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イヌタヌキモ Utricularia australis :瀬戸内南部のため池で

2023-10-15 12:44:02 | 植物
2023年10月15日(日)

イヌタヌキモ Utricularia australis

20231011    花径10mmほど

私の県では、沿岸部から吉備高原まで広く分布する水生植物。
茎に捕虫嚢があり、ミジンコなどを取り込む食中植物で、牧野富太郎氏がみつけたムジナモと似た仲間。

地元散策中にたくさん生えてるため池をみつけ

20230904
花まであまりに遠くて、湿地帯もぬかるんでいて、撮影はあきらめていた。

その2日後、別の小さなため池2つでも花を咲かせていて





60倍ズームで撮影したものの何となくパッとしない。

その後、隣町のため池で、足もとで撮影できるタヌキモを見つけて

20230920

「あなうれしや」と何枚か撮ってたら・・・なんか花の形が違う気がする。
牧野富太郎さんもムジナモをみつけたとき、こんな感覚だったんだろうか?
私はズブの植物シロウトなもんで、比べるのはおこがましい。
詳しい方には当たり前のようなことでも、シロウトはうれしくなるのである。

花を比べてみるには、池干しするときか多少干上がって岸辺ができるときに地元のため池へ行くしかないよね?
てなわけで、10月になって行ってみて、足もとにたった1つ咲いてた花を撮影したのが最初の画像。

2つを比べてみる。
花の下唇:イヌタヌキモは半円形、ノタヌキモは楕円形


生息地:イヌタヌキモは寒冷域から温暖域まで広い、ノタヌキモは温暖域は苦手
RDB:イヌタヌキモは普通種、ノタヌキモは絶滅危惧II類

なるほど!
食えないのに教科書のシダ植物の生活環などの例でよく出てくるイヌワラビとか
種子が小さくてイヌのキン〇〇に似てるとつけられたイヌノフグリとか
イヌ〇〇という名がついてる植物は、「人の役に立たない」とか「とるに足りない」とかの蔑みに近い感覚だったんだなあ。

私は、イヌタヌキモは蝶のようで、ノタヌキモは信楽焼の狸のようで、どっちのタヌキモも美しいと思う。
ただ、イヌタヌキモという名は、犬なのか狸なのか、それとも藻なのか?という疑問がうまれそうだ。
赤塚不二夫の『ウナギイヌ』もつい浮かんできたりする。

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