飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

「士規七則」と「啓発録」

2016年07月09日 17時47分28秒 | 歴史
「冊子を披繙(ひはん)せば、嘉言(かげん)林の如く、躍躍として人に迫る」
意味は、先哲の言葉を記した書物を繙くと、素晴らしい言葉が林のように連なり、躍動するかのように迫ってくるということである。
この言葉は、松陰が叔父の子、玉木彦介の元服に際して贈った「士規七則」の冒頭にあるものである。

この「士規七則」は要約すると三つに帰するという。
一は志を立てること。
二は友を択ぶこと。
三は聖賢の書を読むこと。
この三つによって人は磨かれるという。

吉田松陰が生涯一度も会えなかったこと惜しんだ人物に橋本左内がいる。
この左内の代表的な書物が「啓発録」である。
その中で、左内が人物を磨く要諦は5つあると言っている。
一 稚心を去れ
二 気を振るえ
三 志を立てよ
四 学に務めよ
五 友を択べ

先達が唱える人間磨きの基本は普遍的で一致している。

saitani
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