飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

パブリックコミュニケーションゲーム2 「ホワイービコーズゲーム」

2024年06月13日 05時13分28秒 | 授業論
コミュニケーションで大切なことは相手の話をよく聞くということ。
では、相手の話さえ聞いていればコミュケーションはとれるのだろうか。
答えはできないということになる。
ワンウェイのコミュニケーションでは、相互理解にはならない。
相互理解のためにはところどころに適切な質問の挟む必要がある。
言葉では適切な質問というが、その適切さとはなにかと考えると答えに困る。
まず、必要なこととして質問に対する抵抗感をなくすことが先決である。
そのためのゲーム。

1 ホワイービコーズゲーム
(1)方法
・人数…二人一組
・必要なもの…ストップウオッチ
・時間…1ゲームにつき2分程度

(2)実際
・これからホワイビコーズゲームを行います。
 このゲームは、二人一組になって質問と応答を繰り返すものです。
・このゲームは会話を続けるときに大切は質問の力をつけてくれます。
・ではゲームの方法を説明します。
 まず、二人一組なってください。
 そして、先行後攻をじゃんけんで決めます。
・例を示します。
 あなたはゲームをしますか。
 ※ときどきします
 ときどきということは、どのくらいの割合でしますか・
 ※大体2日に一回くらいです。
 いつゲームをしますか。
 ※夕食のあとが多いです。
 ゲームの時間はどれくらいですか。
 ※1時間位です。
 どんな種類のゲームが好きですか。
 ※ロールプレイングゲームが好きです。
 具体的にはどんな名前のものですか。
 ※ドラゴンクエストです。
 ドラゴンクエストとはどんなゲームですか。
 ※主人公が様々な困難を乗り越えていくゲームです。
 なぜドラゴンクエストが好きなのですか。
 ※様々なアイテムを手に入れていくのが楽しいです。
 ……(以下略)

・こういう感じです。
 わかりましたか。
・いまので2分間でした。
・ゲームの勝敗は、質問する側が、制限時間の間、質問が続けられなかったとき、質問を受ける側の勝ち。
 質問をうける側が5秒以上答えに困った場合には、質問をしている側の勝ち。

2 弁証法的思考を理解する
弁証法とは次のような思考方法である。

①正(定立):雨でも野球ができるので、ドーム球場を作ろう。
②反(反定立):野球は青空の下でやるものだ。
③合(総合):それでは屋根が開閉できるドーム球場を作ろう。

これを具体的な例を弁証法的に分析してみる。

その1
①(テーゼ) 固定電話 (欠点・・・・外では通話できない)
②(アンチテーゼ) 公衆電話 (欠点・・・・必要なときに必ずしも身近にあるとは限らない)
③お互いの欠点を補い止揚(アウフヘーベン)され
(ジンテーゼ)携帯電話(テーゼとアンチテーゼの欠点を補い合った最高形態)

その2
①(テーゼ)パンを食べる (欠点・・・・たんぱく質が足りない)
②(アンチテーゼ)ハンバーグを食べる (欠点・・・・炭水化物が足りない)
③お互いの欠点を補い止揚(アウフヘーベン)され
 (ジンテーゼ)ハンバーガーを食べよう(テーゼとアンチテーゼの欠点を補い合った最高形態)

saitani




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