怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

田舎のレストランの経験

2017年01月08日 | カテゴリー分けするのに飽き

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在ドイツまだ一年に満たない日本人女性J子さんの体験談と、彼女が撮影した写真。
一家でドライブ、田舎のレストランで休息したときのものだそうだ。
小皿で蓋をしたお茶のカップ、添えられたクリスマスクッキーなどが家庭的な温かさを感じてとてもいい雰囲気だ。
ただ、J子さんの感想はこうだった。
「おじいさん、私を見て凍りついていた」
そのおじいさんはこのレストランの経営者か何かと想像。まあ、そばに座っていた客だったとしても、これから解説する内容についてはあまり変わらない。
東洋人の本物を目の前で見るのが人生で初めて、という人々がまだドイツにはいるらしい。
かなり衝撃的だ。
難民をガンガン受け入れてから既に長いドイツだ。
多くのドイツ人は身近に自分たちと違う肌色や服装の外国人を見慣れてきて来ていると思った。

難民住居の設置場所もいろいろで、街中の非常に便利なところもあるし、めったにバスが来ない田舎にあるのも見ている。
周囲の住民から孤立している場所も多くあるので、もしかしたら田舎のごく限定した地域しか動かない人々は「難民を見たことがない」のかもしれない。

あ。
いや、J子さんは日本人。難民じゃあない。
しかしながら、一瞥で日本人を日本人と認識できる欧州人を初めとする外国人は少ない。
中東人など、限りなくモンゴロイドの私たちに近い顔立ちの人々もかなりいる。
J子さんをみて凍りついたおじいさんは「初めて難民を見た」のかもしれないぞ。

今のところ、難民と判断されて不利益になることを経験していないので、私は難民に思われても一向に構わない。
初めて見る異人種、とじろじろ見られても大丈夫。
嫌でもドイツにいる人達はそれに慣れていかなくてはならないのだ。

日本の「外国人にはおもてなし」というよそ者扱いするキャンペーンに驚くばかりだ。観光に来る外国人は大いに歓迎なのだろうな。(もちろん、在住外国人支援活動も知っているし、私も携わったことがある)
西洋が日本より進んでいる、と思うことはあまりなかったが、外国人の受け入れという点では、欧州はすさまじく進歩して、おそらくそれに伴う経済の面で日本より先にいってしまうのかも、と小さく予想している私。