然見たことがないので丁重に断ると「なぜそんなウソをつく?」と私が激しく責められたことがあった。その電話でのやり取り以後、彼女とは絶交状態になった。不幸のどん底だと過去に何が起こったかも記憶が曖昧になるのだろう。
新天地、やっとの思い出たどり着いたドイツ、だが、就業も滞在許可取得もうまく行かなくてイライラしている・・・って人々はここに大勢いるようだ。彼らの不幸感が原住民を攻撃するようなことにならないことを願う。
マレーシア人のZ子さん。ドイツ生活は20年近くになる。母国でもここでも異教徒たちに不当な扱いを受けているという話を何度か聞かされた。
「中国系の人々は稼ぐ能力があるからよくない(マレーシアの状況)」という発言までしていた。それって、もう、仕方がない能力じゃあないかい?Z子さんたちにはお金には替えられないすばらしい信仰があるからいいのでは、って思えるのだけれど。
そんな話題になるたびに、わたしは不安になってしまう。そういう思いを持つものがこの周辺に多くなれば、そのイライラがとりあえず保っているドイツの調和を乱すだろう。

離婚率50パーセントの欧州。義両親の家に寄生、も義両親たちの仲がいいから可能だ。

現在7,80歳代のドイツ人も離婚して一人で暮らしている、という例に複数遭遇している。
親の永いラブラブ生活は、子供の住居費節約という幸せに繋がる・・・・

周囲の幸せは私の幸せ。
これは精神論ではなく、物理的にもそうだ、ということをしっかり認識しておかなくてはならない、といつも思っている。
そういうわけで、R子さんの幸せなお義母さんとの同居生活に盛大な賛辞を贈ることにしよう。