怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

バスは不便すぎるド田舎生活

2014年01月10日 | 文化
これはインゴルシュタット市内で行われた某コンサートのチケット。

左のほうにオレンジ色でこう書かれてある。
「コンサートの三時間前からとコンサート終了後3時間はこのチケットがそのままバス乗車券になります」

ドイツにはよくあるのだそう。
こういうところを日本の欧米好きの人たちは評価するのだろう。「さすが、ドイツはエコの国」と。
自家用車を使うことは環境によくない悪い行いと思っているドイツ人が大勢いると信じ込ませているのだろう。
さて、個人的な都合を言わせてもらえばバスを使ってこのコンサート終了後に家に戻るのは至難の業だ。
ウチはかなり田舎に住んでいて、夜間のバスは21時、23時、24時のみだ。
コンサートは22時に終わった。バスが来るまで1時間。カフェも閉まっているし、寒いし、その一時間をどのように過ごせばいいのだろうか。
東京とその周辺の街ほど明るくないので一人だったら怖いぞぉ~。
車だとウチからその会場までは車で10分!徒歩だったら1時間強だからもしかして歩いたほうがお徳?
地球環境を考えるか、自分の時間の効率を考えるか!おそらく大多数のドイツ人は時間を選びそうな気がする。
時は金なり、ドイツ語にもあるぞぉ。
しかも、ドイツは日本と同様、自動車を生産して世界中に販売して生きている国だ。本音のところはこうだ。
「皆さん、もっともっと車を買ってください」
普通は車を買えば乗るものだから「環境のために車に乗るな」というのはまったく矛盾している。
いや、矛盾などドイツのこの事情だけでなく、世界中にうようよあるさ。
許してやろう、ドイツ。

人気ブログランキングへ
このバス会社も「自家用車はエネルギーを一番使う効率の悪い乗り物です」とあちこちに宣伝している。
ウチの集落から発着するバスは次第に減らされているし(周辺住民の車所有率はほぼ100パーセント!)、料金など毎年値上げされている。
運転は荒いし(あくまでも日本の標準との比較)外装も車内も汚いことが多いし(ここ数ヶ月できれいになり始めた。好景気がバスの車体にも影響?)。
もっとも運転しない私はどんな状態でもバスの愛用者、サービス向上してねぇ、と小さく願いながら利用させてもらっている